本仁田山(平石尾根)


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 930m
- 下り
- 1,052m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り)古里駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
平石尾根(平石山荘分岐〜本仁田山)及び峰集落跡〜入川林道までの道は、ガイドブック・地図には載っていません。 この部分は、道標は一切なく踏み跡が薄いところもありますので、地形図と見比べながら慎重に進む必要があります。 本仁田山頂上から大根山ノ神までの道は、一般登山道で道標も整備されています。 平石尾根の道は、通る人も少なく自然林の中が多く気持ちの良い道です。 |
写真
感想
3連休の初日&2日目の天気が悪かった為か、奥多摩駅に8:30に下り立つと駅は登山客があふれていた。
東日原行きバスは1台目が直ぐに一杯になり、臨時の2台目を待ちようやく最後の方で乗車したが、荷物を床にも置けないほど込み合っていた。
乗車した後で、3台目の臨時も出るとのことであったが、すでに遅し。
大沢BSで下車しようとしたが、前の方に進めず無理やり人をかきわけ降車口の人に降りてもらい、ブーイングを浴びながらようやく下車した。
当然のこと降りたのは私一人だけであった。
平石橋を渡り、橋詰め右側の広場で身支度・ストレッチ体操をして、平石山荘への道に向け9:00に出発。
平石山荘への道をしばらく進むと、消防ホースの格納庫があり、その下方に左に上がる山道が分岐する。
ここが、平石尾根への取り付きになる。
分岐からしばらく進むと道標があり、直進・向寺地、左方・平石尾根経由安寺沢と表示されているので、左方に進み草薮を抜けると、杉林の中を九十九折に上る作業道となる。
この道を30分程上ると、送電線鉄塔の下に着く。
ここに道標があり、安寺沢方面の方向板が尾根筋を指しているので、それに従い尾根を登る。
直ぐに、次の道標があり右方向の尾根をまく方向に安寺沢方面の方向板が取り付いている。
この方向版の裏側に大きな杉の切り株があり、その横に尾根筋を上がる踏み跡がついているので、それに従い傾斜のきつい尾根を直登する。
この取り付き近くの木には、古びた赤テープ、赤リボンや新しい青ビニール紐などが付けられている。
この後も、要所要所にこれらの目印が付けられているので、踏み跡を見失っても心配は無い。
傾斜が緩むと左方に自然林が現れ、さらに進み傾斜が急になってくると自然林の中の道となる。
一部岩交じりの急坂を登りきると、なだらかなピークに到着する。
ここまで約1時間かかった。
ピークの北面は唐松林であるが、ピークの部分だけ木が切り払われちょっとした広場になっている。
一旦鞍部に下り、明確な尾根を登って行くと、林の切れ目から川苔山(ウスバ尾根)がきれいに見える。
また、路傍には苔むした山の神の祠が鎮座している。
しばらく自然林の中の急な登りをした後、向きを右方向に変え傾斜が緩むが、尾根が広がり傾斜がきつくなる。
急な傾斜を登るため、踏み跡が色々な方向に出来ているが、要所要所に取り付けられているテープ類を見つけながら直登に近いコースを行った方がよさそうだ。
上り詰めると、前方に杉林が現れ傾斜も緩む。
杉林の縁を少し進んだところが、平石山の頂上になり、木に古い木彫りの山名板が取り付いている。
この後、尾根筋を進むが、2つピークを過ぎた後ややきつい傾斜を登り詰めると、目の前をモノレールが横切る。
これを跨ぎ越え一登りすると、コブタカ山からの登山道に合流する。
合流地点には道標が立っているが、平石山方面の方向板は無く、足元には木が横たえられ進入禁止を示している。
ここから数十メートル南に進んだところが本仁田山の頂上になる。
頂上には、11:10に到着したが、既に数組の人が休憩或いは昼食をしていた。
少し早い時間だが、ここで昼食休憩(35分)とする。
昼食休憩後、杉ノ殿尾根を下ったが、ガイドブックのメインコースに当たるので大勢の登山者とすれ違った。
本仁田山に10回近く登った中で、このコースは今まで使ったことが無かったが、ほとんどが杉林の中の単調なコースで、あまり面白く無いと感じた。
そのまま大根ノ山ノ神まで下り、一旦川苔山方面に進み、右下方に向かう道をたどり峰集落跡に向かう。
峰集落は、鎌倉時代末期に、秩父から仙元峠・日向沢ノ峰を越えここに定着した福島一族が、昭和47年まで生活をした場所である。
この分岐入口には、鉄柱や木材が横たえられ進入禁止を表しているが、これを跨いで越え進む。
途中崩れたところもある細いしかしはっきりした山道を下るが、道の左右にやたらとピンクのリボンの目印が付けられていて、「何の為?」と違和感を感じた。
峰集落のあった場所は、険しい周囲の山と比べ、傾斜が非常に緩くなっていて道路さえ繋がっていれば、十分生活が出来そうな場所であった。
集落跡は杉が植えられ、中心部には日天神社が鎮座し今でもお守りがされている様であるが、周囲には朽ち果てた住居が数軒残るのみである。
山の上の方には、集落の長の家があったと云う石垣が見えたが、そこまで行く元気もでず、日天神社の前に延びる山道をたどり古里に向かうことにした。
あんがいしっかりした踏み跡が、山の中腹をまく様に下流方向に続きいくつかの沢を横切りながら20分程進むと、道は杉林の中を川に向かい急降下する様になる。
これを下りきると、車が駐車しテントまで張られた広場に到着する。
ここは、入川谷林道の終点にある防砂ダムの河原が広くなっていて、車は浅い川を越えてここに入れる。
ここで、川の水で顔を洗ったりして最後の休憩をとる。
この広場から、対岸の林道終点に渡る橋が無いので、靴を脱ぎズボンの裾をめくり上げ、川の中を渡った。
そのまま林道を下り、石灰工場、東京都水産試験場の横を通って青梅街道に出て、古里駅まで帰ったが、晴天で気温も高くきつかった。
コメント
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毎回おもしろい尾根のレポートをありがとうございます。
平石山、川乗橋から行った方のブログは拝見した事があります。大沢から行けるとは知りませんでした。以前に安寺沢のすぐ西側の尾根を平石山まで登りました。面白みのない真っ直ぐな尾根でした。
峰集落への道、私が中学生くらいの時はまだ止めがしてませんでした。なかなかに旅情のひかれる場所、写真が見れて嬉しいです。未確認ですが、もっと川乗山よりの杉林に集落行きの踏み跡らしきものを見ました。
峰集落の事は以前から知っていたのですが、今回初めて足を踏み入れてみました。
結構な山奥にありながら昭和初期まで栄えていた集落だったそうとか聞いていましたが、立派な石垣があったり集落の広さをみると、なるほどとうなずけました。
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