記録ID: 8133342
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沢登り
丹沢
鮎沢川水系 野沢川 棚沢（柳島川）
2025年05月04日(日) [日帰り]
神奈川県
静岡県
kamog
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 422m
- 下り
- 425m
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標高グラフを拡大| 天候 | 晴れときどき曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・橋を渡ってすぐの左岸径路路肩に数台（川側の植樹に注意） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■野沢川 棚沢 堰堤の銘板には柳島川とある。 地形図を見る限りは平坦な沢だが、前半の15m直瀑大滝、中盤の関東ローム層を 削ってできた連続したゴルジュ帯はなかなか見られない奇勝だ。 核心は意外にも上流部の堰堤2基の巻きであろう。 遡行グレード 1級上（「上」は堰堤2基の巻きが悪いため付与） �〇蓋�橋から左岸径路は14m堰堤手前の廃屋までで、そのまま堰堤を巻いても 堰堤上流は池になっていて進めない。堰堤上はハシゴ階段もあって右岸側へ 渡れるが対岸にはゲートがあるので、山口橋を渡り戻って、右岸径路を進んだ 方がよい。右岸径路は明瞭な道で380m吊り橋まで続いている。 その先の15m堰堤の右岸高巻きまで植林内を歩く。 ��400m二俣は水量比1：5で左から4、5、2、？mの連瀑支流が入る。 少し歩くと4条1.5m、1.5m小滝、ゴルジュとなって2条5m滝が架かる。 右を小さく巻き登る（��+〜�掘次法� その先の3条3mは左の浅い窪を容易に巻ける。 ��450m二俣は水量比1：10で左沢は4m滝で出合い、その上には15mほどの 滝も見える。 本流の右沢の左側から湧水帯。次の左が岩壁状1.5mを越せば、見事な 15m以上ありそうな直瀑大滝が現れる。右には短い沢が5m滝で合わさっている。 直瀑大滝はとても登れないので、左手の緩いところを左に向かいトラバースして 上の木の右隅を登るが、大滝上流（下からは見えない2m滝もある）は しばらくの間、急峻になっておりすぐには下りられない。 もう少し巻き上がって植林帯に入ってから上流に向けトラバースし、480m二俣 近くで沢に戻った。 ��500m二俣の水量比は5：1。本流の左沢は陽が射せば新緑が気持ちよい川の 流れで心安らぐ。 510m二俣状の中間には3mの先が尖った岩が鎮座。対岸は崩れている。 520m二俣は左俣が歪曲するように合わさり、開けている。 本流の右俣はそろそろローム層の赤土が現れ始め期待感が増す。 すぐに第1ロームゴルジュ。硬く締まったローム層を長い時間かけて削った 何とも他では見ない奇勝だ。深さは3〜6m程度か。 少しで左手に二俣に分かれ中間部の上部にはローム塊が乗っている。 どうやら上流部で再び合わさるインゼル状のようだ。 右手内には2条2.5m、2×5m小滝がゴルジュの中を疾走。少し水を浴びたり 流木を潜ったりしながら先へ進むと一旦ロームゴルジュは終わる。 �タ緡免�1：2の540m二俣を右に進むと第2ロームゴルジュ帯が始まる。 ここは更に異形で、ハングしたローム壁で時には幅1m未満の狭いゴルジュだ。 時々沢内にローム塊も落ちているので、崩落することもあるのだろう。 いつまでも浸りたいがさっさと抜けた方がよいとも感じた。 このゴルジュ内の小滝は1.5m、2m、cs1mだが�教�+程度で難しくない。 �ΡβΔ�開け570mで水量比1：10二俣状。短い左沢には2m滝と堰堤。 もう一本左手から水量少ない左沢が入り第3ロームゴルジュ帯となる。 ここは小滝はないが、左側のローム壁は8m程度と高い。 ��585m二俣は流木と岩だまり。北西に向かう左沢に入れば2m滝。 ステミングで突破する（�掘次法� 右2m岩の2段2m、1.5mと小滝を越えると、左から5mほどの棚状で 浅い小沢が合わさる。 