山中山〜オサンババは冬にかぎる!


- GPS
- 05:21
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 331m
- 下り
- 350m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この時期はネマガリタケを採りにアチコチ歩き回るのだけど、よく行くのは高山・郡上境の山中山(オサンババ)の麓。タケノコ採りシーズンは終盤に近付いて、麓では収量が減って来たしもう充分に採ったので、今回はタケノコを採りつつオサンババまで登ってこようと思い激藪覚悟で向かった。
オサンババは藪山なので、もっぱら雪のある時期にスノーシューや山スキーで登られている。私も雪山登山を始めた頃に一色側から登ってみた。今度は山スキーでと思っているところ。
で、今回は夏山のオサンババに登るのだけれど、ネマガリタケ藪の凶暴さをかわせるか??と思いながら庄川源流からオサンババに突き上げている支流を歩き始める。林道との合流点までは普段通り進み、さて沢をそのまま詰めるか南側の尾根から登るか迷うが、尾根の取付き付近は杉の植林帯になっているので歩きやすそう。右岸から取付いて林の中を歩いていくが、樹林帯はすぐに終わってしまった。直ぐに竹林が始まるが、まだそれほどの藪でもないし、所々開けた広場が現れたり獣道や作業道らしき踏み跡があるので歩きやすい。タケノコは最初に採ってしまうと重たいし邪魔になるから下山の時にしようと決めていたのに、ついつい採りながら歩いてしまう。な〜に余裕じゃんね〜と進んでいくが、標高1500m辺りから様相が変わってきた。
全く人の手が入っていない予想をはるかに超える猛竹藪に阻まれて亀スピードになった。何ともならないので沢筋に戻りしばらくは進路を確保。沢筋が消えてからは地獄の匍匐前進。竹の檻に入れられたみたい。竹の目を見て少しの隙間を探し出して進むのだけど、雪で寝てしまった竹は下方向に攻撃してくる槍のよう。標高1600m付近から山頂の1631mまで1時間近くかかってしまった。なんとか山頂らしきエリアまで辿り着き、幸運にも山頂標識をはるか頭上に発見。精魂尽き果てました。なのに休むところもない!びっしり生えたネマガリタケの丈は2mばかりじゃない?!稜線を覆いつくしていて、眺望はおろか自分の位置すら把握できないほど。
山頂へたどり着く前、もうこの藪漕ぎは無理だから「山頂に着いたら下山には稜線通ってスキー場から林道に出て山中峠通って帰ろう。遠回りでも絶対その方が早くて安全」と決めていたのだが、稜線へ出たら少しは藪が薄くなり視界も開けるだろうという期待は完全に打ち砕かれ、腰を下ろすスペースもない山頂で呆然と「オサンババ」の看板を見上げている。
諦めてそのまま下山。山頂付近はなだらかで特徴が無く、視界を遮る竹藪で方向が定められないので、沢筋がしっかり現れるポイントにコンパスを合わせ、ちょっと歩いては確認、何回かに1回はスマホのGPSも確認しながら、何とか沢筋に戻って来られた。下山の藪漕ぎも充分辛かったが、流石に少しは竹もならい目になるので登りに比べるとガシガシ降りていける。雪で倒れた竹は上を踏んで降りる。沢筋に出てそのまま沢下りで林道へ。何とか無事に安全地帯へ復旧できた。typemoonさんが日記に書かれた通り、数日前にタケノコ採りの人の道迷い遭難があったのだが、この藪の迷宮に迷い込んだらGPS持っていないと確かに危ない。今回は途中でログが止まるアクシデントもあったので、アナログなコンパスも必携と痛感しました。
林道沿いで休んでから再び沢筋で駐車地へ戻る。左岸の少し開けた所に、私が勝手に名付けた「熊広場」があって、なかなかにテン泊適地。でも周囲のカラマツには万遍なく熊の爪研ぎ跡があって、きっと熊にも快適な場所なんだろう。この辺りは熊の多いエリアなのに、たくさんの人がタケノコ採りに入ってもトラブルの話を聞いたことが無い。(遭遇したって話はよく聞きますが)今のところ共存できているみたい?とはいえ、油断大敵、互いを尊重して出会わないよう心掛けて入山。基本、なるべく熊が活発に活動する早朝と夕方は入らないようにして、活動時はカウベルとホイッスルで自衛。(タケノコはたくさんあるので朝一に行かなくても採れます)
取れたタケノコはいろいろな料理にして残りは缶詰にしていただきます。今年もたくさんのタケノコありがとう!また来年のお楽しみ。でも、オサンババに登るのは、やっぱり雪のある時に!(夏はもう二度と登りません!)
コメント
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林道から山頂に行くならこの沢筋だろーなーと考えていたルートをまさか行く人がいるとは。未完の東縦走路に突っ込んだyamanekopipiさんなら納得ですが(笑)。
ほんとここの藪こぎは地獄です。藪をまず刈らないと仕事になりませんし。
月末、荘川の日照岳ハイキングに参加予定です。事前の笹刈り手伝いたかったんですが、自前の登山道で手一杯で無理ですね。
竹藪とは格闘してきましたが、さすがに誰も入らないのでタケノコはたくさんありましたよ(笑)しかも特大!
大日ヶ岳東縦走路や日照岳の整備もお疲れ様です。いつもありがとうございます。オオヤマレンゲもそろそろ咲きそうなので、梅雨の晴れ間にお邪魔してくるつもりです。日照岳行かれるんですか?私も行ってみようかな?4月に宮笠ランナーさんに連れられて雪山は登ってきましたが、雪に覆われていたので皆さんの渾身の登山道をまだ見ずじまいなんです(^^
ほんと人多かったからですね。久しぶりに来た人に、ここ数年林道周りで皆伐現場が作業進んでいてタケノコが採れんと文句言われましたよ(笑)
日照岳は登山道整備に関わった人などで登るとのことで宮笠ランナーさんらも来られるそうで、29日ですね。
タケノコ採れんっていわれたのは言いがかりですね(^^;
今年は多雪と低温のせいか、出だしが10日から2週間遅れましたから収量は少なかった方が多いようです。
タケノコ採り名人の友人は「伐採が進んで奥まで行けるようになったのでたくさん採れる」と言っておりましたよ。
日照岳登山は登山道整備に尽力された方々の計画なのですね、勝手なこと言ってすみません(^^;
宮笠ランナーさんに聞いてみます。もしご一緒させていただけるようならよろしくお願いします!
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