記録ID: 8319814
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山滑走
鳥海山
鳥海山 湯ノ台口から心字雪渓、大股雪渓、白沢雪渓
2025年06月21日(土) [日帰り]
山形県
Luske
体力度
5
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 12:33
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,420m
- 下り
- 2,422m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:43
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 12:26
距離 21.2km
登り 2,420m
下り 2,422m
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
駐車場に雪は無く、夏と同じ場所に駐車可。 下の駐車場もOK。 終点のトイレはまだ施錠中で、登山ポストもまだ未設置だった。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
●湯ノ台口〜心字雪渓 マタフリ沢方面の雪渓は消えており、現在通行可能なのは湯ノ台コースの夏道のみ。 長い区間、夏道歩きとなるのでアプローチ用の靴はあった方が良い。 荒木沢には橋が架けられており、渡渉に問題はない。 滝ノ小屋〜八丁坂の区間にはまだ雪渓が残っており、夏道の入口がやや分かりづらい。 夏道入口にはピンクテープの目印が付けられているので見逃さないよう注意。 なお、滝ノ小屋は6月21日から夏季営業を開始。 素泊まり料金は…たしか2,500円だったような？ ●心字雪渓 大雪渓と小雪渓は繋がっており、河原宿から標高1910m付近まで雪渓が続いている。 傾斜は全体的に緩やかで、雪が柔らかければツボ足でも歩行可能。 ただし、最後に急斜面が一箇所あるため、アイゼンがあると安心。 雪渓を抜けた後は、薊坂の夏道を登って外輪山へと至る。 薊坂はギャップの大きい石積の急斜面が続くので兼用靴で登る（下る）のは厳しい。 外輪山まで登るのであれば、アプローチ用の靴に履き替えた方が良い。 滑走に関してはスプーンカットで雪面はやや荒れているものの、この時期としては悪くないコンディションと感じた。 ●大股雪渓（左俣） 外輪山登山道と雪渓が繋がっているものの、少し下ると雪が途切れ草付きが露出している。 急斜面部でスキーを外し、草付き区間を歩いて通過する必要があり、滑走にはひと手間かかる。 来週末にはさらに草付きが広がる見通しなので、今シーズンの滑走はそろそろ終わりと考えた方がよさそうだ。 この雪渓は、毎年、深いクレバスが発生するが、今年は軽微。 割れてる箇所こそ見られるものの、クレバスと呼べそうな規模は見られない。 斜面はスプーンカットで荒れ気味で滑走コンディションはあまり良いとは言えない。 とはいえ、滑走可能な範囲は広く、南物見（標高約1390m）やビア沢本流まで滑走可能。 現存する雪渓のなかでは最も長い滑走距離を誇るが、上部ではすでに雪が切れており、その点が惜しまれるところだ。 ●白沢雪渓 斜面の状態は、大股雪渓と同様に荒れており、あまり良くない。 ただし、百宅道の夏道から容易にアクセスでき、大斜面部の雪切れも見られないため、滑走はまだしばらく可能と思われる。 現在、滑走可能な範囲は標高1700m付近まで。 標高1700m以降も更に雪は続いており、白沢川へと至るが・・・ 白沢川は悪渓のため、それ以上滑り込むのは避けた方がよさそうだ。 |
写真
鳥海高原ライン終点。
ここまで車で入れるけど、トイレはまだ施錠されたままだった。
ここまで車で入れるけど、トイレはまだ施錠されたままだった。
荒木沢の渡渉点。
朝はまだ橋板は架けられていなかった。
橋脚基礎を渡って通過。
朝はまだ橋板は架けられていなかった。
