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Yamareco

記録ID: 7991909
全員に公開
ハイキング
九州・沖縄

(佐賀) 岸岳ハイク;山城を歩く (+オマケに「菜畑遺跡」見物)

2025年04月08日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:40
距離
6.5km
登り
351m
下り
353m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:20
休憩
0:30
合計
3:50
距離 6.5km 登り 351m 下り 353m
10:40
30
古唐津焼窯跡
11:10
30
西側「登山口」
11:40
20
「二の丸」跡
12:00
12:10
20
12:30
12:40
20
「姫落し岩」
13:00
20
岸岳(本丸跡)
13:20
13:30
30
「旗竿石」
14:00
30
西側「登山口」
14:30
古唐津焼窯跡
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
※ 「分県登山ガイド 佐賀県の山」に記載されている、北麓の「岸岳ふれあい村」からの登山道は、途中の崩落により「通行禁止」となってました。
※ 西側の中腹にある「登山口」までは、廃道化した林道が錯綜しており、標識も少なくて解りにくいです。そのため今回は、西側山麓の「古唐津焼窯跡」を出発点としました。
コース状況/
危険箇所等
山中は「山城」跡の遺構が多く、道や標識もよく整備されていました。なお「分県登山ガイド 佐賀県の山」には、南端の「姫落とし岩」から先にも難路ながら登山道があるように記載されていますが、登山道らしきものは見当たりませんでした。
その他周辺情報 ・「菜畑遺跡」(なばたけいせき)は、唐津市の市街地にある、弥生時代早期(文献によっては「縄文時代晩期」とも)の遺跡。発掘物の展示館は「末盧館(まつろかん)」という名前で、その周りに復元された水田耕作跡などがある。大人210円、駐車場あり。
 岸岳登山口からクルマで30分程度の距離。

