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Yamareco

記録ID: 8290679
全員に公開
山滑走
朝日・出羽三山

月山 姥沢〜山頂神社〜東斜面・南斜面〜清川行人小屋

2025年06月14日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
10:49
距離
27.4km
登り
2,603m
下り
2,607m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:48
休憩
2:01
合計
10:49
距離 27.4km 登り 2,603m 下り 2,607m
5:25
3
姥沢駐車場
5:28
5:31
3
5:38
6
6:16
6:22
7
6:43
6:48
82
8:10
8:12
7
8:19
8:26
3
8:29
8:51
106
10:37
11:26
65
12:31
126
14:37
14:53
6
14:59
15:07
28
15:35
18
16:09
16:10
4
16:14
姥沢駐車場
天候 曇りのち雨
過去天気図(気象庁) 2025年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
姥沢駐車場 駐車料金:1000円
リフト1回券:1000円
コース状況/
危険箇所等
●月山スキー場の状況
スキー場は現在も営業中。
リフトは夏用に架け替えられ、滑走具を手持ちで乗る仕様になっている。
・大斜面コース:全面コブだらけのため、滑りの難易度が高い。
・沢コース:ピステされており、全面フラットで快適な滑走が可能。

●月山スキー場〜月山山頂
鍛冶月光の急坂は上部で雪が切れているものの、標高1824mまではスキーで登れる。
そこから先は登山道を歩く必要があるので、アプローチ用の靴を持参すると捗る。

●山頂東斜面(月山山頂〜月山沢直壁)
今回滑走した斜面の中では最も状態が良好。
スプーンカットや縦溝が見られるものの、溝は浅く滑りに影響は少ない。
・山頂神社側:縦溝がやや深めで、技術を要する滑走。
・肘折コース側:溝が浅く、比較的滑りやすい。
月見ヶ原から下へも雪が続き、月山沢直壁(大滝)まで滑走できた。
沢内の斜面荒れは軽微で、この時期にしては悪くない状態。

