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Yamareco

記録ID: 82264
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無雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

南部富士【岩手山】柳沢コース

2010年10月11日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
10.8km
登り
1,424m
下り
1,431m

コースタイム

7:15馬返登山口-7:56一合目-8:27旧道三合目-9:10旧道五合目-旧道六号目(休憩)-10:10七合目-10:21八合目避難小屋(昼食)11:02-11:45薬師岳山頂11:56-13:00八合目避難小屋(休憩)-四合目(休憩)-15:49馬返登山口
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
自宅(仙台市青葉区)4:30-仙台泉IC4:40-滝沢IC-馬返登山口7:00
コース状況/
危険箇所等
○登山口
 ・広い駐車場ありますが,7時頃到着時には7割程度埋まっていたと感じました。
 ・トイレは駐車場と,駐車場から少し登った登山口にありますが,後者のほうがきれいです。
 ・登山口に水量が豊富な水場があります。ブラシもおいてあるので,下山時に靴の汚れを落とす事ができます。
 ・登山口に薪が置いてあります。八合目避難小屋で使用するらしく担ぎ上げられる方はご協力願いますとのことです。

○コース状況
 ・危険箇所は特にありません。
 ・一合目まではなだらかですが,距離は長いです。
 ・四号目付近から七合目付近まで急なザレ場が延々と続きます。下山時は小石や浮石によるスリップ・転倒に注意です。(二人とも2,3mほどすべり落ちました。)
 ・七合目から不動平までは平坦な道のりです。
 ・お鉢周りでは,火口に向かうようになっている道を進むと岩手山神社奥宮をとおります。
 ・下山時は5合目まで新道を使いましたが,新道は脇の枝が張り出しているところがあります。歩きやすさは新道・旧道とも同じくらいだと思いますが,展望がある分旧道の方が歩いていて気持ち良いと思います。
 ・自衛隊の演習の音で結構びっくりします。

○その他
 ・今回はまっすぐ帰宅のため飲食店情報等なし。
 ・滝沢ICから登山口の間にはコンビニはありません。
 ・小岩井ソフトクリーム(300円)は志波SAで食べました。
 ・本日体育の日が八合目避難小屋の管理人さん常駐最後の日でした。バッジと登頂記念手ぬぐい(登頂日が入っています)を購入しました。
 ・10月中旬にもかかわらず,天気もよく防寒グッズは未使用。2人とも上着は長袖ベースレイヤー(モンベルジオライン)のみ着用でした。
駐車場-登山口
登山口-一合目
かみさんは靴を新調。AKU フィッツロイGTX
かみさんは靴を新調。AKU フィッツロイGTX
六合目。落石?標識が折れています。
六合目。落石?標識が折れています。
昼食(おにぎり・漬物・魚肉ソーセージ・シジミ味噌汁)
昼食(おにぎり・漬物・魚肉ソーセージ・シジミ味噌汁)
不動平-九合目
九合目-山頂
駒鳥清水
タルト&コーヒー
登山口へ到着
小岩井ソフトクリーム
小岩井ソフトクリーム
登頂記念手ぬぐい・山バッジ
登頂記念手ぬぐい・山バッジ

感想

世間は3連休ですが、旦那にとっては唯一の休日の月曜日。
連休最終日の天気は回復するとの予想だから・・・
はりきって遠出決定!(←レンタカー予約)

お天気不安でしたが、前日昼より太陽復活。
「南部富士」といわれる美しい山第一候補の「岩手山」を無事目指す事ができました。

今回は念願の本格仕様登山靴新調の私、少々緊張の登山開始。
今までお伴してくれていた靴はミッドカット、ソールも柔らかめだった為、もう少ししっかりした靴が欲しいなぁという物欲の元、ついに登山2日前購入。
さて履き心地やいかに?

