熊伏山《日本三百名山》
長野県
静岡県
山キチどん
- GPS
- 03:17
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,438m
- 下り
- 1,518m
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| 天候 | 曇り一時晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2006年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
下山口：JR飯田線平岡駅 |
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熊伏山山頂より
感想
東京から乗った“ムーンライトながら”は豊橋に4:22到着したが飯田線の始発は遅く6時まで待たなければならない。幸い暖かくなり過ごしやすかったが、待合室の無い駅は辛いものがある。普通列車で2時間40分長野県天龍村の平岡駅で下車、信南交通のマイクロバスに乗った。バスの乗客は私一人だけで遠山川を遡った。明神前で下車すると乗客0となり終点和田へと走り去った。遠山川支流の八重河内川に沿って国道152号線を歩いた。この後の林道と合せ8.4�辧�標高差500m余りの車道歩きだ。昔の秋葉街道は真直ぐ青崩峠を越えていたようだが、車の時代となって小嵐から兵越峠へと道が付けられ、国道もそちらを迂回している。小嵐から寄り添う川は小嵐川となり、車の通行は全く無くなった。この先に人家は無く登山者以外は来そうにない。
標高600mを越えると枝沢を渡るコンクリートの橋が凍結しだし、800mより上ではアスファルト道も凍りだした。林道終点の少し手前、標高935m付近に登山口があった。登山口に入った途端10�僂曚匹寮兩磴�ありスパッツ・アイゼンを着けて進んだ。青崩の崩壊地の砂防工事と併せて整備されたようで手摺のついた階段が続く。古いトレースがあるので道に迷うことはなさそうだ。青崩峠（あおぐえとうげ1,083m）に達すると長野と静岡の県境で水窪（みさくぼ）側から登ってきた新しいトレースが合流した。峠からの登山道は急登で滑りやすい。青崩の源頭を過ぎると幾分傾斜は緩くなった。前方から一人下りて来る人がいる。朝一番に登りだしたそうだ。前方のピークを登り詰めると前熊伏(1,614m’)で飯田市と天龍村、浜松市の境界となっている。県境尾根を南に行くと観音山へと続く。
進路を北に振り飯田市・天龍村の境界稜線をなだらかに進むと先を行く黄色いヤッケ、軈て追い越し12:25熊伏山(1,653m)山頂に到着した。同名の1等三角点があり、南アルプス主稜の山並みが近い・・・筈だが山頂は雲に隠れていた。昼食の準備をしていると黄色い人が登ってきた。話をしていると浜松労山に所属する方でかなりベテランのようだ。地元なので南アルプスはホームグランドだとか。
しばし談笑の後、黄色い人は元来た道を引き返し、私は平岡への道を下山する。道長く不明瞭で一般的でないとガイドブックには詳しい情報は無いが地形図のルートを辿ることにした。山頂に「平岡2：00」の指導標がありトレースもあるようなので意を強くして踏み出した。しかしトレースは30mほどで途切れ、キジ場探しのそれと判明、後は小動物のものばかりで役に立たない。だが時々現れる赤テープは嬉しくなる。
小ピークを2つ乗越しP1543に達すると南北に走る市村界の主稜線を離れ西への尾根下りとなった。この辺りまで来ると赤テープも出てこなくなり、踏み跡も道なのかどうか判別できない状況となった。地形図で地形を確かめ、コンパスで方向を定め慎重に進んだ。西尾根に入ると雪は殆ど無くなりアイゼンを外した。昨日の雨で登山道の湿気は多く急傾斜で滑りやすい。
標高1,000mまで下ると道を間違えたのではないかと思うほどの急傾斜となり、南北から谷が迫りついに谷の合流点となった。小屋の残骸があり、正規のルートを外れていないと確信した。標高880m付近。この先の谷は急峻で装備なしでは下りられそうに無く右岸の壁を攀じ登り高巻いた。少し谷間が広くなっているようなので思い切って沢に入り、何度か高巻いて進むと標高750m位だろうか久々に赤テープを発見、右岸の明瞭な登山道へと導いてくれた。この後は何の支障も無く「熊伏山→」の指導標も現れホッとした。地形図にあるとおりの鉄橋で深い谷を渡り左岸を高巻き大きく尾根を回り込み南から流れてきた小河内川に近づいた。
軈て天龍村登山口に達し、ここからは林道になっているが地形図には載っていない。小河内川の左岸に渡り遠山川との合流まで続くのだろうかと思いながら、左に地図にある登山道の入口を捜すが、絶壁で道などあり得ない。林道は前方で左に消えており近づいてみるとなんと素掘りのトンネルで尾根を突き切っていた。出口は見えるが100m程ありそうで、ヘッドライトを点けて通過した。反対側に出ると平岡の街が一望でき「オー」と感激。徐々に高度を下げ15:58平岡駅に到着した。
30分程あるので駅に併設の温泉に入るのを楽しみにしていたが、なんとこの日に限りメンテナンスのため16時で閉店したとのこと、ガックリ！青春18きっぷは使えないが次の特急で豊橋に急ぐことにした、豊橋からは新快速に乗り継ぎ、特急効果で後の普通より1時間半早く京都に帰りつくことができた。
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