若桜鬼ケ城跡（鶴尾山）、浦富海岸【若桜町、岩美町：鳥取県】
鳥取県
otoh
体力度について
- GPS
- 02:56
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 496m
- 下り
- 492m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 7:56
�…疊�山
八幡広場駐車場 824 ― 登山口828 ― あずまや 837 ― 登り道下り道合流点 839 ― 三の丸広場 852 ― 天守台 853 ― 本丸 855/905 ― 天守台の分岐 907 ― 六角石垣 910 ― 広い尾根 917 ― 登り道下り道合流点 921 ― あずまや 922 ― 登山口930
��浦富海水浴場第一駐車場〜浦富海岸口
浦富海水浴場第一駐車場 1419 ― 浦富海岸口BS 1428
○日交バス：浦富海岸口＝網代
浦富海岸口 1439 ＝ 網代 1446
�１塞抒ご�
網代BS 1446 ― 遊歩道入口 1448 ― 分岐点 1452/祠往復/1458 ― 千貫松島標示板 1459 ― 展望台 1501 ― 網代展望台 1506/1507 ― 網代埼灯台 1518/1519 ― 観音浦標示板 1522 ― 網代休憩所 1527 ― 鴨ヶ磯コース入口への分岐点 1533 ― 鴨ヶ磯 1539 ― エスケープ路分岐 1546 ― 休憩所 1551/1557 ― 城原海岸 1601 ― 城原海岸入口 1605 ― 田後BS 1616
○岩美町営バス：田後＝町営駐車場
田後BS 1622＝町営駐車場BS 1628
●行動時間
��1:06＋��0:07＋��1:30＝2:43
| 天候 | 晴れ、曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
（米子家＝八幡広場駐車場） 駐車場―若桜鬼ケ城―駐車場 （八幡広場駐車場＝浦富海水浴場第1駐車場） 駐車場――浦富海岸口バス停 （浦富海岸口BS＝<日交バス>＝網代BS） 網代―浦富海岸―田後 （田後BS＝<岩美町営バス>＝県営駐車場前BS、浦富海水浴場第一駐車場＝米子家） ●登山口へのアクセス ○八幡広場駐車場 ・国道29号にて若桜へ。旧道でもある県道103、176号で“若桜宿”市街地へ。体育館を目指すように南西へ一筋進み、北西への一方通行を道なりに行けばやがて左手に広場がある。広場の南寄りに駐車場がある ・登山口はゲートボール場を回り込むように進み、広場の真ん中くらいの山側にある ○浦富海水浴場第一駐車場 ・山陰近畿自動車道「浦富IC」を降り、国道178号を海の方面へ。突き当たりを左折するとほどなく右手海側に駐車場が広がる。手前と奥とは分かれているので、混み具合にもよるが、西側の方が利便がよい ・田後へは、駐車場前から西へと続く県道155号を進み、田後港を目指せば到着する。田後港から城原海岸入口へは県道155号を進めば行けるが、田後港から行く場合には、狭い田後の街中の抜け方説明は容易ではないので、地図にて確認の上進まれたい ・網代へは日交バスで向かったが、最寄りとなるバス停「浦富海岸口」は駐車場から10分もかからないほどのところにある。国道178号を南下し、「町浦富」交差点を東に曲がるとすぐにバス停がある ・網代漁港内にも駐車できるようだが、不詳 ・城原海岸入口や鴨ヶ磯にも駐車場が設けられており、それぞれ海岸線へと進入することができる （2025.4現在） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
○鶴尾山：八幡広場〜鶴尾山（登り道、下り道） ・全般に道整備がなされており道筋明瞭。段付けがなされているところも多い。道標も分岐点や要所に設けられている ・最初のジグザグや山頂直下のジグザグのように斜度のあるところもあるが、殆どは緩やかな道 ○浦富海岸：網代〜城原海岸 ・中国近畿連絡自然歩道に指定されており木段整備がなされている。とはいえ終始上り下りが多いので、低山歩きよりも疲れるかもしれない ・現在、網代埼灯台の付近に通行止め区間があるが、一本のルートとして歩けるように道標やロープ締め切りにより案内されているので、貫通して歩くことができる ・鴨ヶ磯や城原では砂浜歩きとなる区間もある （いずれの記述も2025.4現在） |
| その他周辺情報 | ●買う、食べる ○鶴尾山 ・若桜町の手前、八頭町にはコンビニがある ・若桜町には複数の飲食店がある ○浦富海岸 ・岩美町内には、コンビニ複数、飲食店も多数ある ●日帰り温泉 ○鶴尾山 ・若桜町には「ゆはら温泉ふれあいの湯」という小さな町民の湯がある ○浦富海岸 ・岩井温泉に複数ある温泉宿の中には日帰り入浴サービスもあるようだ。秘湯とされており、“ゆかむり”という独特の入浴法があるようだ ・鳥取市内には、いくつかの銭湯や日帰り入浴施設があるようだ （いずれの記述も2025.4現在） |
