尾鈴山《日本二百名山》
宮崎県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,617m
- 下り
- 1,617m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:03
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2005年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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感想
宮崎駅から50�卅�り尾鈴キャンプ場に着いた。駐車場に車を止め、白滝登山口から登山道に入った。出だしは登山道だったが、暫く行くと幅1.5〜2m程の幅のある“林道”のような道に出た。緩やかな勾配で、矢筈山から流れ出す欅谷の北岸を高巻き序々に高度を増した。北から流れ込む沢を木橋で渡るとさらに高度を増し、尾鈴瀑布群が始まった。紅葉の滝（落差34m）、さぎりの滝(落差34m)の落差で谷の川床は一挙に登山道のレベルまで上がってきた。
さぎりの滝横に50mほどの素掘りのトンネルが現れた。実はこの幅の広い道は昭和33年まで使われていた森林軌道の跡で“はがくれの滝”近くまで続いているようだ。軈てこの軌道跡と別れ尾根に取付き本格的な登山道となった。再び欅谷に下り、瀑布群最大の滝“白滝”への分岐に達した。分岐から100m余り登ると滝の下部に到った。落差は75mあり雄大な眺めだ。
登山道に戻り右岸に渡ると白滝尾根の一貫した急登路となった。軈て右手に先程行った白滝の見える岩場に出て俯瞰することができた。急傾斜で300m近くの標高差を詰め標高1,115m辺りに達すると矢筈林道に飛び出した。林道と直交して登山道は続くが地形図によると矢筈岳南の谷を越え矢筈岳(1,330m)の北側で稜線に出るようだが此の尾根でも登れそうなので直登ルートを取った。下草も問題なくコンパスの指し示す方向に登り詰めれば矢筈岳南のピークに達した。途中から微かな踏み跡が付いており12:06矢筈岳(1,330m)山頂に到着した。山頂は樹木に覆われ展望は得られなかった。登山口から2時間20分、登り出しが遅かったので、お昼を回ってしまった。
矢筈岳からは北へ向けての縦走となった。すぐ北の鞍部で本来の登山道と合流し、1つ目のピークあたりはシャクナゲ千本林と呼ばれる群落らしく初夏はさぞ目を楽しませてくれるのだろう。西北西に延びる尾根を分岐し縦走路は北西方向に向きを変えた。次のピークは長崎尾(1,374m)で3等三角点「長崎尾」があるが展望は利かなかった。
縦走路をさらに進み本日の主峰尾鈴山を目指すが、距離は1.7�劼△蠹喘羝加�なものだけでも3つのピークがある。この縦走路は殆ど樹林帯で木々の隙間に開ける展望は貴重なビューポイントだ。標高差130mの最後の登りを急登で詰めて尾鈴山(1,405m)山頂に達した。1等三角点「尾鈴山」があり15cm角の点標は存在感がある。残念ながら山頂展望は得られないが日本二百名山に数えられている。
展望のない山に長居は無用とばかり、山頂の写真を撮っただけで先に進んだ。ルートは2方向に分れ東に行くと最短距離でキャンプ場に戻るルート、南からの縦走路を折り返すように北西に進むとさらに縦走路は続く。踏み跡がやや薄くなり、斜面をドッとおりて、グッと登り返すと万吉山(1,318m)山頂だ。もう諦めているが山頂展望はない。この先ルートは90°折れ曲がり東に転じた。登山道は増々怪しくなり所々に現れる赤テープを注視しながら進んだ。幾つかのピークを越えると神陰山(1,272m)が待っている。3等三角点「神陰」があるがここも展望はない。折角天気がいいのに周りの九州の山々を望むことも出来ず残念だ。
地形図によると東の尾根を下りた後、直角に張り出した尾根を南に折れている。怪しい踏跡も途絶えがちで赤テープを必死で追い求めて下るとパット展望が開けた。ここはキャンプ場から延々と続く神陰林道の終点で端部は結構荒れていた。予定ではここから約10�劼領啼司發�で戻るのだが前方に円錐形の美しい山、角崎山(1,071m)があり、林道から標高差100m程の登りなので時間的に厳しいので、道があれば立ち寄り、道が無ければ通過しようと思い分岐点に達すると登山道を示す赤テープがしっかり付いていた。嬉しくなって踏み込むとかなりの急斜面だ。尾根通しに直登10分程で山頂に到着したが、遂に本日登った山6座は全て展望のない山頂となってしまった。
この先、全く踏み跡は無いが地形図によると南東方向になだらかな尾根があり、その下標高850mまで林道が来ている。標高差220mを下りたらピストンをしなくて済み、距離も相当短縮できる。本来なら引き返すのが本筋だが冒険をして踏み込むことにした。行く手を遮る藪も左右に躱せば大して問題もなく、樹林帯で先が見通せないのでルート取りに神経を集中し進むと、40分ほどで頼みの林道に達し冒険は無事終えることができた。
林道から矢研谷の登山道（これもおそらくトロッコの跡）に入り矢研の滝の雄大な眺めを左に見て、谷底の尾鈴キャンプ場に達した。登り返して駐車場には17:48、暗くなる寸前に戻って来ることが出来た。平日のせいか一人の登山者にも逢わない静かな山行だった。
この後110�卆茲侶�本県の市房高原へ行くので、駐車場で夕食を食べ19時前に出発21:30市房高原の祓川橋登山口に到着した。今日は車中泊。
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