皆子山(火打谷出合から往復)


- GPS
- 05:33
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 429m
- 下り
- 431m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
テープマーキングあり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
スノーシュー
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感想
この3日くらいの間に気温は急激に上昇し、週末の土曜日には最高気温が平野部で20℃に迫る勢いだ。今、山に積もっている雪も急速に融けていくだろう。雪を踏んでの山行ができるのもあとわずか。積雪量の多い場所は先にとっておいて、雪融けの早い地域の山は、融ける前の今のうちに登っておこう。ということで、狙い定めたのは京都の皆子山だ。この山は、東側の平バス停から登る人が多いようなのだが、さして楽しいルートのようではない。一方、皆子山の山頂から西に行った辺りは、皆子谷の源頭部がなだらかにカールのような地形を持って広がり、冬場には雪原となって美しい景観を作り出しているという。ひょっとして、兵庫、鳥取、岡山の三県境にある天児屋山のような優美なところなのだろうか。だとすれば、ここを通っての登頂がベストな選択であることは疑いの余地なしである。問題は車でのアプローチだ。東の平からのルートが主要道路からダイレクトにスタートしているのに対して、西から登るとなると京都北山の典型である狭隘にして急勾配のくねくね道路を走らざるを得ない。しかも降雪の多い地域なので、除雪の状況が不安である。しかし、この3日の高温を経た後ならば、車での侵入を阻むほどの積雪が道路にあるとは思えないので、この週末は西からのアプローチの好機かもしれないそ。ということで、西側の火打谷出合から皆子山へ登ってみることにする。おりしも移動性高気圧の中心が日本列島の真南にやってきて、土曜日は安定した晴が期待できる。登山者の少ない西側からとなると、トレースがないのは覚悟の上だ。好天で日長も長くなってきたので、ゆっくりとこなせばいい。それに今シーズンはトレースなしの雪山には登っていないから、丁度いいかも。新雪なし、なのでラッセルはないが、一方、雪が緩んで踏み抜きが頻発しそうだから、浮力の大きいスノーシューで登るのがいいだろう。
阪神高速・名神と走って京都府に入ったところで、ヤマレコのアクセスを起動する。てっきり琵琶湖西道路から入ると思っていたが、ナビは京都南ICで降りろと言っている。ということは、京都の市中をぬけるということだ。朝早いので渋滞はないということか。ここはナビに従うことにする。鴨川に沿って北上しながら、五条では「牛若丸と弁慶が・・・」、四条では「これが歌舞伎の南座」、三条では「昔は京阪の終点で・・・」、出町柳は「ここから京福電車が・・」と、asakinuはkinuasaに京都をガイドする。そして山間に入り大原まで来ると雪が残っているのだった。恐れていた山中の道路は予想的中の狭隘にして急勾配のくねくね道で且つ両側に雪。幸い、対向車なく無事火打谷出合に到着。先行の一台に並んで駐車する。
徒歩1分の上り口を確認すると、雪に覆われていた。最初からスノーシュー装着となる。ありがたいことに、今朝お一人、ワカンで登っていかれた方があり、トレースが残されていた。最初は急登だが、宍粟辺りの激急登を思えば特段のこともない。植林帯を黙々と登っていく。植林以前から残っているモミの大木がいい感じだ。やがて自然林となり、葉を落とした木々の枝越しに雪をかぶった周囲の山々が見渡せるようになる。傾斜はほどなく緩み、雪は緩んではいるが困難なく順調に登っていく。周囲にミズナラの大木が目立つようになると一段上の稜線に乗り上げて、右から来た北山修道院に通ずる「道」を合するが、そこに踏み跡はない。ここから左に曲がって尾根を進む。ちょうどよく根開きができて地表が出た場所を見つけて昼食をとる。風もなく、真っ青な空が広がって、陽射しがぽかぽかと温かい。雪に音が吸収されて、静寂が支配する。
ここから樹高が下がり、見晴らしがよい。尾根の南東側には大きな雪庇が張り出している。小さなピークに出ると、雄大な眺望が広がった。正面に白く緩やかな傾斜で存在をアピールしているのは蓬莱山だろう。左には鋭く均整の取れた白峰が見える。武奈ヶ岳だ。手前にのんびりと広がる山頂が今から行く皆子山である。小さなアップダウンを繰り返しながら進んでいくと、右下に優美なカール状の雪に埋もれた谷の源頭が迫ってくる。皆子谷左股の源頭である。その背後には蓬莱山がのぞまれ、絵のような風景である。この先、右に左にと方角を変えながら稜線は続き、左右に幾つかの谷の源頭を見ながら進んでいく。山頂側からこの辺りまでやってきたと思われるワカンのあとやスキーのシュプールがあらわれる。確かに思わず滑りたくなるスロープだ(技があれば)。広々とした雪原の中を登り最後の登りをこなすと、皆子山山頂に飛び出した。大人数のパーティーが別ルートで登りついており、賑わいを見せる山頂は、なかなかいい雰囲気のところである。北側は開けて雪のベルトが下まで続いており、その向こうには富士山のようなきれいな形をした武奈ヶ岳の真っ白なピークがのぞまれる。三角点は雪に埋もれていて確認できないが、京都府最高峰の山頂を気持ちよく踏むことができたのだった。
京都側から登る皆子山が好きでいくつかのルートで登っています。が、雪の時期は登山口までが厳しく😫
ちょうどこの日、登山口までの車道の雪は少なくなっていて、行けるのでは?と候補にあがりながらも行けなかったので気になって検索したらコチラへ。
詳しいレコありがとうございます。
なんとか雪のあるうち(でも車道の雪は解けた頃)に訪れたいものですが、、、
登山口までのアプローチですが、我が家は鯖街道から少し南下して入ります。まあ、そこからでもたいがいな道ですが💦
コメントありがとうございます。登山口までの山間の車道、行きは終始、緊張を強いられました。下山時も帰りのことが気になっていましたが、いざ帰路につくと、意外なほど楽に通過できました。道の両側に盛り上がっていた雪が溶けてしまって、「道幅が広がったせい」かなと思っています。尚、帰りは「途中」に出て琵琶湖西道路経由でした。また一旦寒くなって雪が期待できるので、チャンスはまだあるとおもいます。いい山行を!
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