橋脚基礎を渡って通過。
滝ノ小屋に到着。
小屋前には発電機の音が響き、小屋開きの準備が行われていた。
小屋前には発電機の音が響き、小屋開きの準備が行われていた。
滝ノ小屋の上の雪渓。
今はもう河原宿まで繋がっていない。
夏道を辿るしかなさそうだ。
今はもう河原宿まで繋がっていない。
夏道を辿るしかなさそうだ。
滝ノ小屋の先の登山道。
雪融け水が流れ込み、道は沢のようになっている。
雪融け水が流れ込み、道は沢のようになっている。
夏道入口を見逃し、登りすぎてしまった。
入口にはピンクテープが付けられているので見逃さぬよう。
入口にはピンクテープが付けられているので見逃さぬよう。
河原宿に到着。
小屋は倒壊寸前。
今シーズンで一気に倒壊が進んでしまった。
小屋は倒壊寸前。
今シーズンで一気に倒壊が進んでしまった。
心字雪渓のクラック。今のところはまだ閉じており、大きな危険は感じられない。
しかし、これからの季節、気温が上がるにつれて口を開けてくる。
1
6/21 6:33
心字雪渓のクラック。
今のところはまだ閉じており、大きな危険は感じられない。
しかし、これからの季節、気温が上がるにつれて口を開けてくる。
今のところはまだ閉じており、大きな危険は感じられない。
しかし、これからの季節、気温が上がるにつれて口を開けてくる。
H1910m付近が雪渓端部。
ここから先は夏道歩き。
だが、この先でワンポイント急な雪道あり。
ここから先は夏道歩き。
だが、この先でワンポイント急な雪道あり。
笙ヶ岳、拡大。東面では地表が広く顔を出しはじめている。
�景�の滑走はすでに厳しい状態だが、�喫�と�曲�の間なら、まだ滑れる余地がありそうだ。
5
6/21 7:48
笙ヶ岳、拡大。
東面では地表が広く顔を出しはじめている。
�景�の滑走はすでに厳しい状態だが、�喫�と�曲�の間なら、まだ滑れる余地がありそうだ。
東面では地表が広く顔を出しはじめている。
�景�の滑走はすでに厳しい状態だが、�喫�と�曲�の間なら、まだ滑れる余地がありそうだ。
鳥海湖方面。
湖面が静かにその姿を現している。
雪の季節が終わり、水の季節が目を覚ました。
湖面が静かにその姿を現している。
雪の季節が終わり、水の季節が目を覚ました。
今日滑走、1本目は大股雪渓。行者岳先のエントリーポイントは健在。
登山道と雪渓はまだ連続しており、滑走開始はスムーズ。
滑走ラインは明瞭で、上部の雪も安定している。
1
6/21 8:19
今日滑走、1本目は大股雪渓。
行者岳先のエントリーポイントは健在。
登山道と雪渓はまだ連続しており、滑走開始はスムーズ。
滑走ラインは明瞭で、上部の雪も安定している。
行者岳先のエントリーポイントは健在。
登山道と雪渓はまだ連続しており、滑走開始はスムーズ。
滑走ラインは明瞭で、上部の雪も安定している。
しかし、すぐ下で雪が切れ、草付きが露出している。
この区間はスキーを脱いでの通過が必要。
斜度があるので、やや厄介だ。
この区間はスキーを脱いでの通過が必要。
斜度があるので、やや厄介だ。
草付き帯を抜け、滑走を再開。縦溝は少ないものの、スプーンカットが目立つ。
この時期らしい斜面状況で、決して良好とは言えないが、滑れるだけ贅沢か。
1
6/21 8:35
草付き帯を抜け、滑走を再開。
縦溝は少ないものの、スプーンカットが目立つ。
この時期らしい斜面状況で、決して良好とは言えないが、滑れるだけ贅沢か。
縦溝は少ないものの、スプーンカットが目立つ。
この時期らしい斜面状況で、決して良好とは言えないが、滑れるだけ贅沢か。
雪渓に割れ目が入り始めているが、まだクレバスと呼べるほどではなく深さは浅い。例年なら、この時期には10m級のクレバスができていてもおかしくないのだが。
どの斜面も、今年は目立った割れが少ない印象だ。
1
6/21 8:42
雪渓に割れ目が入り始めているが、まだクレバスと呼べるほどではなく深さは浅い。
例年なら、この時期には10m級のクレバスができていてもおかしくないのだが。
どの斜面も、今年は目立った割れが少ない印象だ。