●山頂南斜面(H1945m〜清川源頭)
H1945mから上は藪が出ているが、下には広大な雪の斜面が広がる。
雪は清川源頭まで続いており、東沢沿いもまだ大きな割れはなく滑走可能。
ただし、斜面の荒れが目立ち、東斜面に比べると滑走条件は悪い。
早朝の姥沢。
空は灰色ながらも、雨はまだ落ちてこない。
午前中は持ちこたえる予報だが、果たして?
2025年06月14日 05:33撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 5:33
早朝の姥沢。
空は灰色ながらも、雨はまだ落ちてこない。
午前中は持ちこたえる予報だが、果たして?
リフト駅手前の沢は、雪に覆われ、滑走の道となっている。
橋のところからスキーで進める。
2025年06月14日 05:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 5:39
リフト駅手前の沢は、雪に覆われ、滑走の道となっている。
橋のところからスキーで進める。
沢コースを登る。
ピステしてあり、登りやすい。
2025年06月14日 06:06撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:06
沢コースを登る。
ピステしてあり、登りやすい。
沢コースから眺める朝日連峰。
2025年06月14日 06:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:18
沢コースから眺める朝日連峰。
山頂駅に到着。
2025年06月14日 06:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:18
山頂駅に到着。
リフトは夏用に架け替えられている。
リフト周辺は雪が切れてしまったので、板は手持ちで乗るようだ。
2025年06月14日 06:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:18
リフトは夏用に架け替えられている。
リフト周辺は雪が切れてしまったので、板は手持ちで乗るようだ。
山頂駅から眺める姥ヶ岳。
2025年06月14日 06:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:19
山頂駅から眺める姥ヶ岳。
姥ヶ岳に登る。
2025年06月14日 06:26撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:26
姥ヶ岳に登る。
姥ヶ岳東面。
まだ雪は充分。
姥ヶ岳に登った後で1本滑ってみよう。
2025年06月14日 06:30撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:30
姥ヶ岳東面。
まだ雪は充分。
姥ヶ岳に登った後で1本滑ってみよう。
姥ヶ岳に到着し、山頂から月山を望む。
月山は雪融け進んでいたが、まだ雪は多い。
冬の名残を感じる景色が広がっていた。
2025年06月14日 06:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:44
姥ヶ岳に到着し、山頂から月山を望む。
月山は雪融け進んでいたが、まだ雪は多い。
冬の名残を感じる景色が広がっていた。
山頂広場には小さな花園が点在している。
色とりどりの花々が揺れ、穏やかな風とともに、山の景色に柔らかな彩りを添えている。
2025年06月14日 06:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
6/14 6:44
山頂広場には小さな花園が点在している。
色とりどりの花々が揺れ、穏やかな風とともに、山の景色に柔らかな彩りを添えている。
ウスユキソウ
2025年06月14日 06:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
6/14 6:44
ウスユキソウ
姥ヶ岳の頂から湯殿山を望む。
かつて白銀に覆われた峰も、今は雪がすっかり減ってしまった。
2025年06月14日 06:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/14 6:45
姥ヶ岳の頂から湯殿山を望む。
かつて白銀に覆われた峰も、今は雪がすっかり減ってしまった。
姥ヶ岳の山頂手前。
雪は消え、草原が広がる。
木道を歩き、爽やかな風とともに東面へ
2025年06月14日 06:47撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:47
姥ヶ岳の山頂手前。
雪は消え、草原が広がる。
木道を歩き、爽やかな風とともに東面へ
姥ヶ岳東面での今日1本目の滑走。
雪は十分に残っているが、斜面は凸凹が目立ち、なかなか気を遣うコンディション。
慎重にラインを選びながら滑る。
2025年06月14日 06:54撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:54
姥ヶ岳東面での今日1本目の滑走。
雪は十分に残っているが、斜面は凸凹が目立ち、なかなか気を遣うコンディション。
慎重にラインを選びながら滑る。
四ツ谷川まで滑り降りた。
2025年06月14日 06:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 6:57
四ツ谷川まで滑り降りた。
四ツ谷川を上り、月山へ。
2025年06月14日 07:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 7:20
四ツ谷川を上り、月山へ。
鍛冶月光の登山道。
雪は途切れ、石積の道が続く。
兼用靴では登りにくいので、アプローチ用の靴に履き替えて登った。
2025年06月14日 07:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 7:58
鍛冶月光の登山道。
雪は途切れ、石積の道が続く。
兼用靴では登りにくいので、アプローチ用の靴に履き替えて登った。
振り返り、姥ヶ岳方面を眺める。
2025年06月14日 08:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:00
振り返り、姥ヶ岳方面を眺める。
ゼブラな尾根。
2025年06月14日 08:01撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:01
ゼブラな尾根。
ひっそりと佇む石の御姿。
今年初めてその姿を拝む、お地蔵様。
2025年06月14日 08:10撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:10
ひっそりと佇む石の御姿。
今年初めてその姿を拝む、お地蔵様。
山頂台地に咲く白き花。
風に揺れ、ハクサンイチゲは今、最も美しい。
2025年06月14日 08:16撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:16
山頂台地に咲く白き花。
風に揺れ、ハクサンイチゲは今、最も美しい。
ハクサンイチゲの花園。
2025年06月14日 08:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
6/14 8:18
ハクサンイチゲの花園。
至る所に広がるイチゲの花園。
コバイケイソウやクロユリは、まだ時を待っている。
きっと、もうすぐ咲き誇るはずだ。
2025年06月14日 08:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:18
至る所に広がるイチゲの花園。
コバイケイソウやクロユリは、まだ時を待っている。
きっと、もうすぐ咲き誇るはずだ。
山頂小屋の扉は閉ざされたまま。
営業開始は7月頃か。
夏の訪れとともに、また賑わいが戻るのだろう。
2025年06月14日 08:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:20
山頂小屋の扉は閉ざされたまま。
営業開始は7月頃か。
夏の訪れとともに、また賑わいが戻るのだろう。
山頂神社へ向かう頃、空はゆっくりと色を変え、静かな雨が降り始めた。
霧が舞い、山は雨に包み込まれる。
2025年06月14日 08:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:20
山頂神社へ向かう頃、空はゆっくりと色を変え、静かな雨が降り始めた。
霧が舞い、山は雨に包み込まれる。
霧の帳を抜け、静寂の中に佇む山頂神社へ。
2025年06月14日 08:27撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/14 8:27
