飯豊へ向けて縦走叶わず。飯森山〜栂峰 4泊5日のテント生活!


- GPS
- 104:00
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,976m
- 下り
- 1,976m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:50
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 11:00
- 山行
- 3:15
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:45
天候 | 1日目 曇り→雨 2日目 風雨→昼過ぎより風雪 3日目 ガス小雪小雨→夕方から晴れ 4日目 快晴 5日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
■磐越西線 会津若松駅〜喜多方駅 ■喜多方市 のる〜と(デマンドバス) 平日限定。喜多方市内で乗れる。400円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口〜見晴 急登で下山時は落ち葉等で滑りやすい。 急登のせいで踵靴擦れた。早めの対策が必要。 ■地蔵〜大倉の頭 東側が切れ落ちて雪が付いてない区間ある。 アイゼン引っ掛け転落注意。下山時は外して通過した。 ■神社は雪で埋もれている。飯森山、栂峰、栂峰の西側 ■飯森山〜栂森 一カ所だけの藪漕ぎ区間があった。10mほど。 |
その他周辺情報 | ■喜多方駅前の食堂(ラーメン屋)「櫻井食堂」 徒歩1分で電車組には駅から近くでありがたい。 朝の8時から営業。 ■お土産屋 「甲斐商店」地酒がずらりと取り揃えてある。 |
写真
感想
2025年のGWは赤線繋ぎでまだ繫がっていない飯豊連峰と吾妻連峰を結ぶ県境尾根を計画した。
当初は、大風呂敷を広げて飯森山〜三国岳〜飯豊本山〜主脈縦走〜頼母木山〜西ノ俣峰〜川入までの5泊6日の計画だった。
しかしながら、出発日が近づくにつれて天気予報がどんどん悪い方へと変わっていき、それに従って予定ルートもどんどん短縮していく。
結果と詳細は下記の通りである。
●●●1日目 4月28日目●●●
臨時で運行された夜行バスで会津若松駅へ。会津の朝はさすがにまだひんやりしていた。
磐越西線で喜多方駅へ更に移動する。喜多方市のデマンドバス「のる〜と」で日中飯森山の登山口までやって来た。
地図通り初っ端から急登だ。
また、今年の大雪のせいか倒木や大ぶりの折れた枝が登山道を塞いでいるために迂回したりしなければならず、重荷でとても堪える。更に落ち葉で滑り追い打ちをかけてくる登りだ。
その為1時間も歩かない内に両足の踵が靴擦れだ。テーピングで保護するが痛い。先が思いやられる。
標高820mまで登ると「見晴」とある所に着くが全く見渡すことが出来ない。急登と靴擦れのせいで、何だか腹が立つ。
標識に当たってもしょうがない。
見晴らしの先で僅かに傾斜が緩んだ気がするが、急登には変わりない。時折でてくる木の根元で足を小まめに休めながら何とか登って行くと小さな祠に着いた。小倉神社らしい。
小倉神社を過ぎると足を休めるところを探すことなく歩けるようになった。標高が上がるにつれて時折残雪が見られるようになった。
標高1000mを越えると雪道になった。
「薬師」手前の小さなピョコに登り上がると、山毛欅の木が生えるきれいな雪の尾根道になった。
「薬師」と「地蔵」の間は山毛欅の美林らしいので、薬師の登りは楽しみに歩いていけた。登りきってから一度大きく下る。とても勿体ないが、確かに山毛欅林がきれいでこのときだけはあまり苦に思わなかった。山毛欅林を気持ちよく歩いていたが、なんだか雲行きが怪しくなってきた。
「地蔵」あたりで雨が本格的に降ってきた。
明日のお昼前頃から大荒れらしいので、今日の内に大倉の頭を越えておいて翌日の悪天候を凌げる場所を探すつもりだったが、初日から濡れたくない。テン場を探しながら先を進む。
地蔵の先で雪割れしたクレバスのような場所を拡張してテン場とした。ここならどんな強風が吹いても上を抜けていく。自然の要塞のようなテン場が完成した。
雨が降り続く。これから長いテント生活が始まる。
●●●2日目 4月29日●●●
今日は天気が悪いので停滞と決めていた。
シュラフに包まっていているとテント内が明るい。
テントから顔を出すと青空が雲の間からのぞいている。モコモコさんに「今、行けるよ!」と促すと「疑似好天だよ、これから悪くなるよ!」と諭される。
実際その後は数時間も経たないうちに天気は崩れて風雨から風雪に変わり、テントに閉じ込められた。
出発しないで正解だった。
●●●3日目 4月30日●●●
早起きして今日こそは進めそうだと準備を進める。モコモコさんはコンタクトレンズを装着。
出発する心の準備はできているが、夜中一時的に止んでいた雪が降っており視界も0。風も治まっていない。待機するしかない。
8:00頃待機に飽きて寒いのでシュラフに包まって寝て待つことにした。これが一番楽で理にかなっていると思う。
モコモコさんも寒いのでシュラフに入るがコンタクトレンズを入れているので「寝られないよ〜!」と騒いでいた。