岩手山はヤマレコを見てもなかなか登りごたえのある山の為、コースタイムよりオーバーを予測して早目の行動を心がけ、星を見ながらの出発。
「オリオン座きれいに見えてる。雲ないね!これは晴れるよ〜」と出発前からテンション高まります。
車中、前夜用意のおにぎりをほおばりつつ、スムーズに東北道を進む。
今回は今までで最長の行動時間、岩手山は寒い!との情報をもとに、「山スカ封印」、長ズボンと防寒用具を万全にして臨みました。(私、おそろしく冷え症なもので・・・)

登山口に到着すると、すでにたくさんの人達が山に向かっています。
入念なストレッチ後、いざ出発。
展望のよい旧道を登ります。
紅葉は下はまだ7割といったところですが、朝の光の中の登山は最高!
「岩手山、来てよかった〜。楽しい〜」と旦那はきらきらした子供のような笑顔で振り返る。

ほぼずっと直登のコースで、多少のぬかるみはあったものの登りについては危険は感じませんでした。
私は密かに新調登山靴のグリップ力を確かめる為に、いろいろな角度に足をおいてみて「おおっ!すばらしいグリップ力!(ニヤリ)」と一人楽しみつつ登ります。

単独の男性の方が多かったような気がしました。
山岳会かな?団体登山の方たちもいらっしゃいました。
途中まではガスも現れず、下界や山肌の紅葉を眺めながら、寒いどころか汗をかきつつの急な登りが続きます。
旦那のベースレイヤーはすでに、塩ふいてました。頭はまるでシャワー後??

休憩場所に決めていた六合目に到着したら「キケン」の文字とともに巨岩がど〜ん・・・。
巨岩の向こうには無残におれた「六合目標識」。これ落ちてきたの?
ここで地震が来たらどうする〜。恐ろしや・・・・

もう少し進んだところで「山の神まんじゅう(前回も登場)」休憩をしました。
(旧道は広く、休憩場所が多々あります。)

エネルギーチャージ後の軽くなった体を実感して八合目避難小屋へむけ出発。
急に視界が開けてきて、ガスがなくなり青空が見えてくる。
秋の澄んだ空気特有の青空。
まるで空にむかって登っていくような気分になる避難小屋への道。
「空が青いよ〜。今私たち空に向かっているね〜」
顔がほころび、登りの疲れも忘れる一瞬です。

八合目避難小屋前には本日最終日(管理人さん在住)にもかかわらず沢山の人。
豊富な水と清潔なトイレがあります。
(パトロールの方もいらっしゃり、感謝です)
山頂証明の手ぬぐいと山バッチ購入(着々とコレクション。「ひと山一つ」と決めているので数はのびないけど・・・)+避難小屋覗き

頂上は風が強いかもね。という事でここで早目のお昼をとりました。
「コースタイムより30分早い!快挙!」と喜びつつ、本日山ご飯は「おいしい海苔の玄米おにぎり」
+前日仕込みのキャベツ浅漬けといつもの魚肉ソーセージ。おにぎりには味噌汁でしょう。(←湧水にて)

やっぱり山ご飯最高〜。疲れた体にキャベツもたまらん〜。毎回ワンパターンだけど喜んでくれる旦那に感謝いたします。
山頂を望みながら、心地いい気候で40分も避難小屋前に滞在してしまいました。
(「今度は薪もってくるぞ」と旦那決意してました。登山口で薪の存在に気がつかなかったらしい)

山頂への道はザレ場で3歩進んで2歩下がる?かも・・・と話していましたが、ここで新兵器登山靴!
本領発揮!がしがし登れます。
きついけど、楽しい!きついけど、なんだか今までより進めるよ!

山頂はガスでした、無念。
本当だったら早池峰山、秋田駒ケ岳、360度の大展望のはずなのにねぇ。
皆さん残念そうでしたが、「これも運だからね。天気のいい日の登山に大感謝だよ」としみじみ記念撮影。

それでは「お鉢まわり」。
噴火口、今まで見た事のないようなずっしりとした山の風景に心奪われます。
途中ガスが晴れて「今だったら頂上良かったね〜」と見上げるとまさに登っていく人の姿。
山頂目指してのぼる人影を見るのが好きです。
小さな人が大きな山に向かっている・・・。自分もあんな風に見えたのかな?

