雲城山、金木山；石見の眺望の山2座に満足な一日【浜田市：島根県】
島根県
otoh
体力度について
- GPS
- 04:00
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 759m
- 下り
- 765m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 4:18
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駐車場所 1019 ― 上来原登山口 1020 ― 最初のエスケープ路入口 1022 ― 最初のエスケープ路出口 1026 ― 電力保線道分岐 1036 ― 作業道横断地点 1043 ― 落ち葉の急坂途中の道標 1053 ― ロープ 1101 ― 山頂直下の短いロープ 1109 ― 雲城山山頂 1109/1124 ― 落ち葉の急坂途中の道標 1136 ― 作業道横断地点 1144 ― エスケープ出口 1158 ― 上来原登山口 1204 ― 駐車場所 1204
��金木山
小国まめな館 1226 ― 県道52号・作業道入口 1229 ― 牛の首滝 1236 ― 登山口駐車場 1246 ― 登山口 1250 ― 祠 1254 ― 小岩の地点 1312/昼食/1325 ― 頂稜端 1333 ― 金木山山頂 1337/1400 ― 頂稜端 1402 ― 祠 1415 ― 登山口 1419 ― 県道52号・作業道入口 1436 ― 小国まめな館 1438
●行動時間 ��1:45 ＋ ��2:12 ＝ 3:57
| 天候 | 晴れ、曇り。黄砂なのか霞 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
（米子家＝上来原登山口） 登山口―雲城山―登山口 （上来原登山口＝小国まめな館） 小国まめな館―登山口―金木山―登山口――小国まめな館 （小国まめな館＝米子家） ●登山口へのアクセス ○雲城山：上来原登山口 ・浜田道から続く9号線バイパス「相生IC」を降り、国道186号を約10km南下する。「尼子の墓」の案内標示に従い右折、一筋先を左折すると登山口がある ・登山口付近には駐車場はなく、今回は手前の町道の余地に駐車した ○金木山：小国まめな館 ・上記同様に国道186号を南下し、さらに4km以上進むと県道52号が左へと分かれるので、これへと左折。2kmくらい進むと小国地区。現地に設置されている登山地図によると、小国まめな館以外にも、島村抱月公園や登山口手前にも駐車ができるようだ（写真参照） （いずれの記述も2025.4現在） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○雲城山：上来原コース ・始まりからしばらくの間、中間での作業道との出合手前、山頂手前などは笹がよく繁っている。特に作業道手前では、一部は背丈程度もあるうえに密度も濃い。ただし、頻繁に現れる登山道標示が頼りになる ・頂上で、青原ルート経由で上がってきた地元の一群とお会いしてうかがったこと。これによると、青原コースは下草刈りもしているが、上来原コースは全然やっていないとのこと ��金木山 ・まずは作業道を上がっていく。田が尽きた後、道なり左折し橋を渡りしばらく進むと右手折り返し方向に登山口。そこからしばらくは竹林などの中の緩やかな登り。祠を過ぎると、頂稜に出るまで急斜面が続く。ロープ設置もひじょうに多い ・入口、祠脇、頂稜には「金木山」と書かれた標示があるが、それ以外の道標は見当たらなかった。山頂に山名標はなかった ※積雪状況 ・本日時点では、両山とも雪はまったく残っていなかった （いずれの記述も2025.4現在） |
| その他周辺情報 | ●買う、食べる ・コンビニは、国道186号金城にある ・飲食店は金城にもあるようだが、浜田に出れば多数ある ●日帰り温泉 ・金城には湯屋温泉リフレパークきんたの里、少し離れるが美又温泉がある。美又温泉は肌によい泉質の湯として有名 （いずれの記述も2025.4現在） |
写真
拍手【雲城山：上来原登山口にて】
左に見える道標の類似品がコース中にいくつもあります
【雲城山：上来原登山口にて】
注意書きはありますが、慎重に
【雲城山：上来原登山口にて】
先が心配
【雲城山：登山口〜作業道横断】
まるで藪の中。大丈夫かな
【雲城山：登山口〜作業道横断】
