藻岩山


- GPS
- 01:35
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 464m
- 下り
- 148m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
この週は札幌に出張の用事があり、久々に札幌を訪れる。この日は全国的に晴天が広がり、気温も高い様だが、札幌も北海道とは思えぬほど温暖である。市内の車道には雪はほとどなく、歩道にも所々に雪が残っているばかりである。タクシーの運転手によるとこの時期に道路の路面が見えていることはあり得ないという。単に暖冬というだけでは済まされないような現象のようだ。
夕方の用事まで時間があるので、札幌の街山である藻岩山に出かけることにする。藻岩山はその南麓にはスキー場があり、街中にスキー場を有する山があるというのは札幌ならではだろう。夕方には確実にホテルに戻る必要があるので、旭山公園から登って、ロープウェイで下山することにする。タクシーの運転手によるとスキー場に下山するとタクシーを呼ぶのに時間を要する可能性が高いが、ロープウェイの山麓駅からは市電でも戻ることが出来るとのことであった。
旭山公園に向かうと急に道路の周囲の雪が増える。公園は完全に積雪しており、車を降りるとすぐにも雪の上を歩くことになる。我々のすぐ前を若いカップルが寄り添いながら展望台へと登ってゆく。公園からは早速にも市街の好展望が広がる。公園の中にはいくつもの遊歩道があるようで、散策している人が多い。藻岩山を目指して落葉した明るい樹林の中を歩き始める。
登山道沿いにの樹木には樹木標が所々にかけられており、ハルニレ、ハリギリ、ウダイカンパなどの樹木を認識することが出来る。ウダイカンバは樺(カバ)の一種であり、樹皮に油成分が多く、鵜飼のために用いられたことから訛ってこの様な樹木名になったらしい。やがて周囲はウダイカンバの樹林となり、午後の斜陽に照らされた灰色の樹皮が明るい光沢を放って輝いている。
T6分岐を過ぎると左手に市街の展望が大きく広がった。正面には藻岩山の山頂が目に入る。馬の背と呼ばれる鞍部を過ぎて山頂への登りに差し掛かると登山道沿いには観音様の石仏が次々と現れる。番号も彫られているので、三十三ヶ所巡りの石仏と判る。北海道の歴史を考えると明治以降のものである筈であるが、この様な信仰の石仏があることが意外な気がする。
藻岩山の山頂にかけて明るい樹林を九十九折りに登ってゆくと、唐突に巨大な電波塔の下に飛び出す。その先には展望台が設けられており、屋上に上がると360度の好展望が広がる。山頂には多くの人がおられたが、ほとんどはロープウェイで登ってこられた人達のようだ。展望台の中にはレストランもあり、展望を楽しみながら食事を摂ることも出来る。
山頂からは小さなケーブルカーが中腹駅まで運行しているが、中腹とは名ばかりで山頂からはわずかな距離だ。丁度、ケーブルカーが出発した後だったので、雪道を歩いて尾根を下るとわずか5分ほどでロープウェイの駅に到着することが出来る。チケットを購入するとすぐにロープウェイが出発する。
山麓に降りると、それなりの数の乗客が上りのロープウェイを待っておられた。山頂から夕陽と夜景を楽しみに行かれるのだろう。仕事がなければ、山頂に留まっていたいところではあるが、致し方ない。ロープウェイの駅前には客待ちのタクシーが待機しており、宿泊先のホテルにまで無事に戻ることが出来るのだった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
少しの時間も有効に使われることに、いつも感心しています。
合わせるyamaizuさんもすごい。
ずっと前(いつも古い話で💦)観光旅行のコースで手稲山に寄りました。
ジャンプ台の上からスロープを見下ろしてビビりました😢
時間があれば手稲山に登りたかったのですが、札幌に到着した時間も遅く、また手稲山に登るためのロープウェイが数年前に廃止となっていることが判明し、躊躇なく藻岩山を選択しました。
それにしても、さすがODさん 引き出しが多いですね。
手稲山にシャンプ台があることを初めて知りました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する