【大菩薩】奈良子川本流・二階谷・山椒沢 遡下行
山梨県
tamoshima
mamechalle
体力度について
- GPS
- 09:33
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,119m
- 下り
- 1,128m
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| 天候 | 曇り一時晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
○奈良子川本流：1級 特に難所はないが、側壁が発達したゴルジュとなっており、見応えがある。沢登りというよりもウォーターウォーキングにお薦めの沢。釣り師が多いようなのでトラブルに注意。 ○山椒沢[三正沢/サンショウ沢]上部：1級 殆どゴーロの沢で、多少はナメや小滝もあるが、遡行価値は低い。林道の橋から上流側に入渓する場合、懸垂下降が無難。源頭部には多少は滝があると思われるが未確認。 ○山椒沢[三正沢/サンショウ沢]下部：3級 林道より下流側は七ツ滝と呼ばれる連瀑ゴルジュになっており、登れる滝が連続していて遡行価値が高い。最初の6m滝が結構難しいが、登れない場合はかなりの大高巻きとなるであろう。以降の滝は難しくないが、橋の下にある滝は登れず、高巻いて脱渓となる。 ○二階谷[ニカイ谷]：1級上 入渓路には残置ロープがあるがやや悪い。下部は水量が結構あって渓相も良く、全ての滝が直登可能であるため爽快だが、850m以降は滝がない凡谷となるため、左岸に詰め上げて下山するのが良い。 ○二十三号沢(仮称)右俣：1級上 二俣まではゴルジュや滝やナメが多く、楽しめる。以降は滝も水も少ないゴーロが続くため、遡行価値は低い。二階谷は1日かけて登るには物足りない沢なので、この沢に寄り道するのも悪くはないが、二俣までで良いかもしれない。 ○二十四号沢(仮称)：1級上 概ねゴーロの沢で面白くはないが、上記の二十三号沢の下降路としては、沢下降の練習のための利用価値がある。1つだけ2段9mの滝があり、懸垂下降したが、遡行の場合は普通に巻けると思われる。 |
| その他周辺情報 | 【沢名】 ○二階谷 出合付近に梯子がかけられており二階へ登るようだったから、この名があるらしい(「大菩薩連峰」岩科,1959)。「ニカイ谷」「二階谷沢」といった表記例も見られる。枝沢名として「カラ沢」「トバゴヤ」が挙げられている(岩科,1959)が、どの枝沢かは不明。 今回辿った支流の名称は確認できなかったため、稜線にある送電鉄塔(深城線)の番号から、登った沢を「二十三号沢」、下った沢を「二十四号沢」と仮称する。 ○山椒沢 サンショウウオがいたからこの名があるらしい(岩科,1959)。「三正沢」「山椒谷」「サンショウ沢」といった表記例も見られる。現地で出会った方によると、出合から続く連瀑帯は「七ツ滝」と呼ばれているらしい。 ○奈良子川 山椒沢出合〜二階谷出合付近について、「地獄谷」とも呼ぶらしい。 https://stornfishing.blog.shinobi.jp/%E9%87%A3%E3%82%8A/%E8%91%9B%E9%87%8E%E5%B7%9D%E6%94%AF%E6%B5%81%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%AD%90%E5%B7%9D%E3%81%AB%E3%81%A6 地理院地図に記載のある「小俣川」という名称は、OSMでは菅沼集落以南の下流部のみの名称となっている。使用実態からしても、地理院地図の記載は不適当である。 【他の記録】 ○二階谷 本流は新版東京起点100に掲載。同書の�い�5m滝は登れないと書かれているが、実際には登れる。枝沢の記録は未見。 ○山椒沢 記録未見。 ○奈良子川 今回下降区間については、沢歩きとしての記録は未見。ただし釣り師は多く入っている模様。上流区間については「東京附近沢歩き」(1956)等に記録がある。 |
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装備
| 備考 | ラバーがいいかフェルトがいいかは微妙（沢による） |
|---|
感想
奈良子川本流と山椒沢の下部ゴルジュは数年前から気になっていた所だが、ようやく行けることになった。それだけだとすぐ終わりそうなので、最近メジャーになった二階谷と、多少は滝がありそうな二階谷支流を組み合わせた計画とした。
結果、二十三号沢の二俣まで、二階谷本流、山椒沢下部は、想像以上に登れる滝が多く、良かった。特に山椒沢下部は登れない滝もあるのではないかと思っていただけに、全部登れたのは嬉しかった（橋の真下の滝を除く）。また、奈良子川本流のゴルジュも期待通りに立派なもので、長年気になっていた場所を自分で確かめることができ、全体としては充実した山行となった。行きたい場所が減っていくのが寂しいが。
初めてのtamoshimaさんとの山行。山岳会最初の見学時の例会で、フィリピンのカツイル谷（仮称）遡行の報告を聞いて驚愕。入会後も遡行機会がなかなかない中で、今回はたまたま一緒に遡行させていただくことになった。
沢登りは、沢を遡行してツメあげて尾根や登山道を下山というスタイルが一般的（だと思っている）こともあり、tamoshimaさんの調査目的で複数の枝沢に入って異なる沢から下山して、というスタイルは初めての経験だった。つまり、沢下降の要素が加わり、特に初めての下降で苦戦した。
そして山椒沢（三正沢）下部の連瀑ゴルジュ、七ツ滝の最初の6m滝は、tamoshimaさんはフリーでそつなく登攀、その後に登ったが歯が立たずごぼうという不甲斐ない結果に。これまで、セカンドでは問題なく登れていたが、実力不足を実感（これだけではなく、遡下降のスピード安定感も桁違いだった）。いろいろと実力経験不足を感じ、今後の糧にしたいと感じた一日だった。
それはさておき、日帰りでこれほどまでに充実した山行はこれまでになく、とても楽しい1日だった。またぜひ一緒に遡行したく、よろしくお願い致します！
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