【雲城山：登山口〜作業道横断】
【雲城山：登山口〜作業道横断】
【雲城山：登山口〜作業道横断】
【雲城山：登山口〜作業道横断】
【雲城山：作業道横断地点にて】
直角に横切り対面に進みます
【雲城山：作業道横断地点にて】
スリップするので歩きにくい
【雲城山：作業道横断〜山頂】
【雲城山：作業道横断〜山頂】
あればあった道案内にもなっています
【雲城山：作業道横断〜山頂】
【雲城山：作業道横断〜山頂】
【雲城山：作業道横断〜山頂】
【雲城山：山頂にて】
【雲城山：山頂にて】
右より雲城山、漁山、奥の山並みの左は安蔵寺山、その前が弥畝山、その左背後に恐羅漢、中央奥が臥龍山、その左は大佐山、谷越えて大潰山、左に雲月山、その左背後に高杉山、天狗石山【雲城山：山頂にて】
【雲城山：山頂にて】
【雲城山：山頂にて】
そちらのほうは草刈りもしているとのこと
【雲城山：山頂にて】
登りで撮り逃した山頂直下の黒ロープ
【雲城山：山頂〜作業道横断】
スリップしやすい雰囲気が伝わるでしょうか
【雲城山：山頂〜作業道横断】
緑の萼や葉の形がよく分かります
【雲城山：山頂〜作業道横断】
この先は覚悟して進みます
【雲城山：作業道横断地点にて】
概ね胸高の笹藪です。足裏で道跡を追うのに必死です
【雲城山：作業道横断〜登山口】
【雲城山：作業道横断〜登山口】
怪しい作業道の途中にて。竹がコースにも侵入してきてはいますが、畝状の道は笹原の道に比べると明瞭です【雲城山：作業道横断〜登山口】
【雲城山：作業道横断〜登山口】
金木山へと移動します
【雲城山：上来原登山口にて】
【金木山：小国まめな館前にて】
コンパクトで分かりやすい
【金木山：小国まめな館〜登山口】
【金木山：小国まめな館〜登山口】
春です。花盛りです
【金木山：小国まめな館〜登山口】
流し目されているように感じます
【金木山：小国まめな館〜登山口】
【金木山：小国まめな館〜登山口】
【金木山：小国まめな館〜登山口】
歩いてきた車道から右へ折り返すように別れます
【金木山：登山口にて】
祠の左脇からいきなり急坂が始まります
【金木山：登山口〜山頂】
【金木山：登山口〜山頂】
先ほどの地図に照らせば中間点でしょうか
【金木山：登山口〜山頂】
ようやく明るくなりました
【金木山：登山口〜山頂】
なんとも分かりやすい最高点です
【金木山：登山口〜山頂】
山頂部は少ないとはいえ、サクラに囲まれています
【金木山：山頂にて】
【金木山：山頂にて】
三角点の背後は雲月山、左に天狗石山の辺りかと思います
【金木山：山頂にて】
【金木山：山頂にて】
右より雲城山、漁山、奥の山並みの左は日晩山、その左が弥畝山
【金木山：山頂にて】
【金木山：山頂にて】
独特の顔つきです
【金木山：山頂にて】
【金木山：山頂にて】
わずか10m程度の細長い山頂ですが、木が薄いので見晴らしが良いです
【金木山：山頂にて】
ここから頂稜歩きに転じます
【金木山：山頂〜登山口】
登るときに見ると左手の斜面へと進むことになります
【金木山：山頂〜登山口】
ピンクが強いので違うのかもとも思いますが
【金木山：登山口〜小国まめな館】
感想
もう4月も中旬になろうかというのに中国山地には雪が残る。本当ならば奥地の山々を目指したいところだが、雪というよりは道失いの懸念もあって行きにくい。代わる案として、またも石見の低山へと赴いた。
○雲城山
ヤマケイのガイド本に従い、上来原登山口へと向かう。
登山口には新しい道標が整備されている。“浜田市課題解決特別事業”の令和元年事業として設置されたようだ。里山を大切にする志があることに共感。
登山口では獣除け電線を跨いで進む。そこから始まる未舗装の作業道は、笹に覆われている。クルマの轍も残る道幅であり、そうそう見失うものではないが、きれいな道標とは裏腹な道にちょっと残念な思い。抜けると道標に従い脇道へ。こちらはさらに濃い笹薮の中だ。ところが途中は薮でもなく、ここを抜けると再び作業道へ。すぐ先で山道になり、ようやく歩きやすい道になる。
ところがこの道も進んでいくと濃い笹原に遭遇。脇には道幅のある作業道が接してくるので方向性の見当はつくが、ところによっては背丈ほどもある笹には閉口する。どうにか作業道に出る。出口と次の入口にもおなじみの道標が立っている。
そこから山頂までの道はそこまで同様に直線的に進む。途中から急坂になるが、柔らかい地面に落ち葉が厚く積もっており、歩きにくいことこの上ない。
