いにしえの登拝路で飯豊本山 いつものコース【御沢野営場往復】(福島県喜多方市、山形県小国町、飯豊町、新潟県阿賀町)


- GPS
- 09:30
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 2,177m
- 下り
- 2,176m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 10:58
天候 | くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
御沢野営場駐車場の入退場規制【重要】 御沢野営場駐車場の混雑緩和のため下記の入退場制限を設けます。 ご利用を検討されている皆様には相乗りや平日のご利用も検討してください。 【利用規制の期間】7月18日(金曜日)から10月12日(日曜日)の間の金曜日から日曜日 【入退場可能時間】午前6時から午後6時 ※午前6時からの入退場については管理人が到着次第、案内しますので川入集落内や御沢野営場周辺の道路には絶対に路上駐車しないようお願いいたします。(下記地図の飯豊山登山口から御沢野営場の区間の道路) 管理人の駐車案内ができなくなり、他の利用者の迷惑となりますのでご理解、ご協力をお願いいたします。 喜多方市 https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/43737.html?fbclid=IwY2xjawLLKxhleHRuA2FlbQIxMABicmlkETExME1FRnlsU2lmc1JTeXlvAR4iEUUhsoVFhPuLyHuaNDg-A1Ky2PkRK_wC1t8VYErmAkCRVEPgqd8MJm9mkg_aem_xMFytD0q4kRHOfZ4xj9EFQ 御沢野営場へは会津縦貫道喜多方インターから29km。磐越道会津坂下インターから35km。西会津インターから39km。全区間舗装されてはいますが、到着直前は道路がだいぶ狭くなっているので通行注意。 ナビで「御沢野営場(おさわやえいじょう)」と入力しても、検索候補に上がってこない場合があります。代わりに「御沢キャンプ場」と入れてみてください。私の車のナビ(トヨタ純正)は「御沢キャンプ場」で検索できました。もしくは住所検索「福島県喜多方市山都町一ノ木 飯豊山乙」で、この御沢野営場に案内してくれます。もしそれでもダメなようなら地図で検索するかスマホのナビにしてください。 御沢野営場は60台駐車可能。トイレはあるのですが、この日は閉鎖されていました。もし使える場合でも夜間は真っ暗なので利用する場合はヘッデンやスマホのライトが必要。登山ポストあり。駐車料金は基本無料ですが、前日から車中泊する場合は1200円の利用料が発生します(テント張ってキャンプするのと同じ扱い)。御沢野営場はドコモ電波きわめて微弱でした。携帯電話は繋がらないと考えてよいです。 この日の県道一ノ木線(山形県飯豊町へ抜けるルート)は川入集落先から先は通行止めになっていました。よって小白布沢コースの利用や、御沢→大日杉というように急遽の登山口変更はできなくなっています。また御沢野営場へのアクセス道は冬季閉鎖があるようです。詳しくは喜多方市に確認してみてください。 喜多方市ホームページ https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/36163.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図』によりますと、御沢野営場〜飯豊本山のコースタイムは上り9時間、下り7時間10分です。 【御沢野営場〜横峰〜剣ヶ峰〜三国岳】 これといった危険箇所なし。長丁場の前半なのでペース配分が重要。剣ヶ峰が難所と言われますが、手がかり足がかりは多く、要所にくさりもあるのでじっくりいけばそれほど問題にはなりません。三点確保を無難にできれば十分です。下山時に雨が降って岩が濡れてたり、縦走の大荷物を背負っているときに多少注意するくらいでしょうか。岩場を巻くように進むことが多いので、じっくりルートを見定めながら上り下りしてください。 【三国岳〜種蒔山〜切合小屋】 細かいアップダウンが連続します(私はここが苦手)。道がザレて斜めになっている箇所が多く歩きづらいので、滑落注意。行きと帰りの所要時間があまり変わらない区間です。種蒔きを過ぎもう少しで切合小屋という地点で雪渓を通行しました。夏道を探しながらルートを見定めて進みます。ここは多少高低差のある移動をしなきゃならない場合があるので、そのようなときは雪渓上を無理に通らず笹藪を藪漕ぎしたほうが安全かつ手っ取り早いです。雪道歩き慣れていればツボ足(雪装備なし)で問題ありませんが、雪道歩き慣れてなくて心配ならお守り代わりに軽アイゼンかチェンスバがあっても。 【切合小屋〜草履塚〜御前坂〜飯豊山】 草履塚の上りは7月中は雪渓が残ります。斜度は大したことないので滑り止めはなくても大丈夫です(慣れてない人は下りで必要になるかもしれませんが)。スプーンカットの凹みにうまく足を置きながら進みます。上りは雪渓の左側、下りは右側の端に沿って進むと夏道への入口が現れます。真ん中付近まで出てしまうと迷う危険があるので要注意です(特に下りで)。 