西岳〜編笠山【ガスの切れ間に槍〜穂高連峰を捉える】


- GPS
- 08:24
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,325m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 8:25
天候 | 晴れ 【気温】登山口:17℃ 西岳:19℃ 編笠山:20℃ 盃流し入口:25℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富士見高原ゴルフコースを目指し、ゴルフ場入口の手前左側の登山者用 無料駐車場(B-1)を利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
先回悩まされたco1600m〜2300m辺りにかけてのアブの襲撃は 今回は大したこともなく、「オニヤンマ君」と虫除けスプレーの効果 なのか不快な思いはしませんでした。 |
写真
感想
好天が期待できそうな今週末。過去評判通りの展望に出逢えていないが
今度こそと期待して西岳、編笠山の登山口となる富士見高原へ向かう。
車中で朝食を頬張り、まだ充分に余裕がある登山者用駐車場を6時に
出発する。ゴルフ場入口で振り返ると駐車場の奥には南アルプスの
鳳凰三山〜鋸岳の山並みがすっきりと姿を現している。期待通りの展望を
楽しみに登山口から西岳を目指す。
今回で3度目となるコースなので時間は読める。静かな森を辿る展望に
欠けるコースは寝不足の体調に合わせてゆっくり行こう。
林道を横断する度に森の様子が変わるので、変化していく足元の花を
愛でながら三度目の林道を横断するといよいよ西岳に向けての最後の
登りが始まる。苔とコメツガに囲まれた八ヶ岳の雰囲気漂う森を抜け、
樹林が途切れた初めての展望地となるガレ場に出ると素晴らしい展望が
広がっていた。
どっしりした編笠山の右奥に富士山、そして南アルプス北部の名峰は、
鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳〜鋸岳と続き、その奥には尖ったピークを見せる
北岳、そして仙丈ヶ岳が並び、更に中央アルプス、御嶽と続く。
それは想像以上の大パノラマだった。
そして再び樹林の急登を一息頑張って西岳の山頂に出ると今度は南八ヶ岳
の主脈、横岳、赤岳、権現岳が展望に加わる。早速ザックを下ろし
行動食を頬張り、展望とお花探しに専念し、三度目の正直を満喫して
編笠山へ向かう。
「源治新道」と言われる尾根道は緩やかで日本庭園を連想させる道が続き
尾根下を下るようになると水場「乙女の水」が近づく。
2018年当時の台風被害が生々しく残る崩壊地を横切り、冷たくて美味な
湧き水で汗を洗い流し、飲み水を補充して青年小屋のテント場に着くと
時間的なせいかテントの数は少なかったが、小屋前の広場に出ると寛ぐ人
で溢れていた。
立ったまま行動食を頬張るだけの小休止に留めて溶岩地帯へ踏み込む。
堆積する溶岩に付けられたペンキマークを目で追いながら慎重に岩を
選んで登りきり、ハイマツ帯の狭くて急な道をヨロヨロと喘ぐように
登るとやがて全方位に開けた編笠山の山頂に到着するが生憎今回もガスに
覆われた山頂が待っていた。
三角点や山頂標識の周りは人が絶えないので僅かに下った平坦地の
ハイマツ脇で、昼食を摂りながらじっくりと八ヶ岳の山並みが姿を現す
瞬間を待つが思い通りにはならないものだ。
食後のコーヒーを飲みながらその時を待つこと30分を過ぎた頃、
急激にガスが消え、目前の西岳のはるか左奥に雪を残した穂高〜槍ヶ岳の
稜線を捉える事が出来た。更に粘り強く待っていると蓼科山辺りから
天狗岳辺りの山並みが姿を現したが、一時間近く過ぎても阿弥陀岳と
赤岳辺りに纏わりつく雲が最後まで消える事が無かったが、微かに赤岳の
山頂が姿を現したのを確認して累々と重なる溶岩を踏んで富士見高原へ
下山を開始するが、逆コースで廻っていれば編笠山で大パノラマが
眺望できたかも知れないと少し悔いが残る山行になってしまった。
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