(ご参考1;「末盧館」のホームページ)
  https://www.city.karatsu.lg.jp/page/1223.html

(ご参考2;ウイキペディアの「菜畑遺跡」の項)
  https://ja.wikipedia.org/wiki/菜畑遺跡
岸岳の西側の山麓にある、「古唐津焼」の窯跡にクルマを停めて、歩き始める
2025年04月08日 14:30撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
4/8 14:30
岸岳の西側の山麓にある、「古唐津焼」の窯跡にクルマを停めて、歩き始める
その先、廃道と化した林道を、頼りない標識に従って歩いてゆく
2025年04月08日 10:58撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4/8 10:58
その先、廃道と化した林道を、頼りない標識に従って歩いてゆく
ようやく、ガイドブックにある中腹の「登山口」についた。ここは駐車場や案内板が整備されていた
2025年04月08日 14:05撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4/8 14:05
ようやく、ガイドブックにある中腹の「登山口」についた。ここは駐車場や案内板が整備されていた
その「登山口」にあった案内板。岸岳は古くは南北朝時代からの山城らしい。登山対象というより山城巡りでやってくる人も多いようだ
2025年04月08日 11:07撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4/8 11:07
その「登山口」にあった案内板。岸岳は古くは南北朝時代からの山城らしい。登山対象というより山城巡りでやってくる人も多いようだ
この山は花が少なかったが、「登山口」付近の開けた場所には春の花がちらほら。これは「トキワハゼ」かな?
2025年04月08日 11:09撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 11:09
この山は花が少なかったが、「登山口」付近の開けた場所には春の花がちらほら。これは「トキワハゼ」かな?
キンポウゲのように光沢のある明るく黄色い花が群生していた。「ミヤマツチグリ」かな?(「グーグルレンズ」で調べるも、頼りない)
2025年04月08日 11:12撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
4/8 11:12
キンポウゲのように光沢のある明るく黄色い花が群生していた。「ミヤマツチグリ」かな?(「グーグルレンズ」で調べるも、頼りない)
これは、「ムラサキケマン」かな? 面白い形をしている
2025年04月08日 11:17撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 11:17
これは、「ムラサキケマン」かな? 面白い形をしている
山中に入ると、自然林が保護されているようで、照葉樹の深い森になっていた
2025年04月08日 12:04撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 12:04
山中に入ると、自然林が保護されているようで、照葉樹の深い森になっていた
照葉樹の森で日当たりが悪いせいか、花はすくなかった。これは、「マムシグサ」の仲間かな?
2025年04月08日 11:21撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4/8 11:21
照葉樹の森で日当たりが悪いせいか、花はすくなかった。これは、「マムシグサ」の仲間かな?
途中で小休止していると背後からゴソゴソと音がした。登山者がやって来たかと思ってたら、なんと「イノシシ」の家族がハイキング(?)に来てた!!
・・・(鉢合わせにならずに済んで良かったわ〜)(汗)
2025年04月08日 11:33撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
4/8 11:33
途中で小休止していると背後からゴソゴソと音がした。登山者がやって来たかと思ってたら、なんと「イノシシ」の家族がハイキング(?)に来てた!!
・・・(鉢合わせにならずに済んで良かったわ〜)(汗)
岸岳は山城だっただけに、遺構が多い。ここは「二ノ堀切」という、いわば空堀のようなもので、しっかり作ってある
2025年04月08日 11:57撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 11:57
岸岳は山城だっただけに、遺構が多い。ここは「二ノ堀切」という、いわば空堀のようなもので、しっかり作ってある
ちょっとした広場状の場所にでた。ここは「二の丸」跡らしい。
2025年04月08日 12:01撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4/8 12:01
ちょっとした広場状の場所にでた。ここは「二の丸」跡らしい。
ここは、「井戸跡」という案内板があった。こんな山中で井戸から水が出てくるものだろうか?
2025年04月08日 12:08撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4/8 12:08
ここは、「井戸跡」という案内板があった。こんな山中で井戸から水が出てくるものだろうか?
続いて出た広場状の場所は、「本丸」跡。幼稚園の園庭程度の広さ
2025年04月08日 12:13撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 12:13
続いて出た広場状の場所は、「本丸」跡。幼稚園の園庭程度の広さ
「山城に 荒武者のごとく 樹々の立つ」(駄句、季語もないし〜 字余りだし〜)
2025年04月08日 12:24撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
4/8 12:24
「山城に 荒武者のごとく 樹々の立つ」(駄句、季語もないし〜 字余りだし〜)
岸岳は細長い山稜をしていて、南端の「姫落し岩」という場所に出た。ここは(写真では解りにくいが)、眼下は100m近い断崖となっている
2025年04月08日 12:39撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
4/8 12:39
岸岳は細長い山稜をしていて、南端の「姫落し岩」という場所に出た。ここは(写真では解りにくいが)、眼下は100m近い断崖となっている
ここからは多少 展望があった。これは南側に見えた「八幡岳」
2025年04月08日 12:34撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 12:34
ここからは多少 展望があった。これは南側に見えた「八幡岳」
こちらは南西側、「作礼山」が良く見え、その奥には目視では「天山」もちょっと見えた(麓は (旧)相知町の集落)
2025年04月08日 12:39撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 12:39
こちらは南西側、「作礼山」が良く見え、その奥には目視では「天山」もちょっと見えた(麓は (旧)相知町の集落)
来た道を元に戻り、今度は山稜の北端、「旗竿石」に来てみた。ここも展望がある
2025年04月08日 13:42撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 13:42
来た道を元に戻り、今度は山稜の北端、「旗竿石」に来てみた。ここも展望がある
「旗竿石」からは、唐津の平野部と唐津湾、玄界灘の島々が見れた
2025年04月08日 13:30撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 13:30
「旗竿石」からは、唐津の平野部と唐津湾、玄界灘の島々が見れた
あっという間に麓に降りた。この日の岸岳は登山者も少なかったが、こちらの2人組は、途中で言葉を交わした佐世保からのハイカー
2025年04月08日 14:30撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4/8 14:30
あっという間に麓に降りた。この日の岸岳は登山者も少なかったが、こちらの2人組は、途中で言葉を交わした佐世保からのハイカー
【おまけ1;趣味の石ころかんさつ】
岸岳は、標高が300m台の低山だが、細長い岩稜となっている。岩の見た目から、火山岩でできた岩山かと思っていたが、転石の新鮮面を見ると、「砂岩」だった
(産総研「シームレス地質図v2」によると、「古第三紀 漸新世」の砂岩層)
2025年04月08日 11:41撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 11:41
【おまけ1;趣味の石ころかんさつ】
岸岳は、標高が300m台の低山だが、細長い岩稜となっている。岩の見た目から、火山岩でできた岩山かと思っていたが、転石の新鮮面を見ると、「砂岩」だった
(産総研「シームレス地質図v2」によると、「古第三紀 漸新世」の砂岩層)
この山は全体的に、ゴロゴロした大岩が多かったが、場所によってはこのような層状の堆積構造が認められた
2025年04月08日 11:47撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 11:47
この山は全体的に、ゴロゴロした大岩が多かったが、場所によってはこのような層状の堆積構造が認められた
【おまけ2; 菜畑遺跡(末盧館)】
時間がちょっとあるので、唐津市の弥生時代の遺跡「菜畑(なばたけ)遺跡」(末盧館)に寄ってみた
2025年04月08日 15:22撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4/8 15:22
【おまけ2; 菜畑遺跡(末盧館)】
時間がちょっとあるので、唐津市の弥生時代の遺跡「菜畑(なばたけ)遺跡」(末盧館)に寄ってみた
日本最古級の水田耕作を示す、炭化米
(※ 撮影許可は得ています)
2025年04月08日 15:24撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 15:24
日本最古級の水田耕作を示す、炭化米
(※ 撮影許可は得ています)
復元された、水田
2025年04月08日 16:12撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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4/8 16:12
復元された、水田
復元された、灌漑水路
2025年04月08日 16:14撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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復元された、灌漑水路