草履塚から下り姥権現を過ぎて御秘所(おひそ)の岩場、ここは両側が切り立った断崖ですが、手がかり足がかりが非常に多いので、それほど難所でもありません。ちょっと注意するくらいで十分でしょう。 御秘所を過ぎればあとは御前坂(おまえさか)。これが飯豊山登山の最終関門です。疲れきった最終盤に訪れる高低差200mの急登。苦戦する登山者は多いです。もし飯豊本山ピストンなら、御前坂の下に貴重品と飲料以外をデポして荷物を軽くすることも一考。またこの御前坂は浮き石が多く、下りもなかなか気が抜けません。慎重に下ってください。 御前坂を上りきって一の王子を通過し、本山小屋に到達すればあとはビクトリーロード。傾斜の緩い稜線を15分ほど歩けば飯豊本山山頂です。心ゆくまで飯豊の絶景を堪能なさってください。なおここから戻る場合、下山といっても上り返しのある長丁場の道のりとなります。じっくり体勢を整えて下山へ進むようにしましょう。 水場情報(2025年7月2日現在) ・地蔵山直下(峰秀水)・・・○(水量は多くない)注ぎ口が外れているので漏れが多く溜めるのに時間がかかる ・三国小屋(剣ヶ峰)・・・?(未確認)取りに行くには危険が伴う ・切合小屋・・・✕(引水前。もうすぐ?) もし切合小屋の水場が使えない場合は、大日杉コースへ15分のところにある沢(通称:すてきな水場)を利用することになりますが、この時期は危険な雪渓トラバースがあるのでおすすめしません。すてきな水場は雨降り直後多少濁ることがあります ・本山小屋・・・✕(まだ雪の中)管理人金子さんのお話だと、使えるのは7月中旬頃になる見込み 7月2日現在、当てになる水場は峰秀水のみ。あとは融雪水を見つけるか、雪を融かして水を得ることになります。 登山道や山小屋については、このサイトが詳しいです 飯豊朝日の登山者情報 https://www.ic-net.or.jp/home/iide/ |
その他周辺情報 | 最寄りのコンビニはファミリーマート山都三津合(やまとみつあい)店。ただ深夜は営業していないようなので、必要なものはあらかじめ購入しておいた方がいいでしょう。 下山後の温泉でいちばん近いのはここ いいでの湯 http://www.sobanosato.jp/spa/ 飯豊山の麓にある天然温泉浴場いいでのゆ。 日帰り入浴とお食事を楽しんでいただけます。また宿泊施設を備えておりますのでご宿泊いただくことも可能です。登山シーズンには県内外の登山客の皆さまにもご利用いただいております。つなぎを使用しないそば粉100%の山都そばもご賞味いただけます。 入浴料:大人500円、子ども(小学生)300円 利用時間:9:00〜21:00(4月から10月)、9:00〜20:00(11月から3月) 定休日:第2月曜日(祝日の場合は翌火曜日) 今回利用したのはこの温泉施設 ふれあいランド高郷 http://www.frtspa.co.jp/ ふれあいランド高郷温泉は、硫酸塩泉で、水素イオン濃度(ph)8.9、無色透明、無味無臭刺激が少なく肌に優しい泉質です。さらに美肌効果があり、メタケイ酸が基準値と同等含有し、柔らかく気持ちのいい「美人の湯」ともいわれている温泉です。 また、保温力があり長く持続する特徴のある温泉です。 ふれあいランド高郷は、平成6年5月オープンした日帰り保養施設です。温泉施設は、大浴場、露天風呂、泡風呂、薬草風呂、水風呂、うたせ湯、サウナからなります。 くつろぎスペースとしましてふれあい広場(和室の大休憩室)、和室(ステージ付/要予約)、子供プレイルーム、カラオケルーム、食堂、手打ちそばコーナー、ロビー、売店があります。 また、パークゴルフコース(18ホール)があり、ご利用頂けます。 開館時間 午前9:00〜午後9:00まで 休館日毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日) 1月1日 利用料金 一日 大人500円 小学生300円 夜間 大人300円 小学生150円(5時以降) 駐車場約100台 / 大型バス可 新潟方面へ向かう途中の温泉はこちら ロータスイン(西会津町) https://www.lotosinn.com/ 2025年7月2日現在のロータスインは源泉の不調で沸かし湯での営業です。温泉ではないのでご注意ください。そのため入浴料が大人300円とお安くなっております。温泉の復活は秋以降のもよう。 ロータスインの温泉は、源泉掛け流しのナトリウム塩化温泉です。ミネラルたっぷりのしょっぱい温泉は、神経痛や創傷、疲労回復などに効能があるといわれており、お肌にも大変良いとご好評です。大浴場で体をほぐして露天風呂でほっと一息。自分をいたわるご褒美に、至福の時間をお過ごしください。露天風呂・気泡風呂・ジャグジー・打たせ湯・サウナ・冷水浴など充実のクアハウスは、リフレッシュ効果抜群です。 入浴料 大人(中学生以上):500円 小学生:300円 日帰り温泉営業時間:10:00〜21:00 定休日:第4月曜日(定休日が祝日の場合は翌日休) |
写真
駐車場までが悪路だったり(弥平四郎)、途中の尾根道が過酷だったり(大日杉)、ひたすらハードだったり(飯豊山荘ダイグラ尾根)といった理由で、比較的登りやすいここを選びがち
飯豊山頂から本山小屋を眺めると、錯覚なのか向こうの方が高く見えます。弥彦山山頂からだと多宝山の方が高く見えるような感じかな?
