1day黒部横断(さらさら越え)


- GPS
- 14:12
- 距離
- 42.8km
- 登り
- 2,814m
- 下り
- 3,326m
コースタイム
- 山行
- 13:35
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 14:12
天候 | 快晴☀️春の陽気 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
🚗扇沢駅の7km手前の冬季閉鎖ゲート前に駐車 ◆往路 🚃立山駅(16:32)~電鉄富山(17:38)@1230円 🚄富山駅(18:17)~長野駅(19:03)@7040円 🚌長野駅(19:50)~信濃大町駅(20:59)@2600円 🚕信濃大町(21:05)~扇沢ゲート(21:30)5000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
針ノ木峠まで先行スキーヤーのトレースあり |
その他周辺情報 | ♨️営業終了で直帰 |
写真
装備
個人装備 |
blizzard rustler 10
ダブルウィペット
クトー(未使用)
アイゼン(未使用)
渡渉用ビニール袋
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感想
暦の通り厳冬期が終わり春予報の週末、関東では20℃越す予報。土曜日は北アルプスもバッチリ晴れる予報で風も穏やか。完全燃焼系でどこか行きたいと思い、いつか行きたいと思っていた黒部横断を計画する。雪が少ないと苦労するらしいので今年の大量降雪&3月初旬であれば最適だろうという狙い。佐々成政は厳冬期さらさら越え(立山ルート)をやり遂げたのか。史実なのか伝説なのか、自分の足で歩いて北アルプス登山史の謎に触れてみたい。
AM2時前に扇沢手前のゲート着、自分で4台目の大盛況。直近で積雪無く扇沢までアスファルト歩き。サンダルをアプローチシューズに使ったが調子良い、帰りの電車&バス移動でも活躍してくれる。扇沢駅の少し奥からスキー歩行開始。本日の先行者のスキートレースあり、頭空っぽでトレース乗っかりずんずん標高上げていく。デブリもまだほとんどない針ノ木雪渓、シールが良く効いてクトー不要。暗闇に響く雷鳥の唸り声にびっくり…雷鳥のセリフか。針ノ木峠着いて狙い通りのご来光タイム、積雪期アルプスの朝焼けは格別。白湯&ランチパックを頬張りながらしばらくの鑑賞タイムを楽しんだ。
シール剥いで針ノ木谷にドロップ、カチカチ雪面で痺れるターン。ウインドスラブがたまっている面がちょこちょこあるのでそこを狙ってターンする。谷底着いて快適に滑れるかと思いきや早々に沢割れアドベンチャーで3回板外した。途中で先行者(2名)に追いつき先を行かせてもらう。ルーファイしながら手漕ぎ、カニ歩き多用で黒部湖着で既に疲労困憊。
黒部湖渡渉ポイントでビニール袋作戦。3月初旬でまだ水量も少ないので余裕の渡渉と思っていたが、じゃーじゃー勢いよく流れている。上流側向きつつストック使って強く踏ん張らないと身体持っていかれるレベル。ビニール袋で膝までカバーしていてギリギリセーフで渡渉成功と思いきや、袋に穴が開いていたのか右足じわり浸水。
2回目の渡渉ポイント、水流ちょろちょろで油断していたら、底なし泥沼で足がどんどん沈んで行く…戻るか進むかあたふたしていたら徐々に膝下まで沈んでマジヤバい…全力で足引き抜いて引き返し難を逃れるが、スキーブーツが中まで泥砂だらけ。場所移動して石が堆積した場所から渡って2回目の渡渉成功、渡る場所の見極めが重要だった。中の谷出会いは日当たり良く無風で装備整理しつつの小休止。
シール貼って後半戦スタート。日射で緩んだ雪がシールに張り付く春スキー。少し登るとゴルジュ、両脇からスノーボールが大量に落ちていて足早に通過。谷全体的に斜度がちょうどよく登りやすい、気持ちよくトレース伸ばしてザラ峠。
後はお楽しみの滑走と思いきやここからが本番。稜線&西面は霧氷びっしり、横滑りごり押しでバリバリ霧氷削って標高下げていく。面ツル斜面にでてかっ飛ばせると思いきや日射ストップスノーで悶絶。1500m辺りから巨大堰堤アドベンチャー開始、右岸行くか左岸行くかルーファイムズイ…ミスるとかなり面倒で慎重に。標高600m地点の巨大堰堤は雪切れて道無し…ルート詳細は調べずにきたので通過方法がわからなく右往左往。堰堤ジャンプ(2~3mくらい)は流石になさそう、堰堤の手摺も一部しか着いていなく下までいけない。対岸も無理そうで、結局右岸崖のトラバースで行くしかなさそうだが、先が見えず安全地帯に着地できるのかドキドキ。ウィペット活躍で雪付きをカニ歩きでトラバース、進んでもトラバースの先が見えず…我慢できずで、途中の崖上ポイントから装備を放り投げて空身の崖ジャンプで堰堤下に着地したのが本日のハイライト。丈夫な身体に産んでくれたお母さんありがとう。
下山後のマイカー回収をスムーズ行うためには、長野駅から信濃大町行きのバスに乗るのが最適。それには立山駅発16:32に乗る必要あり。堰堤アドベンチャー&崖ジャンプで時間ロスしギリギリ…水も黒部湖で補給したのみで節水モードで喉カラカラ。水汲む暇なく全力手漕ぎで出し切って立山駅着、発車20分前で完璧。スキーの機動力を活かしたワンデイロングアドベンチャー、今日は完全燃焼!
コメント
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これまたすごい冒険!
思わず声が出ました👏
全然滑れない僕には想像できない部分も多いのですが、、体力的にも相当厳しいなかでの渡渉や堰越えなど、読んでいてもドキドキします。
しかも日帰り!
さすがすぎます&お疲れ様でした🙇🏻♂️
スキーの調子が良く、毎年人が入るルートだし”行けるっしょ”くらいの軽いノリで挑みましたが、黒部横断甘くなかったです💦無事帰って来れたから言えることですが、困難があった方が記憶に残るし充実度も段違いですね。
雪山&冒険&旅好きのきょんしーさんには、スキーまじオススメです!
機会があればロードバイクもご一緒しましょー(白石峠でバトリたい)
山スキー憧れます❗️
実はわたし生まれてから一度も滑ったことがなくて、やるならスクールからかもですね🤣
ロードバイクもいいですね!まだ乗り始めたばかりでついていける気がしませんが、脚を作っておきます🙇🏻♂️
(厳密にいうと中学校のスキー教室での経験だけ)
最初にスクール1回入ってその後はひたすら毎週ゲレンデ通って、シーズン終わりに谷川で山スキーデビューしました。ゲレンデでは不自由なくどこでも滑れるようになっていましたが、山は別物で全く滑れませんでした。その後も5シーズンくらいは滑りが苦痛だったように思います。登りは技術なくても浮力の恩恵受けられるのでラッセルは当時から楽しかったですし、今でも楽しいです。
でもとにかく山スキーはお金かかりますねー💦
思い出はプライスレスと思ってあまり考えないようにしていますw
8年でこんなことができるようになるんですか😳すごい積み上げ方にむしろびっくりです。
やはり何事も挑戦ですね❗️ぼくも精進します‼️
最後の巨大堰堤のところ、手前にトンネルの入り口があって、それに入ると回避できるのですが、入り口らしきものはありましたか?
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