御前岳・釈迦岳・渡神岳《九州百名山》
福岡県
大分県
山キチどん
- GPS
- 02:36
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,355m
- 下り
- 1,355m
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| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2006年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
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感想
ここは大分県日田市前津江町、以前の前津江村。福岡県との境の山、福岡県最高峰の釈迦ヶ岳(1,230m)が今日の目的地。椿ヶ鼻の駐車場(標高945m)からまずは林道を6.5�卍�歩き湧水登山口へと向った。午後天気は崩れるとの天気予報なので明るくなる前に動き出した。出合う車は1台もなく、雪ヶ岳の北を巻き込むように歩くこと55分、登山口には4WD車が1台止められ登山者がいるみたいだ。山道に入り御前岳の湧水源を左に分岐した。近ければ寄ってこようかと思ったが、遠そうなのでやめた。沢筋を登り水が途切れる頃、自然観察路が右に分岐した。溶岩台地に生える“シオジ”の原生林があるようだ。今日も山頂域だけは雲の中で、山頂に近づくにつれてガスの中に突入してしまった。
稜線に上がると縦走路に合流し御前岳(1,209m)山頂へと導かれた。別名を権現岳とも言う山頂では、登山口の4WDの主が寛いでいた。以前奈良に住んでいたとかで、九州の山はまだ余り分からないそうだ。奇跡的に雲が飛び周りの山の姿を望めるようになったが、山座同定するのに一寸雲が邪魔をしてもどかしい。サッと日が差した時に写真を撮り満足して縦走路に踏み出した。樹林帯を進むがまたガスの中に入り釈迦ヶ岳へと進んだ。標高1,230mの福岡県最高峰の山で1等三角点「釈迦ヶ岳」が置かれ、山名の如くお釈迦様の像が祀られていた。福岡県最高峰とは云え釈迦ヶ岳山域の最高峰は200m北東にある普賢岳で、標高1,231mある。ただこの山は県境尾根を飛び出しているので福岡県ではなく大分県単独の山であり、1mの差は残念なことだ。平成4年まではこの普賢岳に1等三角点が置かれていたが、山頂に国交省の気象レーダーが設置されることになり釈迦ヶ岳に移設したようだ。普賢岳には気象レーダーと一緒に設けられた展望台があり、方向指示板も備えられていた。
出発点の椿ヶ鼻へは、昭文社の登山地図によると南側の矢部越から峰越林道で下りることになっているが、尾根を東に辿るレーダー設備の保守道路もある。いずれも車道歩きで面白くなく、さらに東にある電波塔の大岩展望台（ただし何も見えない）まで行くと先に続く登山道があった。辿っていくと自衛隊のレーダーサイトの横に出た。比較整備された登山道は尾根伝いに更に続き雪ヶ岳城址広場に至った。ここは椿ヶ鼻への尾根の先端で後は南東側へ斜面を下るだけ。かなりの急傾斜で一寸危なっかしい箇所もあるが完璧な道だ。何故昭文社の地図に載っていないのか不思議だ。昭文社に物申してみようか。
一周13.3�劼療仍海鮟�えたが未だ10時前、午後天気は下り坂の予報に急ぎ足で歩いてきたが、まだ大丈夫下界は晴れている。南東に直線距離で2.5キロ先にある渡神岳（とがみだけ）に足を伸ばすことにした。駐車場の先の林道に渡神岳登山口と標識が掲げられていた。キャタピラーの轍が泥濘みをかき上げ歩き難い。小ピークの南側を巻くように進むと山道になり、鞍部で林道と交差する所は地蔵様峠(945m)だった。先はまた林道になり暫く続く、いつの間にか道は細くなり開けた所で再び林道を横断した。目の前に渡神岳が姿を現すが上部は雲に覆われていた。
休憩中の4人の高齢者グループを追い越して渡神岳の北尾根中腹のトラバース道となった。小さな沢を幾つか渡りやがて谷間に分け入った。P1012との鞍部で稜線に乗り上げ左に折れて北西側から最後の登りとなった。尖がった山容の通り急登の末、標高 1,150mの渡神岳に登頂した。3等三角点「渡神岳」があり展望は北から東が開けていた。纏わり付いていた雲も取れ遠望も利きだした。
大休止の後、来た道を下り始めると、追い越した4人組が登ってきた。トラバース道を過ぎ林道との交差部に戻ると行くときには雲を被っていた渡神岳は全姿をすっきり現した。登山口からすぐの小ピークは来るとき巻いて来たが地形図では山頂を通る登山道が描かれ途中に4等三角点「大北向」が設置されていた。明瞭な道が付いており1,000mジャストのピークに達した。しかしこの先は微かな踏み跡だけとなり駐車場に下りて来るが最後の場面で道が途切れた。草を掻き分け崖を下りた。これでは来る時は分からなかった筈だと納得した。
12時過ぎ登山を終えるが、天気の崩れる気配は全くない。明日の国見岳登山口の五家荘へ150�勸榮阿靴覆韻譴个覆蕕覆ぁＥ喘羞�本県山鹿市の菊鹿温泉に立寄り汗を流した。18時20分五家荘に達すると、進入すべき内大臣林道が2年前の台風被害で入口から不通となっていた！困った！他に迂回路とてなくここから歩くには遠過ぎる。泣く泣く断念し、さあ何処へ? 地図があるのは英彦山周辺の福岡の山、そこまでは遠くて行けない。地図がなくても行けそうなのは、5月の阿蘇五岳山行で登り残した烏帽子岳しかない。1等三角点峰でいつかは行くつもりだったが、いい機会だ。一寸物足りないかもしれないが明日は雨の予報で軽く済ませよう。
2時間半掛って阿蘇の草千里ヶ浜の駐車場に到着し早速仮眠に入る。するとどうだろう深夜2時頃になって暴走族の車が2台駐車場内をローリングして走り回り、騒がしくて寝ていられない。でも起きて移動するのも面倒なのでそのまま寝続けていると1時間ほどで飽きてしまったのか行ってしまった。なんと馬鹿な若者が多いことだろう・・・これも平和な国の証拠か!
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