山行記録: まほろば跋渉記#69 奈良県上北山村天ヶ瀬界隈

記録ID: 8248704

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ハイキング

大峰山脈

まほろば跋渉記#69　奈良県上北山村天ヶ瀬界隈

2025年06月05日(木) [日帰り]

奈良県

まほろば1839

体力度

日帰りが可能

体力度について

GPS: 07:06
距離: 10.9km
登り: 1,068m
下り: 1,062m

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歩くペース

速い

0.8～0.9

ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り

山行: 6:30
休憩: 0:36
合計: 7:06

距離 10.9km 登り 1,068m 下り 1,062m

6:44

3分

スタート地点

6:47

179分

天が瀬バス停

9:46

40分

小塚ノ森

10:26

11:02

24分

和佐又山

11:26

143分

小塚ノ森

13:49

1分

天が瀬バス停

13:50

ゴール地点

天候	快晴
過去天気図（気象庁）	2025年06月の天気図
アクセス	利用交通機関：自家用車天ヶ瀬バス停付近公衆トイレの駐車スペースに駐車アクセスを調べる my出発地登録

写真

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吉野方面から伯母峯トンネルを抜けて国道169号線を南下すると、天川村へと通じる国道309号線が分岐するのが天ヶ瀬です。

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吉野方面から伯母峯トンネルを抜けて国道169号線を南下すると、天川村へと通じる国道309号線が分岐するのが天ヶ瀬です。

天ヶ瀬川に沿って林道水太和佐又線に入り、小さな橋を渡ると左岸側に立派な石積みの道。ここから赤倉鉱山跡へと登っていきます。

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天ヶ瀬川に沿って林道水太和佐又線に入り、小さな橋を渡ると左岸側に立派な石積みの道。ここから赤倉鉱山跡へと登っていきます。

入口から10分程で赤倉鉱山の遺構が残る平場に出ます。コンクリートの基礎にいくつものボルト…索道跡でよく見る光景で、ここから索道で鉱石を運んでいたのでしょうか。

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その平場から50mほど進めば、樋状の滝に出てその対岸に大きな穴。これが1873(明治6)年に創業したという赤倉鉱山の坑口です。

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その平場から50mほど進めば、樋状の滝に出てその対岸に大きな穴。これが1873(明治6)年に創業したという赤倉鉱山の坑口です。

1902(明治35)年発行の『和歌山圖幅地質説明書』には「製銅産出月額約三千斤ナリ」と記載され、赤倉鉱山についての資料が少なく詳細は不明ですが、昭和30年頃まで稼働していたようです。

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赤倉鉱山跡から尾根に上がると地形図にはない林道に飛び出し、伐採地跡からは端正な和佐又山と大普賢岳を一望します。

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赤倉鉱山跡から尾根に上がると地形図にはない林道に飛び出し、伐採地跡からは端正な和佐又山と大普賢岳を一望します。

林道に出て1時間余りで標高1344.1mの和佐又山山頂に到着です。なんとも心地よい薫風が吹き抜け、目の前に聳える大普賢岳を眺めながら木陰で心ゆくまで寝そべります。

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最後に立ち寄ったのは、下の国道から標高差150m程上がった山腹の南向き斜面に位置する天ヶ瀬集落。遺された家屋のほとんどが荒れ果て廃村となって久しいですが、大峯修験道の特別な霊場「笙ノ窟」で修行する行者を古くから支えてきた歴史ある集落でした。

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天ヶ瀬集落から少し東に鎮座する天ヶ瀬八坂神社。集落は1983(昭和58)年11月に最後の一軒が移住し廃村となりましたが、神社は1994(平成6)年に造替遷宮が行われ、現在も綺麗に保たれています。

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こちらは八坂神社の北側、天ヶ瀬集落と同様に現在の国道からは標高差100m以上高い東向き斜面に立地する日浦集落。天ヶ瀬集落より早くに廃村となったよですが、一角には別荘として使用しているような新しい家屋もあり、集落としては小さいものの天ヶ瀬集落より明るい雰囲気でした。

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感想

まほろば1839

近畿の屋根を形成する大峰山脈と台高山脈。この2つの大きな山脈は伯母峯峠を通して一本の尾根で繋がっていますが、その伯母峯峠の南麓に位置するのが奈良県上北山村に属する「天ヶ瀬」です。山深い集落ですが、冬籠りの厳しい荒行で知られる大峯修験道の特別な霊場「笙ノ窟（しょうのいわや）」に古くから関わり、また吉野と熊野を結んだ東熊野街道が通っていたことから旧・西野村の中心地として栄えました。
今回は赤倉鉱山跡から和佐又山、そして天ヶ瀬集落へと今はひっそり佇む天ヶ瀬界隈を巡ります。