写真
ここから出発
【鶴尾山：八幡広場にて】
【鶴尾山：八幡広場〜あずまや】
【鶴尾山：八幡広場〜あずまや】
【鶴尾山：八幡広場〜あずまや】
なるほど突端のようになっています
【鶴尾山：あずまやにて】
【鶴尾山：あずまや〜登り道〜山頂】
最後は急坂を登ります
【鶴尾山：あずまや〜登り道〜山頂】
若桜の街並み。右手遠くにはまだ冬の装いの扇ノ山
【鶴尾山：あずまや〜登り道〜山頂】
木々もまだ芽吹き前
【鶴尾山：あずまや〜登り道〜山頂】
石垣は人工的に壊されたものとのこと
自然保存とのこと
【鶴尾山：あずまや〜登り道〜山頂】
【鶴尾山：あずまや〜登り道〜山頂】
【鶴尾山：あずまや〜登り道〜山頂】
【鶴尾山：あずまや〜登り道〜山頂】
両翼の広い優雅な山並みです
【鶴尾山：山頂にて】
これはそれより南。三室山が見えているかと思いましたが、
その肩付近までのようです。
その右手前は”くらます”など
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
三室山が見えているかと思いましたが、
その肩付近までのようです。
その右手前は”くらます”など
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
広がりは、正方形っぽく見えます
【鶴尾山：山頂にて】
桜でしょうか、まだ芽吹き前です
【鶴尾山：山頂にて】
小屋には新百名城のスタンプがあるとのこと
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
石垣はこの下です
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
確かに角の開きが六角形のように見えます
写真では分かりにくいけど
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
飲めないのかな
【鶴尾山：山頂〜下り道〜あずまや】
中央は改修なった中御門
【道中：久松公園にて】
一旦クルマも置いて、ご用に行きます
これは東浜側
【浦富海岸：浦富海水浴場駐車場にて】
白砂の砂浜と背後の岩塊が対照的
【浦富海岸：浦富海水浴場駐車場にて】
バス停に来ると、角に明治の道標
【浦富海岸：浦富海岸口BS付近にて】
古めかしい建物によく映えます
【浦富海岸：浦富海岸口BS付近にて】
【浦富海岸：浦富海岸口BSにて】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
頂上にはお堂がありました
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
結構迫っています
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
最初の展望台を越えて進みます。振り返ると…b農大から直下へと降りる階段が見えています。
岩塊や洞門も険しいですが、断崖の迫力もたまりません
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
1
振り返ると…b農大から直下へと降りる階段が見えています。
岩塊や洞門も険しいですが、断崖の迫力もたまりません
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
先ほどの展望台と最初の断崖。むき出しの断層を見ているようなもので、
地球の底知れぬパワーを感じます
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
1
むき出しの断層を見ているようなもので、
地球の底知れぬパワーを感じます
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
お堂も高いところにあることが分かります
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
一列下がると山並みは穏やかです
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
右の脇道はロープ閉鎖されています
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
悪の住処のようです
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
鬼の洗濯岩みたいです
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
遊歩道は中断から先へと続きます
【浦富海岸：網代〜鴨ヶ磯分岐点】
