記録ID: 8133953
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
奥多摩・高尾
雁ヶ腹摺山(金山鉱泉から雁ヶ腹摺山、湯ノ沢峠経由で真木へ）
2025年05月05日(月) [日帰り]
山梨県
tanno1967
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,886m
- 下り
- 1,619m
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標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:58
17:40
ゴール地点
順調にスタートを切ったが、最近の記録を見ていたセイメイバン登山口から尾根伝いに登ればよいものを、金山峠に沢から直接上がる道（2万5千図には記載有）を辿ったほうが高度差が少なくて済む、と考えて金山鉱泉から土沢に入ったのがそもそもよくなかった。鉱泉跡からしばらく先の林道終点から先、すぐに道が怪しくなり、廃道状態になったが、どうにかなるだろうと赤テープを頼りに先に進んだ。2万5千図上の道は奥の沢の二股から右俣を登っているが、沢の分岐を見落として左俣に進んでしまい、その奥の分岐を二股だと考えた。しかし、右俣は登れそうになく、真ん中の急な尾根に、明らかに人の登り降りを助けるための結び目付きの虎ロープが下がっていたので、これを登って尾根を詰めればよい、と考えてロープにつかまって尾根に出た。
しかしその先の尾根も急で足場が悪く、40度ほどの傾斜を、ややまばらに生えた木や灌木、その根を頼りに、落ち葉や枝が転がる中、危なっかしい登りを続けざるを得なかった。虎ロープを登り切ったところで尾根を登るのは危なっかしいと判断して下りればよかったのだろうが、そこまで急ではなかったので行けると思った。しかし登り出してみると足場が悪くて滑りやすい。一旦登り出すと、虎ロープのところに戻ろうにも途中で滑落しそうで、一旦滑落したら数十mは落ちるのは確実なので戻るわけにもいかず、1，2度は進退窮まりそうになった。木の根元で身体を安定させ、ストックの先にゴムの保護を付けていたのを何とか外し、最短に縮めたストックを斜面に差してじりっじりっと登るとやがて傾斜は緩み、尾根に出た。尾根に出たところでGPSを見て見ると、金山峠上部の尾根1150mほどの地点にいることが分かったので、尾根を降りて金山峠に出て、そこからはよく整備された道をたどって雁ヶ腹摺山へ上ったが、不安定な急斜面登りで疲れてしまい、雁ヶ腹摺山への800mの登りは長く感じた。
長い登りを経てたどり着いた頂上は南方以外は眺めがなく、三つ峠や滝子山、鹿留山・杓子山辺りは見えたが、肝心の富士山は雲に隠れいていた。頂上には多くの人が大峠から登ってきていた。大峠から最終目的地のバス停までは車道を10�匸�々歩くのが最短コースだが、10数年前、小金沢連嶺縦走の途中で通った湯ノ沢峠に立ち寄ろうと計画していたので林道を辿って250mほど登り返して湯ノ沢峠についた。湯ノ沢峠からの下りは沢沿いだが歩きやすい昔ながらの峠道で、今日歩いた道の中では一番いいところだった。ただ車道に出てからの歩きは長かった。
しかしその先の尾根も急で足場が悪く、40度ほどの傾斜を、ややまばらに生えた木や灌木、その根を頼りに、落ち葉や枝が転がる中、危なっかしい登りを続けざるを得なかった。虎ロープを登り切ったところで尾根を登るのは危なっかしいと判断して下りればよかったのだろうが、そこまで急ではなかったので行けると思った。しかし登り出してみると足場が悪くて滑りやすい。一旦登り出すと、虎ロープのところに戻ろうにも途中で滑落しそうで、一旦滑落したら数十mは落ちるのは確実なので戻るわけにもいかず、1，2度は進退窮まりそうになった。木の根元で身体を安定させ、ストックの先にゴムの保護を付けていたのを何とか外し、最短に縮めたストックを斜面に差してじりっじりっと登るとやがて傾斜は緩み、尾根に出た。尾根に出たところでGPSを見て見ると、金山峠上部の尾根1150mほどの地点にいることが分かったので、尾根を降りて金山峠に出て、そこからはよく整備された道をたどって雁ヶ腹摺山へ上ったが、不安定な急斜面登りで疲れてしまい、雁ヶ腹摺山への800mの登りは長く感じた。
長い登りを経てたどり着いた頂上は南方以外は眺めがなく、三つ峠や滝子山、鹿留山・杓子山辺りは見えたが、肝心の富士山は雲に隠れいていた。頂上には多くの人が大峠から登ってきていた。大峠から最終目的地のバス停までは車道を10�匸�々歩くのが最短コースだが、10数年前、小金沢連嶺縦走の途中で通った湯ノ沢峠に立ち寄ろうと計画していたので林道を辿って250mほど登り返して湯ノ沢峠についた。湯ノ沢峠からの下りは沢沿いだが歩きやすい昔ながらの峠道で、今日歩いた道の中では一番いいところだった。ただ車道に出てからの歩きは長かった。
| 天候 | 晴れ、夕方までには曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
