船形連峰 丹生川 鶴子ゴルジュ〜大日沢遡行 長谷沢下降
山形県
chicken_man
mooree
- GPS
- 10:56
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,176m
- 下り
- 1,175m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:57
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:57
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
最上川水系 丹生川 大日沢遡行 長谷沢下降 ■体感2級 水流やや多め ラバー△ 雪渓ブリッジあり 魚影長谷沢濃い ■アプローチ 林道脇の駐車地点から適当に丹生川に向かって斜面を下る。 丹生川の側壁は断崖絶壁の場所が多く、丹生川に降り立つには懸垂下降か、灌木を繋げて下れそうな場所を見つけるかになるが、今回は灌木を繋げてなんとか丹生川に降り立った。 入渓まで10分程。 ■鶴子ゴルジュ〜大日沢遡行 鶴子ゴルジュ。 地形図を見ると、新鶴子ダムから御所山荘までの間は岩マークが続く区間になっている。 ここに未知のゴルジュがあるんじゃないかと妄想を膨らませ、「鶴子ゴルジュ」なんて仰々しく勝手にネーミングしたが、結果から言うと何もなかった。 青い水が只々静かに流れるただの河原だった。 唯一、御所山荘の少し下流の区間だけ、両岸が狭まりちょっと遊べるかなという程度。 遡行価値はほとんどないと言っていい。 その遊べる区間を過ぎると、三俣。 左は御所山荘に繋がる火原沢。ここには2段くらいの滝が架かっていた。 真っ直ぐは道元峡層雲峡に繋がる本流。 そして今回我々が進む左岸から出合う大日沢には、3段30mの立派な滝が架かっていた。 この滝が今回の核心。ザイルを出して直登したが、ヌメりと脆さが酷くかなり悪い。��+ 大日沢は未知の沢だったが、中盤までは滝も続きそれなりに楽しめる。 720m二俣辺りからは、雪渓ブリッジが連続して滝もなくなり平凡な渓相。 大日山の北側ピーク辺りを目指して薄藪を漕いで詰め上がり、そのまま尾根を乗っ越して長谷沢支流の下降に入る。 ■長谷沢下降 長谷沢支流には、50mくらいの多段滝があった。これは右岸巻き下り。 長谷沢の本流に合流すると、思いのほか立派な沢で驚いた。 滝は少ないがナメ床もあり渓相は良く、魚影も濃くて雰囲気は良い沢。 ただこちらも雪渓ブリッジが多数あり、水が濁っていたのが残念。 そして距離がかなり長く、疲れた足には堪えた。 丹生川本流に合流する手前はゴルジュになっており、最後は10m越えの立派な滝で丹生川に合流している。 出合いの10m滝は左岸から懸垂下降で丹生川に降り立つ。 最後、林道へ上がらなければいけないが、丹生川の右岸はずっと断崖絶壁の為、丹生川を少し遡行して、入渓地点付近の急な斜面を強引に上がった。 尚、丹生川は滝もない河原だが、川幅も広く渡渉の連続なので、ちょっと増水しただけで入渓すら出来なくなると思う。 |
写真
鶏）ちなみに水線で行ったのはモーリさんだけ(笑)
鶏）まだ気温も体温も上がってないよ。
普通取り付かない滝だが、鶴子ゴルジュが不完全燃焼だったので直登する事にする。鶏）見るからに悪く、特に落ち口近くは下から見ても極悪。「マヂで行くの？」だった。
鶏）見るからに悪く、特に落ち口近くは下から見ても極悪。「マヂで行くの？」だった。
これは核心を越えて撮った上段の滝。下段の登攀写真はなし。一瞬も気を抜かずビレイしてくれてた証拠。ありがとうございます。鶏）ビレイはしていたが支点は貧弱。ホールドも足場もボロボロで極小、足滑らせたら絶対ダメな一本。下で息飲んでた。
1
鶏）ビレイはしていたが支点は貧弱。ホールドも足場もボロボロで極小、足滑らせたら絶対ダメな一本。下で息飲んでた。