蜩（ひぐらし）洞門です
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点にて】
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点にて】
まずは小鴨ヶ磯
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
中央の浜際にみえているのが酒宴洞門
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
急な階段を上っていきます
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
海の色がまさにエメラルドグリーン。
透明さがよくわかります
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
【浦富海岸：鴨ヶ磯分岐点〜城原海岸】
遊歩道はここまで
【浦富海岸：城原海岸にて】
ここにも駐車場があります
【浦富海岸：城原海岸〜田後】
【浦富海岸：城原海岸〜田後】
クルマは通れない急坂細道が続きます。
狭い入り江の漁師町です
【浦富海岸：城原海岸〜田後】
町営バスで帰ります
【浦富海岸：田後BSにて】
田後の街中はバスが通ること自体が不思議なくらいの狭隘路です
【浦富海岸：田後BS〜県営駐車場BS】
感想
急に岩美町でのご用ができた。予定を変更してご用に合わせた山行きを考えた。朝のうちに鶴尾山に登り、ご用のあとは浦富海岸に行くこととした。浦富海岸は山ということではないのだが、ヤマケイガイドで扱われており、行こうと思っていた場所だ。しかも、前回岩美町に足を運んだ際に、荒天もあって回避した経緯もあり、早いうちに行けたら行きたかった。
幸いにも今日は暑くもない好天。早朝米子を出発した。
○鶴尾山（若桜鬼ケ城）
8時台に到着した八幡広場ではゲートボールが行われている。サッカーコートが取れるのではないかと思うほどの広い広場がまるでゲートボールコースになっており、もったいない気もする。
広場に沿って山裾があり、ちょうど広場中央付近に登山口がある。歩き始めたときにはそれに気がつかず、入口の標示もないと思ってウロウロしてしまった。入口にはよく見ればしっかりとした案内が立っており、そうそう見逃すものでもなかった。
しばらくはジグザグを切って斜面を登っていく。尾根状の道に出ると勾配は緩まり道幅も広がる。暫く進むとあずまやがある。案内には四阿（あずまや）とあるが、山好きであれば四阿山を想起して読めるかもしれないが、ふつうこの字は当てないであろう。
突端のようになったあずまやの一帯は、これもかつての城跡のようで、遺構の説明書きが立てられている。どの標示板も新しく、しかも説明が手厚い。町として力を入れているようだ。
あずまやの先すぐにタワのような地形の4叉路が現れる。今来た道のほかには町営運動場からの登路とこれから進む登り道、帰りに降りて来る予定の下り道となっている。
そこからの登りは急になるが、段付け整備がなされている。落ち葉に埋もれているものの、よく歩かれている細道を上がっていくと、三の丸が近いことが示される。一息登って三の丸。北東側に扇ノ山が白い頭を覗かせている。
そこからはかつての城跡らしく、少し登るごとに大きな平坦地が現れる。しかし、石垣などは破壊されたとのことで、加えて発掘後に復元を行わない自然保存が心がけられているようだ。それでも人工的な平坦地や崩れているとは言え痕跡を残す石組みを見れば、ここに城が有ったのだと気がつきそうだ。
天守台に登ると、わずかに開けた東側に氷ノ山を望むことができる。まだ雪が残る白い稜線に惹かれる。
帰りは六角石垣経由の道へ。最初のジグザグ急下降は上りと同様。六角石垣の上部の小さな広場からは回り込む道と直接下降する道とに分かれる。回り込む道に進むと途中からは石垣を見上げるように降りていく。高さはそれほどではないが、六角形の2つ角がきれいに残る石垣は、ここに確かに城があったことを閑かに伝えている。
そこからも続く段付けを降りると、ゲレンデのような緩やかな斜面に出る。それを進み、再び樹間に入って巻くように進み、先ほどの分岐点に出た。
ここから運動場方面へと下る選択もあったが、来た道へと進む。あずまやを過ぎると足下には登山口の広場が見え始め、その足下に向かってジグザグを一気に下り登山口へ。
広場では、ゲートボールが続いている。先ほどと同じ方々に見える。健康何よりだが、ずいぶん長い時間やり続けるものだ。と思いきや、わずか1時間あまりで降りてきたのだと気がついた。
○久松公園にて
途中、鳥取市内の久松公園のサクラを観賞して浦富海岸へ。若桜のサクラは生憎にもまだ芽吹き段階。ニュースを頼りに満開の鳥取市内を目指した。