帰りは桑西バス停から富士急バスで大月駅に出た |
| コース状況／ 危険箇所等 |
金山鉱泉跡から沢沿いの道を通って金山峠を目指したが、廃道となっているので入らないほうが良い。私は強行突破して危ない目に遭った。 金山峠から雁ヶ腹摺山を経て大峠までは特に危険個所なし。 大峠から150mほど下った地点からかつての林道を通って湯ノ沢峠を目指した。林道は崩れている個所も数か所あり車両の通行は問題外だが、歩行者が通るには問題ない。 湯ノ沢峠から真木方面への下りは良い道だった。 |
| その他周辺情報 | 真木には真木温泉という温泉宿があるが、日帰り入浴はやっていない。 |
写真
土沢にて。身体中緑に染まりそうな新緑だが、この後がいけなかった。甲州には信玄が開発したという金山がいくつかあるが、この金山沢辺りにも金山があったのだろうか。
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土沢にて。身体中緑に染まりそうな新緑だが、この後がいけなかった。甲州には信玄が開発したという金山がいくつかあるが、この金山沢辺りにも金山があったのだろうか。
大分時間がかかったが、林道を横切る1460m地点まで登ってきた。林道の上はまだ春が浅かった。
朝はすっきり晴れていたが、11時過ぎまでには富士山は雲に隠れてしまい、頂上からは旧500円札の姿は望めなかった。あの写真が戦時中の昭和17年に撮影されたというのは知らなかった。
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朝はすっきり晴れていたが、11時過ぎまでには富士山は雲に隠れてしまい、頂上からは旧500円札の姿は望めなかった。あの写真が戦時中の昭和17年に撮影されたというのは知らなかった。
富士山は見えず、他の方向は眺めがないので、頂上では岩に寝転んで空を見上げた。
大峠へ下る途中から見る小金沢連嶺の黒岳。木々が邪魔をしてすっきりとは見えない。
大峠に降りてきた。車で来ている人が多く、何とトランペットの練習をしている人がいた。高地で練習して肺活量を高めるためだろうか。
大峠から150mほど下ったところで、右側の通行止めの林道に入り、湯ノ沢峠を目指した。
1時間少々で旧知の湯ノ沢峠に到着。林道分岐からは250mほどの登りだが、緩やかな登りなのであまりきつくはなかった。
この時間までには結構曇っていた。湯ノ沢峠では、午後4時近い時間なのに散策している人がいたので、避難小屋泊まりの人かと思ったが、後から調べるとすぐ下まで舗装の林道が来ているらしいので、車で上がってきた人だったのかもしれない。
この時間までには結構曇っていた。湯ノ沢峠では、午後4時近い時間なのに散策している人がいたので、避難小屋泊まりの人かと思ったが、後から調べるとすぐ下まで舗装の林道が来ているらしいので、車で上がってきた人だったのかもしれない。
湯ノ沢峠からよく踏まれた峠道を降りて大峠からの道に戻り、更に5�劼曚票崙擦鯤發い討茲Δ笋�桑西（くわさい）の集落に出てきた。携帯は1�劼�らい手前から通じた。
湯ノ沢峠からよく踏まれた峠道を降りて大峠からの道に戻り、更に5�劼曚票崙擦鯤發い討茲Δ笋�桑西（くわさい）の集落に出てきた。携帯は1�劼�らい手前から通じた。
感想
ゴールデンウイークといっても泊りがけで出かける余裕がないので、日帰りで行ける所を探して、以前から登りたいと思っていた雁ヶ腹摺山に登ることにしました。とはいえ事前の調査は十分でなく、金山鉱泉からの沢沿いの道がほぼ廃道になっていることは把握していませんでした。今回の大きな反省点の一つです。中学・高校生の頃、三浦半島の低山を歩き回っていて、沢の詰めの不安定な急斜面をよく突破していましたが、今の自分には簡単には行きませんでした。なお、金山峠には、「増水時は避けるように」という注意書き付きで金山鉱泉方面への指導標がありましたが、増水の有無にかかわらず、土沢沿いに金山峠へ上る道は廃道と考えるべきでしょう。
雁ヶ腹摺山は大きな山で、私がスタート地点に選んだ遅能戸バス停からの標高差は途中の上下を計算に入れずとも1400m以上あります。山容が立派で登り甲斐の山であることと山名の魅力が私が今回この山を選んだ理由ですが、山頂は富士山側を除き樹林に囲まれていて眺めがなく、南アルプスなど西側の眺めは、小金沢連嶺という高い壁によって一部さえぎられるだけでなく、小金沢連嶺自体が樹林のため良く見通すことが出来ません。下りも同じ道を戻るのでなければ、大峠から長い車道歩きを余儀なくされるので（北側の大樺の頭から東の大峰へと続く尾根道はありますが、バスで来て日帰りは大変きついと思います）、上り下りのきつさと頂上で得られるものとが見合っていないようにも感じられました。
ともかく今回は無事に行ってこられたことに感謝し、今回の反省を次回以降に活かしたいと思います。
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