養老山



- GPS
- 05:39
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 850m
- 下り
- 826m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースの殆どは整備された道であるが、あしび平から林道迄は急傾斜の倒木の多い際どい道であるので、要注意 |
写真
感想
昨年暮れに初めて養老山地を訪問したが、計画した半分の北側だけで帰る羽目になったリベンジをと春の花が咲き始めた時期に再度訪れてみた。周囲の山肌が山桜の薄ぼんやりとした湧きだしたかのようなボンボリ風の光景を見ながら、養老の滝上駐車場に着いた。
今日の天候は極めて優れていて、真っ青な空が突き抜けるようだ。駐車場から道路を少し戻って登山口と表示のあるゲートを越えて養老の滝の上流に向かう。林道の幅広道から堰堤に続く山道を下ると渡渉かと思いきやコンクリで足場が作ってあった。そこから何時もの急傾斜の登山路が始まった。九十九折れの急斜面は何時も息がすぐに切れてくる。ただ、周囲の山並みには桜の薄ぼんやりとした白とタムシバの真っ白な花弁が見え隠れして、少しばかりは気持ちが和らぐのだ。
何人かのハイカーに先を譲って空が開けたと思ったら、三方山山頂である。濃尾平野の広さと言ったら、何と言っていいのやらと思うほどだ。琵琶湖周辺の平野と比べると、猫の額と大草原ほどの違いと思われる。その中に、揖斐川、長等川、木曽川が迫ってクネクネと泳ぐように流れている様は、実にのんびりと平和な感覚を受ける。先任者は場所狭しの山頂から、次を目指して場所を開けてくれた。山頂周囲は馬酔木で覆われていて、ここに来るまでも、ここからも馬酔木はづーっと続いているようだ。
ゆるい快適な道を進むと笹原峠と言う開かれた場所で、先のハイカーはたむろして花を愛でながら休憩中だ。我々は小倉山を目指してもう一登りすると急に美濃の山や白山と御岳山が目に飛び込んできた。まだ豊富な雪を冠った山並みはいつ見てもいいものだが、こんなに綺麗に見えることはそう多くはないので、今日はラッキーだ。左の奥美濃のはげかけた雪を被った山は能郷白山か屏風山と思われるが、どちらだろうか?どうも、能郷白山のようだが自信はない。
今回は養老山を是非ともと考えていたので、すぐ南の養老山に向けて勇んで足を進めた。すると少しの段差を下ると林道風の広い道でしかも平だ。何だこれは?と感じながら直ぐに針葉樹のピークに登るとそこが養老山の1等三角点であった。しかしながら、針葉樹のピークであることからも、眺望が効かず狭く息苦しい程だ。周囲の木々を整理してもいいのではないか?と感ずるほどである。長居は出来ずにすぐに眺望の効く小倉山に戻ることにした。
小倉山ではすぐ西に広場あって、東屋やベンチも沢山あるものの、沢山のハイカーで賑わい過ぎていることから、小倉山山頂のベンチでランチとした。奥美濃の山や天下の白山・御岳山を見ながらの休憩はまた各別である。その上濃尾平野の広さと3川のゆったりとした流れに癒されるのだった。
小倉山から北へ進むと旧牧場とあるので、どんな状態で牧場が残っているのか興味深かったが、牧場の面影はなく、ただ平坦な地面があるだけで馬酔木(アシビ)平という綺麗な名称だけが刻まれた。そこに展望台があったが、小倉山からの稜線を歩いていて、赤い建物のようなものがあるけれど、何だろうか?と思っていたものは、この展望台であったのだった。いやに納得して、林道歩きの道を止めて、地理院地図の点線道を進むべく、旧牧場の北の端から北東の小尾根を下りだした。傾斜はかなり急で倒木も多く、足元はグズグズで立木を掴まないと下れないようなコースであるが、赤テープは続いていて踏み跡は殆どないのが問題だ。恐る恐る急斜面を降りているとすぐ下に林道風の山道が見えて来た。これは昨年降りて来た道のようだ。何とかその山道に降りて進むと現役の林道に出た。これはまさしく昨年歩いた道であることを確信できた。あとは長い林道を養老の滝上駐車場まで、のんびりと周囲の花達を眺めながら歩くだけだと気が楽になった。
”八”、”竹”
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