公園は久松山の麓に広がっており、新緑の山を背景に、薄いピンクが広がっている。その中に仁風閣の瀟洒な建物やかつての鳥取城の石垣が佇んでおり、それらの主張しすぎない姿が好いアクセントとなっている。
○浦富海岸
浦富に移り、準備を整え海岸へ。海水浴場のある砂浜は季節がらまだ閑かだが、微風ながらも白波立つさまや周縁の荒々しい岩塊を見ると、ジオパークでもあるこの地の激しさが伝わってくる。
ご用に赴き、予定の時間に戻る。まずはバス停へ。
今回は行きでのバス利用により、浦富海岸西部を通り抜けるプランを立てることができた。帰りはあわよくば町のコミュニティバスを使い、短縮を図るつもりだ。
日交バスで網代に到着。そこまでの乗客3人は全員下車し、代わりにバス停にいた2人連れの外国人が乗り込む。西欧系の方のようだ。入れ替わりなので会話はできなかったが、ジオパークに惹かれたものか、この地を訪れる外国人のあることが時勢を感じさせる。
網代の遊歩道入口は分かりやすい。「中国近畿連絡自然歩道」ともある遊歩道へと進む。およそ海抜0mの港から始まる自然歩道というのも数少ないのではなかろうか。整備されたコンクリートの階段を登っていくと分岐がある。ガイド書でも言及されていない分岐側へと進んでみる。頂上には祠があり、今も現役であるようだったが、その背後に見える断崖状の景観がすごい。紹介されていない事情もあるのだろうが、浦富の峻険さを伝えるポイントの1つだと思った。
戻って少し進むと「千貫松島」の案内と共に、正面にそれを望めるようになる。さらに進むと突き出た岩場の上に展望台。標高差10m以上はある切り立った断崖に囲まれており、そこから海際に向けての険しい階段も設けられている。
絵画のような荒々しい景色を見ながらさらに進むと、もう一段高い展望台がある。ここまで来ると先ほど脇に逸れた祠とも同等の高さになり、千貫松島をはじめとした断崖群も見下ろすようになる。ルート通りに歩いても、先ほど以上の景観を見ることができるので、祠のところは紹介されていないのであろうか。
コース中にある網代埼灯台の辺りではコースの修復工事なのかロープ誘導で枝道が制限され、一本道のようになっている。やや回り道っぽい設定だが、通り抜けはできるようになっていた。それに従い歩くが、起伏が激しい。
再び大きな岩礁が居並ぶ一帯へと降りていくと、左手には蜩（ひぐらし）洞門。小舟で入って行けそうな大穴だ。
鴨ヶ磯のエスケープ路を分け、一山越えると鴨ヶ磯。ここは、きれいな砂浜が巨岩に取り囲まれた異形の地だ。見ると海水は素晴らしく済んでおり、波立っていなければ、どこまでも底が見えそうだ。
しばらくは砂浜を歩き、岩尾根を越える。途中には柱状節理の案内があるが、あまり明瞭に分かるポイントがなさそうだった。
もう一度砂浜に降りると今度は入り江のようになっており、湾口には見た目がおさかなのような岩礁がぽつんとある。そこから一気に高度を上げエスケープルートを分けるとやがて休憩所が現れる。そこでようやく一息をつく。
浦富海岸に来る観光客は、どうやらそれぞれのエスケープ箇所にある駐車場を利用して、そこからの往復で入っているようだ。先ほどのところから鴨ヶ磯へ、といった具合に。それもあって、現在居る鴨ヶ磯と城原海岸の中間点にはあまり人が来ないようだ。鴨ヶ磯では、どう見ても岩場や砂浜歩きには適さない足格好の人も居たのだが、やはり“山歩き”では同じ心持ちの人以外とは遭遇しないほうがいい。
一休みののち前へ。またまた海岸へと降りる。そこは城原海岸となっており、これまでとは異なり開放的な海岸ながら、海の中に鬼の洗濯岩のように低い岩場が続いている。これはこれで荒々しいが、先ほどまでのようなダイナミックな景観のほうが心躍る。
城原海岸からは遊歩道自体が上っていき、上部の車道に出て終了する。そこにも駐車場がある。ちょうど車を駐めた若い4人組みが”山”らしからぬ格好で降りていくところだった。
最後は車道歩きで田後へ。田後と書いて“たじり”と読む。田後の集落は典型的な狭隘な漁師町の風情で、家並みの間にクルマの通れない急な細道が挟まれている。ここは空き家ばかりでもないようで、あちらこちらの家の前におばあさまが座っていらっしゃる。次々挨拶しながら進むが、誰もがにこやかだ。穏やかな夕方の時間が過ぎていく。
降りきったところには、ようやくクルマも走れそうな道があるのだが、車両通行止めとある。その道をさらに港へと向かい、たどり着いたところが田後バス停だった。
帰りのバスには間に合った。乗客一人のバスは、田後のとんでもない狭隘路を抜けて、浦富海水浴場の駐車場へと運んでくれた。
結局、浦富海岸は、片道歩きだが、鶴尾山よりも昇降量が大きかった。さすがは荒々しいジオパークだけのことはある。山の本に採り上げられるのもいかがなものかと思っていたが、なかなかに満喫できる“山歩き”であった。また東浜方面にも行ってみたい。
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