月山 姥沢〜山頂神社〜東斜面・南斜面〜清川行人小屋


- GPS
- 10:49
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 2,603m
- 下り
- 2,607m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 10:49
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
リフト1回券:1000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●月山スキー場の状況 スキー場は現在も営業中。 リフトは夏用に架け替えられ、滑走具を手持ちで乗る仕様になっている。 ・大斜面コース:全面コブだらけのため、滑りの難易度が高い。 ・沢コース:ピステされており、全面フラットで快適な滑走が可能。 ●月山スキー場〜月山山頂 鍛冶月光の急坂は上部で雪が切れているものの、標高1824mまではスキーで登れる。 そこから先は登山道を歩く必要があるので、アプローチ用の靴を持参すると捗る。 ●山頂東斜面(月山山頂〜月山沢直壁) 今回滑走した斜面の中では最も状態が良好。 スプーンカットや縦溝が見られるものの、溝は浅く滑りに影響は少ない。 ・山頂神社側:縦溝がやや深めで、技術を要する滑走。 ・肘折コース側:溝が浅く、比較的滑りやすい。 月見ヶ原から下へも雪が続き、月山沢直壁(大滝)まで滑走できた。 沢内の斜面荒れは軽微で、この時期にしては悪くない状態。 ●山頂南斜面(H1945m〜清川源頭) H1945mから上は藪が出ているが、下には広大な雪の斜面が広がる。 雪は清川源頭まで続いており、東沢沿いもまだ大きな割れはなく滑走可能。 ただし、斜面の荒れが目立ち、東斜面に比べると滑走条件は悪い。 |
写真
感想
東北地方は梅雨入りし、空はどんよりとした灰色に染まっていた。
しかし、14日の天気予報は希望を示していた。午前中なら持ちこたえると。
先週、鳥海山で板納めをしたつもりだった。けれど、滑れるうちは滑るのが私の流儀。
それならば、この機会を逃すわけにはいかない。
もっとも、板納めを宣言しても翌週には撤回するのが毎年のルーチン。
ならば今日は、「第2回板納め」と称して、月山へ繰り出そうではないか。
しかし、山の気まぐれを侮ってはいけない。
天気予報とは口だけの約束のようなもので、山には通用しないらしい。
まるで「今日は降らない」と言いながら、密かに雨雲を忍ばせていたかのようだ。
8時過ぎ頃、静かだった空がざわめき始め、ぽつぽつと雨粒が落ちる。
すると、あっという間に雨の中。
空は厚い雲に覆われ、視界は霧に包まれ、月山は静かに冷たい雨の支配下へと変わっていった。
それでも斜面の状態は例年に比べて良く、山頂まで来たら滑らぬのは損。
撤退するつもりなどさらさら無い。
とはいえ、やはり雨の中での滑走には気が乗らない。
そんな環境の中でも滑る人はいる。
山頂神社でヤマップユーザーのラビッツハウスさんにお会いした。
彼はこの天候をものともせず、まるで雨など存在しないかのように滑る気満々。
その勢いに背中を押され、2本ほど一緒に滑ることにした。
この日、スキー場は営業しており、多くのスキーヤーやボーダーで賑わっていたようだ。
だが、その裏側――東斜面・南斜面には、我ら二人のみ。
人のいない斜面を独占する贅沢を味わいながら、ただただ滑る。
荒れた斜面でも滑れるなら、それでいい。
むしろ、こうして大斜面を自由に滑れる時間こそが至福だった。
南斜面を登り返し、山頂台地に到達したところでラビッツさんと別れ、最後に東斜面へと滑走。
その一本を最後として、姥沢へと下山した。
雨は終日降り続き、駐車場へ戻る頃にはすっかりふやけてしまった。
しかし、それはまるでプールから上がった後のような心地よい浮遊感。
悪天候に見舞われながらも、不思議と晴れやかな締めくくりとなった。
これが、第2回板納め。
そう認識しつつも、ふと考える。
この終わりは、果たして本当の終わりなのだろうか。
次なる板納めがまた訪れるのか、それは未だに判らない。
◆山頂東斜面滑走(肘折コースH1945m〜月山沢直壁H1540m)
2025年6月14日12:54撮影
この日、2本目の東斜面滑走。
1本目は山頂直下を滑ったが、2本目はルートを変え、肘折コース登山道沿いを滑走。
山頂側に比べて縦溝が浅く、より滑りやすい印象だった。
この日は、姥ヶ岳東面や山頂南斜面も滑ったが、最も滑走感が良かったのはこの斜面。
月見ヶ原の先にも雪は続いており、月山沢直壁まで滑走可能。
沢内の割れもなく、溝も軽微。
もうしばらくは滑れそうだ。
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