フォローの鶏氏。ここからの水流へのトラバースがめちゃ怖い。ビレイ中に写真を撮る私は気緩みすぎ。鶏）リードの戦い見てたからフォローは楽々。リードありがとうございました。
鶏）リードの戦い見てたからフォローは楽々。リードありがとうございました。
砂が乗った雪渓。この下にナメ滝があったみたい。鶏）雪渓の下を見たら悪そうな滑滝。雪が残っててなかったら苦戦したかも。この下には高さ10m位の空洞。最高積雪は20m位になるのかも知れない。
鶏）雪渓の下を見たら悪そうな滑滝。雪が残っててなかったら苦戦したかも。この下には高さ10m位の空洞。最高積雪は20m位になるのかも知れない。
装備
| 個人装備 |
30ｍザイル ガチャ類 ビバーク装備
|
|---|
感想
シーズンはじめより「鶴子ダムの上流がスゴそうナンですよ！」とモーリ氏の熱いリサーチ情報。大日沢長谷沢を含めて沢登りに関しては検索してもヒット無しのマイナーな沢ですが行ってみたら大滝や滑もある良い沢でした。モーリさん命名の(？）鶴子ゴルジュはちょっと期待とは違うモノでしたが、想像もしていなかった大滝は見てるだけでシビれました
ほとんど知られることの無いマイナーな沢。これからも記録が上がることはあまりないとは思いますが、そんな沢を見て来られたのはちよっとした満足。少年のような探検心を満足させてくれる一日でした。どうもありがとうございます。
私の大寝坊から始まったこの日、予定起床時間を1時間半も過ぎて慌てて飛び起きた時には、迎えに来てくれていた鶏氏は既に自宅に帰っていた。
予定していた沢は中止。
鶏氏に謝りながら、数個あったプランの1つ、丹生川の鶴子ゴルジュに急遽変更する事となった。
「鶴子ゴルジュ」なんて大袈裟な名前を勝手に付けて1人で盛り上がり、
「鳳鳴ゴルジュより凄いゴルジュがあったらどうしよー」
なんて夜な夜な妄想を膨らませていたのだが、その思いは木っ端微塵に砕け散った。
水にも入らず両岸の岩を淡々と歩く鶏氏の後ろ姿からは、
「なんだよ、期待させやがって、寝坊までして変更した沢がこんなクソゴルジュかよ」
なんて心の声が聞こえてくるようで、申し訳なく居た堪れない気持ちになってしまった。
しかし、そんな2人の鬱憤を晴らすかのように現れた、大日沢出合いの3段30m滝。
ぱっと見登らない滝ではあるが、可能性はゼロではなさそう。
これから入る大日沢にも滝があるかもわからないので、もしこの滝を巻いて大日沢もスカ沢だったら、それこそもう鶏氏は激昂し、もう二度と一緒に沢には行ってくれなくなるだろう。
見た感じあきらかに悪そうな滝だが、取り付くとさらに悪かった。滑りはもちろん、岩が脆く、フレーク状にボロボロ剥がれる。
個人的には栗駒の大地滝以来、久々に本気で落ちるかもと思った。
フォローで上がってきた鶏氏が開口1番
「よく行ったー！」
と叫びながら上がってきた。
もうこの滝で、沢1本分遡行したくらい疲れてしまった。
そしてその後の長谷沢下降までが長い事この上なかった。
大日沢の中盤までは良かったが、長谷沢の支流から本流下降が特に長く、最後の方は2人とも無言で爆速で下降を続けた。
たっぷり11時間。
疲れた・・・。
疲れたけど、これを書いている今は、やっぱり楽しかったと思える一日だった。
鶏氏もそう思っているかは怪しいが、これに懲りず、また訳も分からない沢にお付き合い頂きたいと思う。
同じ日、他のゴルオヂメンバーが、宮城のグラビアゴルジュ、鳳鳴四十八滝ゴルジュで楽しく戯れたらしい。
鶏氏は内心、そっちに行けば良かったと思っているかもしれない・・・。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
今週の雨で雪渓が崩れ去ることを期待して、今週末は宜しくお願いします♪
鶏さんのリベンジ鳳鳴、お付き合いしますよ👋
今度は雨で増水シーズン突入ですね☔
宿題が増える一方です💦
鳳鳴はお疲れさまでした。良いPTだと大人数でも早いですね。鳳鳴再訪の際は是非ともご一緒お願いします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する