例年なら、この時期には10m級のクレバスができていてもおかしくないのだが。
どの斜面も、今年は目立った割れが少ない印象だ。
雪渓の末端付近を探ると、登山道のような道型を発見。たぶん、これが南物見の廃道だろう。
鶴間池まで繋がっていると思われるが、笹薮が深く、歩行はほぼ不可能な状態だ。
1
6/21 9:14
雪渓の末端付近を探ると、登山道のような道型を発見。
たぶん、これが南物見の廃道だろう。
鶴間池まで繋がっていると思われるが、笹薮が深く、歩行はほぼ不可能な状態だ。
たぶん、これが南物見の廃道だろう。
鶴間池まで繋がっていると思われるが、笹薮が深く、歩行はほぼ不可能な状態だ。
振り返れば、大股雪渓が静かに横たわっている。雪の量はまだ十分にあるが、上部ではすでに雪が切れている。
おそらく、今シーズンの滑走はこれで終わりだ。
2
6/21 11:32
振り返れば、大股雪渓が静かに横たわっている。
雪の量はまだ十分にあるが、上部ではすでに雪が切れている。
おそらく、今シーズンの滑走はこれで終わりだ。
雪の量はまだ十分にあるが、上部ではすでに雪が切れている。
おそらく、今シーズンの滑走はこれで終わりだ。
大股雪渓の登り返しは最後がキツイ。
30°以上はあるので、外輪山に戻るのは一苦労。
30°以上はあるので、外輪山に戻るのは一苦労。
雪渓を登り詰め外輪山に戻った。
再び登山道を歩いて、次の滑走スポットへ向かう。
再び登山道を歩いて、次の滑走スポットへ向かう。
白沢川まで滑って、滑走終了。この先も雪は続くが、ここを落とすと登り返しで苦労する。
ボトムからは沢音も聞こえてくる状況なので、滑走はここまでが無難。
6/21 13:04
白沢川まで滑って、滑走終了。
この先も雪は続くが、ここを落とすと登り返しで苦労する。
ボトムからは沢音も聞こえてくる状況なので、滑走はここまでが無難。
この先も雪は続くが、ここを落とすと登り返しで苦労する。
ボトムからは沢音も聞こえてくる状況なので、滑走はここまでが無難。
しかし、新山の東面側にはまだ雪が豊富に残る。
ちょっと滑ってみたいけど、あそこまで行くのがめんどくさい。
ちょっと滑ってみたいけど、あそこまで行くのがめんどくさい。
岩の花、イワウメ。
その名が語るとおり。
岩肌にびっしりと根を張り、静かに咲いている。
その名が語るとおり。
岩肌にびっしりと根を張り、静かに咲いている。
外輪山から、大股雪渓と白沢雪渓を見渡す。大股雪渓はアクセスが厳しくなってきたが、白沢雪渓には、まだ行けそうだ。
もうしばらく通ってみるのも悪くないかもしれない。
6/21 15:28
外輪山から、大股雪渓と白沢雪渓を見渡す。
大股雪渓はアクセスが厳しくなってきたが、白沢雪渓には、まだ行けそうだ。
もうしばらく通ってみるのも悪くないかもしれない。
大股雪渓はアクセスが厳しくなってきたが、白沢雪渓には、まだ行けそうだ。
もうしばらく通ってみるのも悪くないかもしれない。
最後の滑走は心字雪渓。
ここでラビッツハウスさんとお会いし、一緒に滑走。
ここでラビッツハウスさんとお会いし、一緒に滑走。
この日、我々の他にも何人か滑走者がいたようで、心字雪渓には複数のシュプールが残っていた。そのおかげか、思いのほか斜面の状態が良くて快適だった。
1
6/21 16:34
この日、我々の他にも何人か滑走者がいたようで、心字雪渓には複数のシュプールが残っていた。
そのおかげか、思いのほか斜面の状態が良くて快適だった。
そのおかげか、思いのほか斜面の状態が良くて快適だった。
河原宿小屋。
屋根が完全に潰れてしまっている。
柱が倒れてきそうなので、近づかない方が良い。
屋根が完全に潰れてしまっている。
柱が倒れてきそうなので、近づかない方が良い。
時刻は5時を回り、山は夕暮れの気配に包まれる。
月山森の向こうの空が、ゆっくりと朱に染まる。
月山森の向こうの空が、ゆっくりと朱に染まる。
八丁坂を下っていくと、朝には気づかなかった花々が姿を見せていた。
滝ノ小屋まで下山。
今日から夏営業が始まったそうで、今夜はOPEN祭？