剣ヶ峰から下は斜度が緩むので、距離は長いですがだいぶ下りやすくなります。前回の足ノ松尾根に比べたらなんと下降しやすいことか
今日は飯豊本山往復でいっぱいいっぱいでした。超超超がんばれば大日岳も日帰りできるとは思いますが、もうあまりがんばりたくないので大日岳は泊まりでいきます。今夏の御沢野営場は週末入出場規制があるので、平日に来ます
感想
つい先日の朳差岳登山。課題は多かったもののソコソコなロングコースを歩き、「これなら飯豊本山もいけるな」という手ごたえを掴んだので、満を持して今季最初の飯豊本山に挑んでみました。毎度毎度ですが「いにしえの登拝路」とされる御沢野営場からの往復です。
午前1時頃に到着し仮眠。明るくなり始めた3時50分起床で4時スタート。7月頭だと早々に明るくなって動き出しを早められるのがありがたいです。そしてこの時間だと涼しいので快調に上っていきます……と言いたいところですが、剣ヶ峰まで上がってくるとすでに日差しが強く暑くなってきました。
三国岳からは大日岳のゼブラ模様が眺められて、「これは登山日和かな!?」と思ったのですが、本山方面はガスり気味。三国岳から切合までは苦手な細かいアップダウン区間。暑さもありペース抑えます。いや、風はそれなりに涼しいのですが、身体の芯が熱くなりすぎて少々の涼風では体温を発散できない感じです。涼しさは感じるのですが汗が止まりません。
切合小屋で休憩し、草履塚の雪渓を上ってもまだ飯豊本山山頂はガスの中。そうこうしているうちに大日岳も雲に覆われてしまいました。それでも晴れることを信じて進んでいくと、姥権現御秘所のあたりで晴れた!!「おれが到着するまで晴れていてくれよ」と考えながら歩きます。山頂手前にある難関の御前坂(標高差200mの上り)をゆっくりゆっくり突破し、本山小屋と飯豊山神社を通り過ぎると山頂はもうすぐ。スタートして4時間56分。ついに飯豊本山(2105.1m)山頂に立ちました。いやー、どうにか5時間切れたか。昨年に比べてさほど脚は落ちてないようです。完全に脚を使いきったのでまったく余力はないが……。
到着した飯豊本山は残念ながら再びガスに覆われていました。まあガスガスの飯豊山頂なんてめずらしくもないので、気長に晴れるのを待ちます。ところが待っても待っても晴れる気配なし。1時間半粘りましたが諦めて下山することにしました。疲れたので動きたくなかったですけれども。レコのタイトルに「飯豊詣り」と書いたのに、飯豊山神社と山頂の祠で参拝をしなかったという大失態www
本山小屋で金子さんに挨拶し立ち話をして、花を撮影しながらのんびり下ります。ええ、ペース上げられる余力がないからです。草履塚の上り返しはきつい。そして切合〜三国岳のアップダウンもきつい。剣ヶ峰の下降も急できつい。そして遠くでは雷ゴロゴロ。精神的にもプレッシャーがかかりました。結局上りとあまり変わらない時間を要して下山完了です。いやー疲れました。下山もしんどいのに、よくこんなとこ上ったなと思いましたよ。
下山してからは御沢野営場の川で水浴び。しかし藻の臭いがしてイマイチ。気を取り直して温泉へ行き、じっくり入浴からの会津のコーヒー牛乳をグビグビ飲んで昼寝し、気力を振り絞って運転し新潟へ帰りました。
いや飯豊山の日帰りってのはきついですね〜。昨年一昨年とか余裕残しで往復してたのが信じられません。今年も何回か往復してたら8月くらいには多少楽に登れるようになるのかな!?今夏は御沢野営場の入出場規制があるので若干予定が組みづらいのですが、次回飯豊山に登るときは泊まりで大日岳を絡めてと考えています。
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