下りは少々靴トラブル発生。
下りはきつめに紐をしめるべし。と締めすぎました。
足首、特に右のくるぶしがじんじんして、急にペースが落ち、旦那の姿が見えないほどに遅れてしまう。
避難小屋前で紐をかなりゆるめて仕切り直しの下り出発。
靴ひもの締め具合、自分にいい具合を見つける事が特に今回のような靴の場合は大切だと実感。

旧道を下るはずが新道に入っていました。
新道は展望0、道幅も狭いです。ぬかるんだ道で今の季節は落ち葉で滑りやすい為歩きにくい。
「旧道に行こう。途中合流するはず」と連絡路の立て札から旧道へ移動。
(連絡路、晴れた日はいいですがやせ道、踏み跡あまりありません。注意が必要かと思いました)

旧道に行くと、一気に展望が開けたものの、登りの順調さとは一転とてもすべりやすい。(かなり大きな浮石もたくさんあります。)
集中力が欠けてくると、浮石をふんでずるっと行く事の繰り返し。
ついにダイナミックにすべり落ちました。お尻をうって横転がり。
転がる転がる・・・砂でストップききません。
下の旦那かなり驚き。私も呆然。よかったスカートじゃなくて・・・。

続いて旦那もずるっと、あれ!とまらな〜い。かなり落ちて行きました。
二人とも軽く手を負傷。転倒って伝染する?安達太良山でも連続仲良く夫婦転びしたし。

疲れてるからだね、休憩決定。
ここで私とてもうれしいサプライズをプレゼントしてもらいました!
(「今日はがんばったね。サプライズがあるんだよ〜!」と避難小屋前で旦那が私に言いましたが、冗談かと流してました)
おもむろにザックから「タルト」を取り出す旦那。
「え〜、いつのまに〜!だから山頂コーヒー我慢するって言ったの〜」
眼下に岩手の町と山肌を望む展望最高・高度感大!の岩場にすわって「天上カフェ」しました。

「おいしいよ!今までで一番おいしいタルトだ〜(感激)」を繰り返す私。
本当にありがとう、旦那。今日来てよかった。用意してくれていた気持ちがとても嬉しい。

かなりの体力復活、心も晴ればれ、いざ下山。
新道との合流地からは大変楽な道になります。
そしてここで「下りの神が舞い降りた!」。
なんか今回下りがうまく行かない、何故?と疑問の旦那。
「体幹意識を忘れていたよ・・・。」「もう遅いじゃない・・・」がっくり。
いやいや下りはまだまだ続くぞ、実践あるのみ。

下り駆け下りました。
下りが大の苦手の私には奇跡です。
ストックを使用したものの、足への衝撃が駆け下りた方が軽くて楽。
そして何より落ち葉でふかふかの山道を安定感抜群の登山靴で駆け下りる爽快さ!

「最高〜、楽しい〜」を連発しつつどんどん木々のトンネルを満面の笑みで下りました。
下りがこのままずっと続けばいいのに〜!と今までからは信じられない発言も。

登山口到着。
振り返るといっぱい遊んでもらった岩手山のそれはそれは美しい姿。
あれに登ったんだね、本当に本当に楽しかった。

下山後二人で見る登った山はなんとも感慨深い。

帰路、車中から何度も振り返って岩手山を見てしまいました。
(浅田次郎の「壬生義士伝」の台詞を言ってみたり。二人なのににぎやか車中)

時間の都合上、温泉は断念しましたが、SAの小岩井ソフトクリーム(300円)は濃厚美味でした。

紅葉は下はまだ早く、山頂は終わり近く、色もあまり鮮やかさを感じませんでしたが、私としては大満喫の岩手山でした。
山にまたすこし近づけたかな、仲良くなれたかな。そんな気がした今回の山行です。

*下山後、やっぱり筋肉痛。足首が腫れてしまいました。登山靴とももっと仲良くならなきゃぁ・・・

七合目付近までと山頂はガスの中でしたが,これ以降は青空が見えました。また,今月のヤマレコ記録にあった寒さもなく,絶好の日和となりました。

登りは山容そのままの直登をひたすらですが,こういった登りは結構好きな感じです。また,下りも途中2人ですべり落ちましたが,最後は軽快に駆け下りゴール。歩きもなかなか楽しめました。

絶景・青空・美しい山容・累積標高差1,400m超のボリューム感など・・満足の岩手山山行でした。


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コメント

以外と地味でしたね、今回のランチ(笑)
 私も思いますが、岩手山の日帰り登山 って、どこから登っても結構なボリューム感はありますよね、仰るとおり。
 青空の下の岩手山山頂制覇、お疲れ様でした
2010/10/13 22:18
こんばんは
岩手山登山,Google Earthで登ったコースを見るとなかなか壮観だなーと思いました。
今回のランチテーマは強風&時間のなさを見込んだ,日本の基本ランチ(?)でした
2010/10/14 20:31
プロフィール画像
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