イチゲ満開の飯豊連峰北部縦走 北股岳~朳差岳 倉手山登山口から


- GPS
- 25:30
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 3,397m
- 下り
- 3,415m
コースタイム
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 9:22
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 10:10
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
以後、Masuzushiさんの自家用車で倉手山登山口まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線上に雪はほぼありませんが、梶川尾根、丸森尾根ともにまだアイゼンがあった方が良いです。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉 梅花皮荘 \500 鉄分の多い赤いお湯でした |
写真
装備
個人装備 |
10本爪アイゼン
ストック(夏用バスケット)
|
---|---|
共同装備 |
【Masuzushi】<br />ジェットボイル <br />ガス缶 <br />フライパン<br /><br /><br />【firebolt】<br />PrimusP144 <br />小コッフェル
|
感想
Masuzushiさんが転勤になったため、暫くは南アルプス方面より南東北が中心のコラボプランを企画することになり、第1弾は飯豊連峰北部の山々へ。
思えば40数年前に初めての長期夏合宿で訪れた山域。既に細々とした記憶は飛んでしまっているが厳しく、楽しかったイメージだけはしっかりと残っている。
天気予報をずっと睨んでいて、当初計画を1日前倒しして金曜日から入った方が天気は持ちそうだと言うことになり、木曜日の半休を取っていったん帰宅後に新幹線で新潟へ。Masuzushiさん宅に前泊して近所で決起集会。初日は当初計画より少し早めて現地入りとなった。駐車場は既に多くの車が来ていたが、下山時にはこの山域の人気を再認識することになる。
林道が全通していないため小一時間の舗装道歩きでウォーミングアップをして、梶川尾根の急登に取り付く。二人とも久しぶりの大型ザックなので過負荷にならないよう、Masuzushiさんが良いペースを作ってくれた、おかげで心配したほど苦しまずに順調に高度を稼いでいった。
断続的な雪田は滝見場の辺りから長く連続するようになりアイゼンを装着。自分たちのレベルではノーアイゼンだと厳しいくらいの斜度であった。ここを乗り越えるとあとは雄大なそして嫋やかな東北らしい峰の連なりを眺めながら、涼しい風に吹かれて(虫は多いが)快適な登山を楽しめた。
小屋に到着するとこの日唯一の同宿となる先着者が1名。78歳の御仁は門内沢を詰めてきた(石転び沢の計画だったが)とのことで驚き。70代でも元気に歩いていたいものだ・・・・。
2日目
夜中は轟々とかなりの強風だった。音からすると15m/sを超えるかなという感じ。このままでは行動に支障が出るか・・・と思ったが、ピストン出発時には10m/sくらいには弱まったし、ヘリの荷揚げも計画されているくらいで次第に収まると判断。
まずは標高年(2024.9m)の北股岳を目指す。念のためアイゼンもサブザックに入れたが全くその必要は無かった。1時間ほどで北股岳に到着。飯豊本山や御西岳など、連邦南部の山々を見渡せ、これから行く朳差岳を含む北部も全部見える、絶景の山頂だった。登山道脇には今が盛りのハクサンイチゲなど、御花畑と雪田が散りばめられ、まあ期待を裏切らない稜線漫歩が楽しめた。
小屋に戻り、パッキングしなおして頼母木小屋へ向かう。こちらも稜線上では雪が解けておりアイゼン不要。頼母木小屋に到着するのとヘリの荷揚げのタイミングがぴったりで、小屋の手前でウェイティングを指示されてしまったが、既に混雑している小屋に9時半前に到着し、2Fの奥にスペースを確保した。その後も人が増え続け、ピストンから帰ってくる頃には溢れた人が小屋を管理する団体のテントを借用して泊まったようだ。
Lを済ませてから今度は朳差岳をサブピストン。片道2時間半ほど掛かるが途中で念願のイイデリンドウを教えて貰い(※帰ってから調べるとミヤマリンドウのようでした残念)、上手くはないが写真に収めることも出来て大満足。3時過ぎに小屋に戻り、ビールを飲みながらツマミから夕食へ・・・明日も早いし小屋の出入りも容易ではないので明るいうちに寝る。
3日目
この夜も風は強い。トイレに行くにも一苦労で申し訳ないがまたいで上を通らせて頂く。3時にトイレに行くと2Fは起きていないのに1Fはもう半分ほど出発したか準備中だった。2Fが動き出すまでもう30分ほど我慢し、他のパーティが起きだしたところでザックを担いで1Fに降り、空いたスペースで朝食のラーメンを食べる。
予定通り5時に下山開始。一旦、頼母木岳に登り返し、地神北峰は雪田で巻くつもりだったが入り口が分からずピークまで上がってしまった。そのお陰で前日気づかなかったウスユキソウを見つけられたのでラッキーと言えばそうだが。
ピークから少し下り、アイゼンを装着。ガスればルートが不明瞭になりそうな広々とした大展望の尾根を下る。丸森山からはアイゼン不要で崩れやすい、或いは洗堀された急な道を慎重に下る。さすがに3日目で足に来ている・・・・でも正直、心配したほどではなかった。3週連続で何らかの山に行っているとそれは違うなぁと感じた。
駐車場には12時過ぎに到着し、梅花皮荘の鉄分の温泉で汗を流す。新潟には15:30頃に着いたが、次が全席指定の新幹線だったので一つ見送って自由席で帰宅の途に就いた。
前泊+2泊3日と久しぶりに中身の濃い縦走登山が出来た。
この機会を与えてくれたMasuzushiさんに感謝です!
本年2月に新潟に転勤となり、雪深い地域なので3月は低山、4月〜5月は1000m級の山で十分に雪山を楽しめましたが、6月となりいよいよ2000m級の飯豊がベストシーズン、ということで、経験豊富で心強いfireboltさんにまたまたお声がけしてコラボ山行が実現しました。
娘たちから一足早い父の日プレゼントで10本爪アイゼンをもらい、準備万端で臨みましたが、上りの梶川尾根・下りの丸森尾根どちらもアイゼンなしでは絶対に無理でした(慣れているひとは別でしょうけど)。
雪の斜面はそこそこ緊張感はありますが、天候に恵まれ行きつく先もはっきり見えているので、ダイナミックな景観とともにとても楽しめました。
ひとたび稜線に上がれば、あとは「たおやかな山並み」をつなぐゆるやかな雲上漫歩、とばかり思っていたら結構なアップダウンがあり、特に鉾立峰は鉾の形まるまる登って降りる根性峰でした。でも、道のいたるところにイチゲをはじめとする花が咲き、飯豊リンドウも見つけられずいぶんと慰められました。
私にとってこの山行の最難関は、3日目でだいぶ足にガタが来てるときの丸森尾根の下りでした。最後の最後まで足場の悪い崩れやすいヤセ尾根道で、一歩ずつ踏ん張りながら下りるのはよい修行になりました。
下山して手倉山登山口の駐車場に戻ると、あふれた路駐の車がびっしり。なんと梅花皮荘の入り口近くまで延々と続いていました。飯豊のベストシーズンは今なんだな、と実感しました。
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