御嶽山、宗像大島をめぐるハイキング


- GPS
- 04:25
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 487m
- 下り
- 488m
コースタイム
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
|
写真
感想
久しぶりに宗像大島を巡ってみたくなった。
この島には、世界文化遺産に登録された宗像大社中津宮と沖津宮遙拝所、鉋台跡や風車展望台、神崎大島灯台、そして岬の突端にある馬蹄岩など、見どころが多い。
島を時計回りに一周するハイキングコースで回ることにした。
最初に向かったのは、大島港から宗像大社の中津宮。
その裏手から伸びている登山道を歩き、御嶽山山頂の展望台へ向かう。
山頂には御嶽神社が鎮座しており、歴史ある場所である。
ここからは日本海の玄界灘を一望できる。
あいにくこの日は雲がかかり、山頂から約49km先の世界遺産沖ノ島は見えず。
それでも水平線は広がり、晴れていれば壱岐島や対馬まで遠くに望める場所である。
次回は、天気の良く澄みわたる日を狙って訪れたい。
御嶽山から西側にある林道跡を通り、神崎大島灯台へ向かう。
灯台の下に海に突き出た馬蹄岩があり、その先に玄界灘に浮かぶ多くの船が見える。
釣り船のようで長時間停泊している船も多く、その風景にしばし見入ってしまう。
帰りの船の時間が迫っていて、風車と遙拝所には寄れなかったが、
それらもまた天気が良い日を選んで訪れたいと思う。
◎おまけ歴史観光
沖津宮日誌と日本海海戦。
宗像大社中津宮(大島港すぐ近く)には、明治三十八年(1905)5月27日の日本海海戦を記録した「沖津宮日誌」が展示されている。
この戦いは、露国バルチック艦隊を沖ノ島沖合で迎え撃った歴史的海戦で、その一部始終を、当時16歳だった神職世話係・佐藤市五郎が沖ノ島で目撃していた。
日誌には「大砲の音が次第に激しさを増し、空と地が裂けるような轟音、煙と砲火に覆われた海、強風と荒波が加わって海上は激烈な状況となった」といった生々しい描写が残る。
市五郎は木に登って戦況を「観戦」し、信号旗の掲揚を手伝い、海面から突き上がる水柱や砲声に圧倒されたという。
祝詞をあげる神職の背後で「身がしきりにふるえ、むやみに涙がこぼれてどうにもならなかった」と語った。
この体験は『坂の上の雲』で知られる司馬遼太郎が本人から直接聞き取ったという。
当時の戦火と信仰が交錯する瞬間が、静かな神の島に今も刻まれている。
読売新聞司馬遼をゆく生誕100年より。
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