感想

※ 今回も、九州の実家帰省時の気晴らしハイク

・佐賀県の山もだいぶん登り尽くした感があるので、ガイドブックを見てまだ登っていない、唐津市近郊の「岸岳」へ行って見ることにした。
 このあたり、昭和40年代までは、「国鉄」唐津線から分岐した「岸岳線」という盲腸線があり、炭鉱もあったらしいが、鉄道も廃線となって久しく、佐賀県内でもめったに行かない場所だ。

・「ガイドブック」に書いてあった、北側からの登山道は、行って見ると「崖崩れで通行禁止」と書いてあり、結局、西側の山ろく 「古唐津焼窯跡」という場所から歩き始めた。古い林道を少し歩くと、中腹に「登山口」と書いてある標識と駐車場があって、そこからがようやく山歩きの開始。

・この「岸岳」という低山は、古くは「南北朝」の時代から、山城としての歴史があるらしく、山中には山城の遺構が沢山あった。登山者ではなく山城マニアっぽい人も来ていた。
 一方で、地形からみて岩稜歩きや好展望を期待してたけど、さほどの岩場も展望もなく、南端の「姫落とし岩」と、北端の「旗竿石」の場所のみ展望があった。

・登山者は思いのほか少ない一方で、登山道をイノシシ一家がハイキングでもするかのように、後からやってきたのにはちょっとビックリした。(汗)

〜〜〜〜〜〜〜
・午後早めに下山したので、ついでに唐津市にある弥生時代の遺跡「菜畑(なばたけ)遺跡」に立ち寄ってみた。北部九州地域(福岡県、佐賀県)では、この「菜畑遺跡」と、福岡市の「板付遺跡」の2つが、日本で最も古い(AMS法によると、B.C.10C頃と推定されている)、水田耕作を伴う遺跡として知られている。今は田舎の代表選手みたいにバカにされることも多い佐賀県だが、かつては先進地だったのだな。。。

※ ご参考;「YAMAP」での同じ山行記録
  https://yamap.com/activities/38998942

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コメント

ベルクさんこんばんは。
亀レスですみません。(この文言も、もはや時代遅れかもしれませんね(笑))

岸岳、懐かしいです。私日頃は多久出身と言ってますが、実は相知暮らしが長いんです。岸岳も中学の頃友達と遊びに行きましたが、その頃は中腹から上は樹木は刈られていたのか、草原でした。(作礼山山頂も草原でした(笑))もちろん現在のような幽玄の雰囲気は全くなかったと記憶しています。自分の年齢と時の移り変わりを実感します。
2025/4/16 19:07
MISBさん コメントありがとうございます。

今回訪ねた「岸岳」は、佐賀県出身の私にとっても、初めての場所でしたが、MISBさんにとっては、「ふるさとの山」だったとは、奇遇ですね〜

かつては山頂部は草原状だったとのことですが、岸岳周辺には、かつて炭鉱があったと記憶しているので、その関係で当時は樹々が伐採されていたのかもですね。
あるいは戦中・戦後の燃料不足の時代に、木炭用に樹々が伐採されていたのかも。。。

現在の岸岳の山稜部は、原生林かと思うような元気な樹々が生い茂っていました。
放置しているだけで森が復元するという、このような自然の回復力があるのは、日本の風土、気候ならでは、なのかな? とも思います。

>自分の年齢と時の移り変わりを実感します。
・・・というのは、私も還暦を過ぎてから、良く実感します。
   でもそれも、悪いことばかりではないな、とかも思います。
2025/4/17 9:54
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