小屋前は多くの人で賑わっていた。
今日から夏営業が始まったそうで、今夜はOPEN祭？
小屋前は多くの人で賑わっていた。
荒木沢の橋に橋板が架けられていた。
小屋と同様、橋も準備OK。
まだ雪渓は残るけど、夏山登山の準備は万全だね。
小屋と同様、橋も準備OK。
まだ雪渓は残るけど、夏山登山の準備は万全だね。
登山口まで下りてきて、鳥海山を眺める。
残念ながら、その頂は雲に隠れていた。
残念ながら、その頂は雲に隠れていた。
牧場から望む鳥海山。
山頂を覆っていた雲が消え、山全体が見渡せた。
山頂を覆っていた雲が消え、山全体が見渡せた。
撮影機器：
感想
梅雨入りかと思いきや前線が姿を消し、今週の土曜は好天予報。
雲は多めだが、雨の心配はなく、風も穏やかとのこと。
というわけで、今週も山滑走を続行。
もはや板納めの気持ちはすっかり消え、「雪がある限り滑る」と腹をくくった。
今週は気温の高い日が続き、鳥海山の雪解けもかなり進んだ。
それでも、雪はまだ豊富に残っている。
心字雪渓をはじめ、大股雪渓や白沢雪渓といった上位ルートも、滑走可能なレベルに保たれていた。
斜面状態はご想像のとおり。
スプーンカットで荒れた面が広がり、決して良好とは言えない。
それでも、この時期に大斜面を滑れること自体が、贅沢な体験であろう。
大股雪渓はそろそろ終盤の様子だったが、白沢雪渓や心字雪渓はまだ滑れそうな状況。
そして、意外にも状態が最も良好だったのは、心字雪渓だった。
夕方になって雪がすっかり緩んでいたためか、溝はあまり気にならず、
場所によっては、残されたシュプールが雪面をうまく均しており、滑走感も良好。
こうなると、わざわざ外輪山まで遠出せずとも、
心字雪渓だけを何本も滑っていれば、それで十分だったのかもしれない。
そんな気にさせられる一本だった。
梅雨の最中でこの先も不安定な天候となりそうだが、今回滑ってみた限りでは、
まだしばらく鳥海山の雪渓は滑れそうな印象である。
もしも天の機嫌が続くようであれば、今後も鳥海山BCは続けたいところだ。
◆白沢雪渓滑走（外輪山直下H2170m〜白沢川H1700m）
2025年6月21日12:51撮影
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今回はお会いできないかと思いましたが、最後に心字雪渓をご一緒できて良かったです😄
翌日朝は鉾立に行ってみましたが予報通り強風で登山者もおらず、鉾立駐車場トイレ付近で熊が出たようで注意喚起でパトカーが回ってきたりであまり気分が乗らず登らず下山しました😅
今週末も天気良さそうですが今回で終わりでもいい気もしているので鳥海山行くかは迷い中です…
今回もご一緒頂き、ありがとうございました
翌日、鉾立から登ったのかきになってましたが、なんと、熊ですか
あんなに人出が多い場所で熊が出るとは驚きです。
鉾立で出没するなら、唐獅子平は尚のこと。気を付けなければなりませんなぁ。。。。
なんだかんだで、今週末も悪くない天気になりそうですね。
鳥海山に行くか迷ってますが、月山の八合目道路が28日から開通だそうなので、そちらから月山も良いかな、なんて思っております。
北アルプスの登山口に生息する熊のように人を恐れなくなる熊にならなければ良いのですが。
今日から月山の八合目道路開通みたいですね、情報ありがとうございます！
鳥海山は心字雪渓だと物足りないし、とは言え外輪まで上げる気力もなくなってきたので、月山八合目スタート大変魅力的です😆
日曜日こちらから月山へ行ってシーズン終了にしようかなと思案中です、もしお会いできましたら宜しくお願いします〜！
土日天気良さそうなので鳥海山唐獅子泊まりにしました。
今、S字雪渓に居ますが、やっぱ斜面ガタガタですね…
滑れない、というほどでは無いですが、良くはないですねぇ。
心字雪渓はもっと酷い荒れ様なので、この辺メインで滑る事になりそうですですが、大きなクマ糞を見つけて戦慄してるところです（笑）
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