守門大岳コウクルミ沢左岸尾根BC


- GPS
- 05:47
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,060m
- 下り
- 1,058m
コースタイム
天候 | 晴天、無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
スタート時は外気温2℃。無風で快適。山頂付近は前日の新雪が10cmほどでパウダースノーだった。 コウクルミ沢源頭部より滑走。斜度が緩くなる辺りで左岸尾根にトラバースで乗り移る。シール歩行を覚悟していたがシールを使わず簡単に尾根に乗れた。 この尾根で方向が大きく変わるポイントは2箇所なので慎重に。 標高 約1110m 標高 約810m 尾根から車道ヘアピンに出るポイントはブナ林が終わり、杉林に変化する境界線で斜面を滑走する。 |
その他周辺情報 | おいらこの湯 |
写真
装備
個人装備 |
GPS
ビーコン
ゾンデ棒
シャベル
ヘルメット
ゴーグル
ウェイペット
アイゼン
ツェルト
エマージェンシーシート
エイドキッド
ガス
コッヘル
防寒着
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感想
1ヵ月ぶりの山スキー。実は前回の山行の後にダウンしてしまい救急車で運ばれ1週間ほど入院をしていた。前日から食欲がなく、登山中も倦怠感、脱力感があり、すぐに疲れてしまいバテバテの山行だった。
帰宅して熱を測ったら38.7℃だった。様子をみて翌日には熱は下がったものの、お腹の痛みに耐えきれず開業医に診察を受けると触診で虫垂炎を疑われ、救急車を呼ばれて即入院。結局、虫垂に近い小腸の炎症だったが、回復するまで絶食で点滴生活ということで、1週間ほど入院していた。
退院以降、順調に回復しているものの、山で具合が悪くなったこともあり、何となく山へ行くのが怖くなってしまった。
そんな緊張の中で入山したわけだが、そんな恐怖は取り越し苦労であった。体調が悪いのと山とは関係の無いことなのだ。やはり山は良い。無条件で良い。
2年ぶりの守門岳。近頃は人気の山になりすぎて、スキーヤーだけでなく、多くの登山者が厳冬期のハイシーズンから入山するようになった。登山者とスキーヤーの共存は難しく、足が遠のいてしまっていた。
しかし、もう4月だし、コウクルミ沢左岸尾根ルートならほとんど人と会うこともなく下山できるのでと友人が誘ってくれた。
4時半に最終除雪地点に行くと既に15台ほど駐車していた。雪はまだたっぷりとある。久し振りなので何もかも懐かしい。長峰の尾根からは越後三山も大岳もクリアに見えた。
保久礼小屋で小休止を取った。野鳥のさえずりが聞こえる。友人からアカゲラ、アオゲラ、シジュウカラだと教えてもらう。
急登を経て、雪に埋没しているキビタキ小屋を過ぎると、雪質が変わってきた。昨日の新雪がそのままの状態で残っており、完璧なパウダースノーになっている。新雪は10センチくらいか。いずれにしてもコウクルミ沢の源頭部からの滑走も楽しめそうだ。
隣の中津又尾根に目を向けると単独で登っている登山者が見える。中津又の雪庇も見えてきた。コウクルミ沢左岸尾根を見ると新雪をまとい、まるで厳冬期の一時の晴れ間で見える景色のようで感動してしまった。新雪で化粧をした山はいつだって美しい。
大岳山頂付近で装備チェンジをしていると何人かの登山者が登ってくる。今のところスキーヤーはいないようだ。
コウクルミ沢の源頭部まで足慣らしで滑り、いよいよドロップイン。今まで一度も経験のないファーストトラックを滑らせてもらった。雪は柔らかく軽い。ストレスなく斜度がなくなる付近まで降りて左岸尾根側に上がって待機。
友人も気持ち良く滑走してきてお互いのシュプールをカメラに収めた。
ここからシールを装着して登り返す予定だったが、トラバースで左岸尾根に乗れそうだったので、そのまま進むと意外にも簡単に尾根に上がることが出来た。
左岸尾根の滑走は狭いながらも障害物が無いので気持ち良く滑れる。
尾根の方向が変わる1110m付近で沢形状になっている西方向に進路を切る。この辺りから木が出て来るがツリーランも楽しい。
約810m付近で進みやすい右手側に行くと大斜面が雪崩で雪が落ちているので左手側からぐるりと巻いて行く。ここからは雪質が劣悪になり、カリカリのモナカだったり、凶悪のストップスノーになったり、クラック、ツリーホールも出てきて注意が必要だった。
今の時期でもコウクルミ沢は埋まっているので沢を渡って保久礼小屋方面へ進む。
わざわざ登り返して小屋へ行く必要も無いので小屋へつながる林道より標高の低い下側の林道を進む。ここからはシールを装着して林道歩きだ。
580m付近で植生が変わり、ブナ林から針葉樹へと変わる。その境目付近から斜面を滑走するとさらに下の林道のヘアピン付近に合流できるので、最後の短い滑走を楽しみ、スタート地点へと戻った。
思いがけずファーストトラックの新雪滑走を楽しめたのは実に運が良かった。恐らく今年最後の新雪滑走となるだろう。これからはザラメ滑走が楽しめる季節。まだまだ山スキーは楽しめそうだ。
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