追分コースからインデイアン平原



- GPS
- 06:48
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 803m
- 下り
- 801m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
インデイアン平原迄は、極薄い踏み跡があるだけで、赤テープも本の数か所程度。GPSで現在地確認が必要。 インデイアン平原手前500mの付近から低灌木と笹とサルトリイバラの藪があるので、覚悟して行くべし。 |
写真
感想
6月中旬というのに、真夏のような気象である。今回、岩籠山頂直下にあるインデイアン平原にJR新疋田駅前の団地奥から直線的に伸びている尾根を登って来た。この尾根を「追分コース」と名称して開拓した人は、京都趣味登山会の長宗さんという方だそうだ。どんな尾根なのだろうか?興味津々として、ワクワク感一杯で行って来た。
敦賀市の疋田集落から外れた、JR新疋田駅の西側に20〜30棟の新しい住宅街がある。しかし、コンビニもスーパーもない買い物にはややシンドイ地域のようだが、大きな間取りの家が多く、当然ながら、皆車が置いてある。住宅地から山に向かう舗装道路を進み最後の民家を過ぎると、この周辺の浄水施設があって、その前に大岩大権現という昔この地で山津波が発生した時にこの大岩が大木と落石を停めて麓地区の山津波を防いだとのことで、疋田の人々が祀ったのだそうだ。入り口脇には何故か延命地蔵と延命滝というのがある。
そこが、ゲートなので車を停めて入山した。林道はすぐ先で終点となり山道であるが、標識も何もない。ただ、古い赤テープが木の枝先に吊るしてあるだけだ。GPSの軌跡を頼りに、小さな溝状の谷脇を進むと、僅かな踏み跡が現れて上へ上へと導いてくれる。だが、不鮮明は踏み跡はルートファインデイング力を試されているかのようにウロチョロせざるを得ない情況だ。薄い植林風の空が見えたら、そこは稜線でインデイアン平原から北北東に伸びる尾根の末端に近い所であった。稜線は自然林で木々の間が広く大木はまばらで、背の低い木々ばかりのようだ。しかし、足元は岩が時々現れて歩きにくい場所もあるが、樹下の歩きは快適だ。この暑さの中でも敦賀湾に流れる風なのか?涼しささえ感じられる時のあった。
藪があって大変だとの表現を趣味登の記録から、どんな藪なのか?イバラもあるとのことであったからだ。629mのピークへ向かって、GPSの軌跡は西側にトラバースしてから登っているが、目の前の木々の密集はややシンドそうであるが、すぐそこがピークだからと無理に急傾斜のズルズルの斜面を木々を握って越えると629mの追分山であった。ピークから西に黄色テープが続いているのは何だろうか?とトラバースした人達の目印だろうか?
ここから緩やかな尾根を進むとかなり低いコルへと下り、稜線から西側を捲き気味に木々の間をすり抜ける感じである。稜線は木々が密集してとても歩けそうもない。そうこうするうちに目の前に大きな岩が現れて右は藪っぽいので、岩の左を進めないか確認してもらうと、物凄い木々だとのことなので、藪状の右を無理やり進むと岩の上の前方は草原ではないか?これはしめたと思ったのは束の間で、直ぐに先も比較的低い木々の密集だ。いやな木々の間を進むと傾斜がきつくなって、シンドイなと思っていたら平坦な尾根になった。小さなピークの西側を捲く踏み跡を見つけて、木々を潜りながら進むと尾根に出て、インデイアン平原が見えるではないか?もう少しだと声を掛けるが、目の前の木々の密集にはうんざりするほどだった。
さらに、背の低い木々ではあるが柘植と笹とサルトリイバラが絡まった状態で密集しているのには閉口した。しかしながら進まねばインデイアンにはつけないのだと叱咤激励するように、イバラに足を差し出しながら、時には手にイバラがかみついて、”いてー”などと悲鳴を上げながらであった。その時インデイアン平原に誰かがいて、我々の方を見ていぶかしんでいるかのように感じた。低い密集の藪を少しずつ進むとやっとのことで、平原先端の岩に到着出来た。我々を見ていた人は、近づいてきて何処から来たんですか?と驚いているかのようであった。新疋田の駅から道のないこの尾根を直接登ってきたことを説明した。
最後の登りを何とかだましながらであったがやっとのことで登って来たので、この尾根のピストンはとてもじゃないがやってられないと、駄口か市橋への下山におのずと決まった。市橋から新疋田までは登りだし、駄口からの国道は嫌だし、どうしようかと迷いながら、このインデアインでランチを楽しんだ。
インデアイン平原は景色がいいのが最高だ。伊吹山が遠くに薄っすらと見える。金糞や横山も。上谷山の北に緩い長い尾根も良く判る。その昔、国境から岩籠までの山毛欅の尾根を歩いたが、途中のピークが物凄い藪があって、疲労困憊した記憶が蘇って来た。その稜線も手に取るように判るのだ。その稜線のすぐ西には三国山から野坂岳に続く、これまた山毛欅の尾根を堪能した記憶も蘇ってくるのだった。ランチ後の岩籠山に登ると真西に野坂岳がデーンと佇んでいる。やっぱり、若狭の中心的な山だなと思わず感心した。下りは駄口方面として山頂を辞した。
岩籠の下りも、インデイアンからの下りも、赤土の滑りやすい大きな岩の混じった、大きく掘れた溝は段差も大きく歩きにくい。677mの駄口分岐からも長々とした道は、追分コースの藪と戦った我々にはシンドイものであった。駄口のドライブインへの下降はやめて、最後の駄口分岐から反対側の谷に下って国道に出ることにして、木々の薄い谷へ下った。すぐに平坦な昔は田畑をしていたかのような平原があり、脇には溝がコンクリートでキチンとされた流れに出た。溝を越えると広い台地で、今や茫々とした草やススキの平原であるが、何とか踏み跡状の道分けを進むと林道になった。建物も現れて、何処かの会社の施設のようで、排水用のプラステイックの太いのが沢山おいてあった。そこが国道の出口で、少し北に歩くと追分集落への旧道らしい道に入って、トラックから逃れることが出来た。2〜3週間前に深阪古道を歩いてこの追分集落内を歩いているので、駅は直ぐだと判っているのだ。家の前にサボテンの黄色の大きな花が咲いているのを最後の写真だとそれぞれが撮影に興じているのが、今日のハイクの締めくくりとなった。
”八",”永”,”竹”
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