9時・・・10時・・・11時・・・と天候は結局は回復せずモコモコさんもコンタクトレンズを外して今日の行動終了宣言となった。
朝の内は、せめて谷地峠まではと思ったが、天気がいいのは翌日の5/1だけで5/2は昼前からまた雨の予報。飯豊へ向けての縦走はすでに日数不足で突っ込めなくなった。そこで現実性のある飯森山、栂峰往復プランに変更。明日の晴天に賭けることにした。
そうと決まれば今日は時間があるので、明日戻ってきてから水作りしなくてもいいように水作りに精を出した。水があればテン場に戻ってきたらすぐに夕食に取り掛かることが出来るからだ。
カスガスだったがその後15:00頃から急速に天候は回復してきた。
★テント生活の楽しみ★
〇まずモコモコさんとが楽しい。
〇シュラフでゴロゴロが性に合っている。
〇ラジオが娯楽(周波数846NHK 福島 第1放送が比較的よく聞こえた。)
〇トイレに行くと背筋が伸びる。
〇スマホで天気取るのが気晴らし。
〇夕食も美味しかったな。
●●●4日目 5月1日●●●
5月1日待ち望んでいた晴天。
目覚ましの設定を間違えて予定より30分遅れで出発。
テン場から最初に目指すは大倉ノ頭。
支尾根との合流点を過ぎると、尾根が痩せて夏道が出てくるようになる。夏道が出ている所は雪堤がずたずただったりするので、夏道を選んで歩くが、道は外傾して所々崩れてザレていたり岩場があったりするので気を抜けない。
大倉ノ頭の前にある小さなピークを過ぎると完全な雪面になった。
「大倉ノ頭」はなだらかな丘状態で、雪に覆われていると登り詰めるまで着いたかどうかわからなかった。
ここまで来てもデーンと鉢伏山が立ちふさがっているので飯森山は見えない。
目の前の斜面を登っていくとようやく鉢伏山に着いた。
日帰り装備でも鉢伏山まで遠く感じた。飯豊連峰の展望台で眺めが最高に良い。際立つ白さ飯豊連峰は素晴らしい。本来進むルートを目で追うが遠い。
ここから次の目的地の飯森山も遠い。どこが山頂だか雪面ではっきりとしない。
鉢伏山からまたもや勿体ない程一気に下降して飯森山への登りに取り付く。
登りの後半は夏道が出ていた。
県境稜線に合流してから飯森神社へ移動したが雪の下なのか神社は見つけられなかった。
栂峰は直線距離では近いが、実際はうねる尾根で大きく回り込まないといけないので距離がある。そこでモコモコさんは栂峰はパスで、風の当たらない飯森山の山頂近くでモコ穴を掘って待機となった。
栂峰近くでスノーシューの足跡発見。往復で3時間40分程かかり遠かった。戻ってきたときにモコモコさんがひょこりモコ穴から出てきたのはなぜか笑えた。
ベースへの戻りは早いかと思ったが、気温が上がると共に風が止んで暑くなり昨日降った雪がぬかってペースが上がらず、3時間程をかけてようやくベースキャンプに到着。
余り水を飲まなかったせいか、熱中症気味になって頭が痛くなった。
●●●5日目 5月2日●●●
午後から雨になる予報がでているので、4泊したテン場を5:00に出発。本当にお世話になりました。
後はのんびり下って、日中ダムからは前日に予約していた「のるーと」で、喜多方駅へ向かった。
総括
快適なテント生活が出来たのは雪割れした地形を利用してテントを設営できたのが一番大きい。クレバスの中にテントを設営している感じで、風の影響は低い。この場所でなかったら29、30日の悪天候は耐えられなかったと思う。
天気のせいだろうか人には会わず自分達だけの山を堪能することができた。
最後に、4月28日に食べ損なった朝ラー。喜多方ラーメンを下山後食べられたのが何だか一番嬉しい。
コメント
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天気ばかりは、これは、何とも、お慰めしようが・・・。
でも、お二人で、とてもいい時間を過ごされた様で、何よりでした。
飯森山近辺は、無雪期にしか行ったことがありませんが、
吾妻と飯豊が触れ合う絶妙なポイントですね。
画像75、モコモコさん、勇ましいです!?
お疲れ様でした。
コメントありがとうございます。
鉢伏山の山頂からの飯豊連峰の迫力が違いました。我々がいつも通っている山域からではこうは見えません。
地図を見ながら、あーだこーだと睨めっこしましたが確信が持てませんでした。モコモコさんとz-koizumiさんの解説が必要だねと鉢伏山山頂で話していたところです。
画像75お褒めの言葉にモコモコさんも喜んでいます。
行動しているより停滞の時間の方が長いのですが、なぜか満足感がある山行になりました。
私も昔 栂峰から谷地平まで歩きました。北の中津川小屋集落から2泊3日でした。飯森山からは前方の飯豊本山がだんだん大きくなるのが印象に残りました。(次の年は飯豊本山まで)
春は日中ダム側からは大峠トンネルの福島側出て直ぐの飯森沢右岸尾根を登っています。山川歩
自由気ままにルートを歩いていたら飯森山〜飯豊連峰の間がぽっかりと空いてしまいました。
飯豊連峰が迫ってくるルートとても素晴らしいです。
天気が悪くて飯森山で終わってしまいましたが飯森山は初めての山だったので嬉しかったです。飯森山も標高は低いですが全て揃っていて良い山でした。
またチャンスが巡ってきたら挑戦してみたいと思います。
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