なんとかその急坂を越えようやく山頂直下というところまでくると、またもや笹原の中へ。道はやや右へ左へと振れるが、おおむね直線的に進むことは変わらず、最後も山頂部へは黒いロープで直線的に登って到着。
頂上には十数名の団体さんが休んでおり、鋼管を組んだ展望台の上も含めていっぱいだ。人が多いことはともかく、眺望は良い。特に北西から南を通って南東にかけては180度以上が開けており、中国山地西部の山々や益田市の山々が集まっている。ちょうど三瓶山の方面には樹木がありはっきりと見ることができない。黄砂のもと三瓶山が見えているのかどうかもよく分からない。薄く霞んでいなければ大山も見えたようだが、今日はそれも無理そうだ。
大展望を楽しみつつ、大集団の方と会話。まさに地元校区の方々のようで、地域行事としてハイキングにも取組んでいるとのこと。自分たちの町を大切にする気持ちをくすぐることが地域の持続性の手始めのように思う。
大集団をあとにして下降。
行きに通った道筋ではあるが、笹藪ごとに慎重に進む。作業道横断箇所から先はとりわけ慎重になる。あまり難はなく通り抜け、登山口へ。
そそくさと次の金木山を目指してクルマを出す。
○金木山
先ほどの雲城山から近いところに登山口となる小国郷地区がある。島村抱月公園や小国まめな館に駐車できるとの案内に従い、小国まめな館へ。ここは公民館跡とのことだが、用法はあまり変わらないようだ。
敷地から出ると隣が最中山神社。さらに少々歩くと登山口へと向かう作業道になる。入口には、駐車前にも見た登山道案内が設けられている。作業道は小さな川に沿っているが、対岸にはサクラ並木がある。ちょうど咲き誇っており、ピンクの花が足元の緑に映える。
舗装路を登っていくと滝に遭遇する。作業道もその滝に遠慮したようにうねっている。滝は牛の首滝、馬の尾滝と続く。いずれも道からは対岸にあり、その姿を鑑賞することができる。馬の尾滝は流し目する色男のように壁に沿って流れ落ちている。
やがて、谷が狭くなってくると登山口駐車場と思しき狭い広がりを左手に見やる。そして最後の田んぼが尽きるとその先で道が左に折れ川を渡ったところに登山口があった。登山口からは山道になる。
最初のうちは竹林の中の穏やかな道だが、祠を過ぎると急坂が始まる。最初からロープが設置されている。斜面も急だが、一度も地面が平らになることがない。途中でくたびれ感に襲われ、ほんとうは山頂でご飯にするつもりだったのだが、まずは腹ごしらえをすることにした。ちょうど現れた小岩に座り、昼食を摂る。そういえば、こんな小岩さえここまでは見かけなかった。土の急崖だ。
そこからも休むことのない急坂が続く。珍しく一瞬緩んだと思ったらすぐに急坂が始まる。最後はジグザグに上ってようやく頂稜に出た。ここまで見通しが利くことも殆どなかった。
頂稜は明るい。勾配も緩やかだ。
そのまま進むと、最後はいかにも山頂部という高みが見えてくる。登ると山頂。360度ほぼ見渡すことができる。ほぼというのは、サクラなど数本の樹木があり、それを避けるように展望するならおおむね全てが見えるといったさまだ。
先ほど登った雲城山、その背後には前回登った漁山も見える。北東には三瓶山と大江高山がいずれも特徴的な姿を見せている。霞があるためシルエット気味だが、いずれも存在感のある外観に圧倒される。中国山地方面は先ほどの雲城山同様に見えており、山並みも同じように見える。はっきりとは分からないが、一部の山には白いものが見えるようだ。今年の雪は深そうだ。それにしても雲月山が近い。広島から利便の良い山が目の前にあることを見ると、ずいぶん遠くまで来ていることを感じさせられる。
見晴らしのいい山頂でゆっくりと過ごし、満足して下りへ。
きつかった登りも下りはすいすい飛ぶように降りる。先ほど休んだ岩を意識はしていたものの、気もつかずに進んでしまい、祠に至って過ぎたことに気がついたくらいであった。
小国まめな館に戻ると、ちょうど何かの集会があるのか、駐車場には数台が駐まっている。
晴れとはいえ、黄砂なのか霞がかったような状態の一日だった。おかげで過ごしやすい山行きとなった。頂上からも思っていた以上の眺望を得ることができた。これまでに登った中国山地西部も望むことができた。大ヒット作ではないが、ほのぼのした充足感を得られるドラマを見たような感覚が残った。
中国山地西部、特に益田方面にはまだ行けずにいる。次こそは最遠への遠征が叶うであろうか。
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