霧の帳を抜け、静寂の中に佇む山頂神社へ。
神社参拝後は山頂三角点へ移動。
ここでヤマップユーザーのラビッツさんにお会いする。
この後の滑走を同行させて頂くことになった。
2025年06月14日 08:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:49
神社参拝後は山頂三角点へ移動。
ここでヤマップユーザーのラビッツさんにお会いする。
この後の滑走を同行させて頂くことになった。
山頂三角点から、今日の2本目スタート。
東斜面を滑る。
最初の急斜面は縦溝が続き、あまり良くない。
2025年06月14日 08:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:51
山頂三角点から、今日の2本目スタート。
東斜面を滑る。
最初の急斜面は縦溝が続き、あまり良くない。
だが、月見ヶ原に降りると溝は浅くなり滑りやすくなった。
2025年06月14日 08:54撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 8:54
だが、月見ヶ原に降りると溝は浅くなり滑りやすくなった。
月見ヶ原を抜けて、月山沢へと進む。
沢内の斜面状態も意外に良い。
雪が途切れるまで行ってみる。
2025年06月14日 08:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/14 8:57
月見ヶ原を抜けて、月山沢へと進む。
沢内の斜面状態も意外に良い。
雪が途切れるまで行ってみる。
月山沢の深部へと滑り込み、直壁へ到達。
今は轟々と水を落とす大滝も、夏には沈黙し、乾いた岩壁へと姿を変える。
古より釣師達は、そこを直壁と呼ぶ。
2025年06月14日 08:59撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/14 8:59
月山沢の深部へと滑り込み、直壁へ到達。
今は轟々と水を落とす大滝も、夏には沈黙し、乾いた岩壁へと姿を変える。
古より釣師達は、そこを直壁と呼ぶ。
月山沢直壁の頂より、見渡す限りの広がり。
念仏ヶ原と村山葉山が見える。
2025年06月14日 09:04撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 9:04
月山沢直壁の頂より、見渡す限りの広がり。
念仏ヶ原と村山葉山が見える。
四月に訪れた念仏ヶ原。
今はもう雪は消え、緑が広がる。
季節はめぐり、大地は新たな息吹を迎えていた。
2025年06月14日 09:04撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 9:04
四月に訪れた念仏ヶ原。
今はもう雪は消え、緑が広がる。
季節はめぐり、大地は新たな息吹を迎えていた。
登り返して、次は南斜面滑走。
2025年06月14日 09:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 9:51
登り返して、次は南斜面滑走。
3本目、南斜面滑走。
清川源頭方面へ滑る。
2025年06月14日 10:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 10:20
3本目、南斜面滑走。
清川源頭方面へ滑る。
清川まで滑り降りた。
谷はまだ雪に覆われ、さらなる滑走の余地を残している。
もう少し先まで行けそうだ。
どこまで滑れるのか試してみたくなるが、今日はここまで
2025年06月14日 10:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 10:24
清川まで滑り降りた。
谷はまだ雪に覆われ、さらなる滑走の余地を残している。
もう少し先まで行けそうだ。
どこまで滑れるのか試してみたくなるが、今日はここまで
清川から眺める東沢。
まだ沢は割れておらず、雪は十分に残る。
まだしばらく滑れそうだ。
ただ、斜面の状態ががが。
2025年06月14日 10:25撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 10:25
清川から眺める東沢。
まだ沢は割れておらず、雪は十分に残る。
まだしばらく滑れそうだ。
ただ、斜面の状態ががが。
少し藪を漕いで小屋へ続く登山道へ抜けた。
2025年06月14日 10:36撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 10:36
少し藪を漕いで小屋へ続く登山道へ抜けた。
清川行人小屋に到着。
2025年06月14日 10:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 10:38
清川行人小屋に到着。
小屋の中でしばし雨宿り。
雨で濡れたシールはまるで言うことを聞かず、全く張り付かない。
そこで、小屋内で乾燥させ、回復を図ることにした。
2025年06月14日 10:41撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 10:41
小屋の中でしばし雨宿り。
雨で濡れたシールはまるで言うことを聞かず、全く張り付かない。
そこで、小屋内で乾燥させ、回復を図ることにした。
シールが回復したのを確認し、登り返し。
高度を上げ、目指すは再び山頂。
2025年06月14日 11:37撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 11:37
シールが回復したのを確認し、登り返し。
高度を上げ、目指すは再び山頂。
ラビッツさんと別れ、4本目は東斜面の再滑走。
1本目とはラインを変えて、肘折コースのラインを滑る。
こちらの方が溝浅くて滑りやすい。
2025年06月14日 12:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 12:48
ラビッツさんと別れ、4本目は東斜面の再滑走。
1本目とはラインを変えて、肘折コースのラインを滑る。
こちらの方が溝浅くて滑りやすい。
月山沢直壁まで滑り降り、登り返しへ。
だが、再び雨でシールが濡れてしまい、張り付かず。
雨の中では乾かす手段がなく、ガムテープとスキーストラップで応急処置して進む。
2025年06月14日 13:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 13:14
月山沢直壁まで滑り降り、登り返しへ。
だが、再び雨でシールが濡れてしまい、張り付かず。
雨の中では乾かす手段がなく、ガムテープとスキーストラップで応急処置して進む。
山頂まで登り返し、後は下山。
しかし、濃いガスが周囲を覆い、視界は完全に遮られた。
ルートを見失い、山頂駅へのトラバースは叶わず。
仕方なく谷へ滑り降り、再び登り返すことに。
2025年06月14日 15:28撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 15:28
山頂まで登り返し、後は下山。
しかし、濃いガスが周囲を覆い、視界は完全に遮られた。
ルートを見失い、山頂駅へのトラバースは叶わず。
仕方なく谷へ滑り降り、再び登り返すことに。
沢コースを滑り抜け、山麓駅まで降りた。
雨に打たれながらも、まだ幾人かのスキーヤーやボーダーが斜面を楽しんでいた。
2025年06月14日 16:04撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 16:04
沢コースを滑り抜け、山麓駅まで降りた。
雨に打たれながらも、まだ幾人かのスキーヤーやボーダーが斜面を楽しんでいた。
駐車場へ戻り、お池に目を向ける。
この池では毎年、クロサンショウウオの卵が姿を見せる。
今年も変わらぬ営みが続いているのだろうか。
2025年06月14日 16:12撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6/14 16:12
駐車場へ戻り、お池に目を向ける。
この池では毎年、クロサンショウウオの卵が姿を見せる。
今年も変わらぬ営みが続いているのだろうか。
池の中で静かに息づく卵達。
その透明な膜の奥では、新たな生命がゆっくりと動き始めている。
やがて、この小さな鼓動が、水辺の世界へと旅立つ瞬間を迎えるのだろう。
2025年06月14日 16:13撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/14 16:13
池の中で静かに息づく卵達。
その透明な膜の奥では、新たな生命がゆっくりと動き始めている。
やがて、この小さな鼓動が、水辺の世界へと旅立つ瞬間を迎えるのだろう。
撮影機器:

感想

東北地方は梅雨入りし、空はどんよりとした灰色に染まっていた。
しかし、14日の天気予報は希望を示していた。午前中なら持ちこたえると。
先週、鳥海山で板納めをしたつもりだった。けれど、滑れるうちは滑るのが私の流儀。
それならば、この機会を逃すわけにはいかない。
もっとも、板納めを宣言しても翌週には撤回するのが毎年のルーチン。
ならば今日は、「第2回板納め」と称して、月山へ繰り出そうではないか。

しかし、山の気まぐれを侮ってはいけない。
天気予報とは口だけの約束のようなもので、山には通用しないらしい。
まるで「今日は降らない」と言いながら、密かに雨雲を忍ばせていたかのようだ。
8時過ぎ頃、静かだった空がざわめき始め、ぽつぽつと雨粒が落ちる。
すると、あっという間に雨の中。
空は厚い雲に覆われ、視界は霧に包まれ、月山は静かに冷たい雨の支配下へと変わっていった。
それでも斜面の状態は例年に比べて良く、山頂まで来たら滑らぬのは損。
撤退するつもりなどさらさら無い。
とはいえ、やはり雨の中での滑走には気が乗らない。

そんな環境の中でも滑る人はいる。
山頂神社でヤマップユーザーのラビッツハウスさんにお会いした。
彼はこの天候をものともせず、まるで雨など存在しないかのように滑る気満々。
その勢いに背中を押され、2本ほど一緒に滑ることにした。

この日、スキー場は営業しており、多くのスキーヤーやボーダーで賑わっていたようだ。
だが、その裏側――東斜面・南斜面には、我ら二人のみ。
人のいない斜面を独占する贅沢を味わいながら、ただただ滑る。
荒れた斜面でも滑れるなら、それでいい。
むしろ、こうして大斜面を自由に滑れる時間こそが至福だった。

南斜面を登り返し、山頂台地に到達したところでラビッツさんと別れ、最後に東斜面へと滑走。
その一本を最後として、姥沢へと下山した。
雨は終日降り続き、駐車場へ戻る頃にはすっかりふやけてしまった。
しかし、それはまるでプールから上がった後のような心地よい浮遊感。
悪天候に見舞われながらも、不思議と晴れやかな締めくくりとなった。

これが、第2回板納め。
そう認識しつつも、ふと考える。
この終わりは、果たして本当の終わりなのだろうか。
次なる板納めがまた訪れるのか、それは未だに判らない。



◆山頂東斜面滑走(肘折コースH1945m〜月山沢直壁H1540m)

2025年6月14日12:54撮影
この日、2本目の東斜面滑走。
1本目は山頂直下を滑ったが、2本目はルートを変え、肘折コース登山道沿いを滑走。
山頂側に比べて縦溝が浅く、より滑りやすい印象だった。
この日は、姥ヶ岳東面や山頂南斜面も滑ったが、最も滑走感が良かったのはこの斜面。
月見ヶ原の先にも雪は続いており、月山沢直壁まで滑走可能。
沢内の割れもなく、溝も軽微。
もうしばらくは滑れそうだ。

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