2×4m小滝を2つ越すと15mほどの高い堰堤が出る。両側とも高い段差の 護岸堤でとても手が出ない。 弱点を探しながら5m棚で合わさる小沢近くまで戻り、この棚右から取り付くが 棚は下から見るより手足が不安定で悪い。小さくジグザグと攀じり、上部の えぐれ崩れた土ザレの左済みから上へ上がって、堰堤上部を高巻いた。 610m二俣（水量比10：1）近くで沢へ戻った。 先に出てくる8m堰堤も同じような高い段差の護岸堤状。左右どちらも急。 左を登ってみる。ホールドも疎く、いかんせん足が何回か滑った。 何とか上の護岸堤に手が届いたが、ここも不安定で悪かった。 その後は平穏なっ溪相となり、640m二俣の平坦な中間尾根から林道に出る。 �┛堕蠅靴慎せ�ちよい林道を東進する。 予定では途中から峰坂林道を下ろうかと思ったが、鋭角に分岐下降する 峰坂林道は道上に倒木があり、流水溝状になって悪そうだったので 素直に不老山の登路にもなっている湯船林道を下る。 概ね安定している林道だが、途中沢から流れ出した岩の散在区間やトレンチ状に えぐれた箇所もあった。 峰坂沢支流に架かる不老滝は2段20mほどの立派な滝で遠望もできる。 不老橋上でゲートがあり、橋右岸側に情報にもあった駐車スペース広場があるが 沢側路肩は何だか崩落しそうで駐車するのはちょっと怖い。 橋を渡って下っていくと、道路上に車は通れない倒木があった。 山口橋から不老橋の間は未舗装だが、よほど車高の低い車以外は情報ほど ダートでない感じ。（まぁあの倒木が片付けられないと通れませんが） ★『新版 丹沢の谷200ルート』（山と溪谷社）2025年6月11日に発刊予定です。 amazon、楽天、ヨドバシ等で予約開始されましたので是非よろしくお願いします。 ※この沢は残念ながら間に合いませんでしたが。 ★マウントファーム登山学校 沢登り基本、応用、クライミング、読図などをリスク回避の視点から学習 http://mt-farm.info/ |
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両岸高い段差の護岸
今回はここを登ったが滑る崩れる手はない、で悪かった
今回はここを登ったが滑る崩れる手はない、で悪かった
感想
以前から訪れてみたかった棚沢。
GWの仕事がキャンセルになったためようやく訪問できた。
噂に違わぬロームゴルジュの奇勝。
なかなかこんな風景見ることはなかったので満足です。
核心は上流部の堰堤の巻きだった。
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VOL7 さん
kamogさんでしたか。少しですがお話できて光栄です。たしか300ほど沢を歩かれていると聞いて、そんな人が丹沢付近にいるか？ kamogさんだって出版している本には200だぞ！と思って不思議でした。
13番目写真の右上に木が見えますが、自分は滝の右の、少し水が流れている支沢状を上がってその木の上に出ました。左はかなりの高巻きになるような気がしました。
その先のコンクリート堰堤は、左の崖状を木や根っ子を頼りに上がりましたが大変だった気がしてます。この付近のコンクリート堰堤は、新しく作られるものも含めて、みんな段差が高く設計されているようで、役に立たない気がしてます。
このレコを見て、自分が2017年5月に歩いた記録を改めて眺めました。
大滝 右巻きは嫌な勘がしましたので、左巻きました。少し大きく巻きましたが、難しくはなかったですよ。写真撮りながらでも10分くらいでした。
書籍は200ですが昔はトポを真面目に取っていませんでしたし、載せるほどでもないものは割愛していましたもので。
新版 丹沢の谷200ルートでは新たに50本くらい差し替え、追加したり、変化を確認したところ、修正部分などトポを書き換えましたのでまたよろしくお願いいたします🙇
お互い事故のないよう楽しみましょう!
またよろしくお願いします。
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