横山岳・金居原コース



- GPS
- 07:11
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,090m
- 下り
- 1,107m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 7:11
天候 | 曇りから快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から稜線までの短い区間ですが、ルートファインでイングが必要で、GPSで位置確認が重要(踏み跡が薄いので注意と右岸側にも踏み跡があるので間違わないように) |
写真
感想
春の横山岳はやはり花が一杯と山毛欅が素晴らしかった。今回は金居原コースを初めて登ってその良さを感じてきた。
R303から分岐する林道を少し入ると、左に大きくカーブする場所が登山口で、横山岳への標識があった。踏み跡を進むと、その昔は民家があったのか、田畑があったのか石積の段々が幾つもあって、それを乗り越えるのが右往左往して行くのだ。そこは谷に沿った針葉樹林帯で、民家や田畑も100年以上前と推定される。地理院地図の点線は奥へ奥へと進むが、金居原コースは谷の左岸のはずだ、だが、地理院地図の点線は右岸を進む。これは、変だと戻りながら左岸への渡渉点を探すが中々水量も多く、大きな岩があって渡りにくい。何とか沢の中洲の石を伝って対岸に判り右岸の台地に登ると踏み跡が少し明確になって強い傾斜をジグザグと進みだした。右からR303から直線的に登って来る尾根と合流すると傾斜は緩んでホッとしたものだ。
稜線には春の木立の白い花が沢山あるが、何の花だろうか?アズキナシ?サワフタギ?判らないと皆で言いながら進んでいると、山毛欅の木が出て来た。そこからは山毛欅の回廊で、東尾根よりも凄いかも?と浮足立って来るのが判ったほどだ。さらに足元にはイワウチワが彼方此方に咲いている。小さなアップダウンの所には小さな池があった。東尾根との分岐に出ると、夜叉が池という表示があるが、三周ヶ岳近くにも夜叉が池があるが?と疑問の気持ちの方が先に立つものの、同名の池もあるのだろう。そういえば、甲津原と高山の間の尾根には夜叉が妹池というのもあって、藪っぽい道を漕いで登ったことを思い出した。
一般道に出たので登山路は確実で、足元のイワウチワは益々増えて、足の置き場がないくらいだ。奥美濃の山並みは越前との国境で、普段見られない山稜が続いていて、何処が何処だか?迷っていると、以前登った蕎麦粒山のピラミダルなピークが目に入った。すると、左のピークは三周ヶ岳だ。するとその先は美濃又丸だと次々に判って来るのだった。その奥の方は能郷白山のようで、盟主白山は見えない。それらの山は残雪がまだ多く残っていて、標高の高さが判るものだ。この横山岳の北面には残雪が残っていて、その上の新緑がとても美しく、雪と新緑のコントラストが際立っている。目のすぐ下にはタムシバが真っ白な花弁も新緑に映えている。
岩が出て来て歩きにくいなと思っていると、横山岳東峰に到着した。すると足元にはイワウチワと共にイワナシの小さな花弁がピンク色で下向きに咲いているのが見えた。笹の間などに、イワナシの花が沢山咲いているのだ。今まで、こんなにイワナシが無数に咲いているのを見たことが無いでのびっくりだ。景色の良い東峰で遅くなったが、やっとランチとした。
横山岳本峰に向かっている時にカップルと狭い尾根で離合したのが今回唯一のハイカーと顔を合わせた。横山岳は静かで誰あれもいない。今日は平日だもの当たり前だと納得しながら、かなり昔4月の初めに西尾根から登って来て、上谷山の残雪の多さに圧倒され、次はあそこに行こうと、ワイワイ言い合ったことを思い出した。随分前のことだが、その後3月末に国境稜線尾縦走で上谷山まで進み、高時川に下って雪の中をさまよったことを思い出したのだった。歳をとったはずだと、最近の足の重たさやシンドサからもあって、そろそろ軽いハイクにせざるを得ないことを自覚し始めている自分に気がついた。
東尾根と金居原コースとの分岐から東尾根を下ると、やはり山毛欅の連続で素晴らしいなと新緑の良さを味わいながら、長い下りに嫌気を感じる頃稜線から右の谷の東尾根登山口への急斜面の嫌な下りに足元がふら付くありさまだ。やっとの思いで林道の登山口に下り降りて、ホッとしたものだ。あとはチンタラ歩けばいいと思うと気が楽になった。
林道ではキケマンやチゴユリがホンの数輪咲いていた。タニウツギはこれから咲くかのように蕾がたくさん見られたので、赤い花びらが開く姿が想像できた。林道脇の藪の中には、ヤマツツジやアカヤシオなども見られたがその数はまだ少なくこれから一斉に咲き出すもだろうと思われた。
そんな花達を見ながらの林道は長い距離にも関わらず、あっと言う間に金居原登山口に到着して、R303の駐車地はすぐそこだった。金居原コースの山毛欅は期待をしていなかっただけにびっくり物で、今回の目玉となった。やはり初めてのコースや山は最高だなと新たな喜びを感じたハイクであった。
”八”、”永”、”竹”
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