信州と三州の展望台 寧比曽岳(1,120.73m)


- GPS
- 03:13
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 385m
- 下り
- 380m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東海自然歩道のため休憩所、案内標識が整備されている。 トイレ:富士見峠 |
その他周辺情報 | 道の駅、温泉: 豊田市稲武地区 道の駅 どんぐりの里いなぶ「どんぐりの湯」 http://dongurinosato.com/hotsprings.html |
写真
地図上では尾根をを進むことになっていますが、実際は少し外れた山腹を登ります。少し急な箇所でも登山道は整備されています。
感想
先週は雲により、南アルプスの展望ができなかったため、先週に引き続き寧比曽岳です。(内容は前回と重複しますがお許し下さい。)所属する「伊那谷自然友の会」で来年3月に「信州と三州の展望台、寧比曽岳ジオツアー」を予定しているためその事前踏査と、稲武町「どんぐりの湯」の岩盤浴での休養目的です。
大多賀峠より山頂まで約1時間のハイキングコース。約1,300万年前の玄武岩でできた「亀の甲岩」も見ることもできます。途中2箇所に休憩場もあり、題名の「信州と三州の展望台」のとおり、山頂からは信州方面に南アルプス、中央アルプス、恵那山、御嶽山が展望でき、富士山、名古屋市内も展望できました。また各箇所に温度計も設置されています。
■地質
山頂および尾根の領家変成コンプレックスは後期白亜紀の高温低圧型変成岩類で、変成泥岩、変成砂岩及び変成珪質岩から構成されている。山麓の地質は武節花崗岩(小出 1949命名)で領家変成コンプレックスに貫入する。主として細粒-中粒塊状白雲母黒雲母モンゾ花崗岩から構成される。(参考文献:『足助の地質 H24 地質調査総合センター』)
■植生
主に人工林の杉林で、山頂付近には原生林がわずかに分布し、ブナ・チチブドウダンなどが繁茂する。
■亀の甲岩(亀甲岩(石))
長野県根羽村、岐阜県上矢作町、愛知県稲武町、設楽町にかけて点在しています。
玄武岩の5〜6角の柱状節理によって断面が亀の甲羅のような模様ができたものです。
これは玄武岩質のマグマは粘りが少なく、火山噴火の時に窪地にたまって溶岩湖を造ります。冷えると収縮して割れ目が入りこのような模様になったものです。
なぜこんな場所に玄武岩がと思われますが、すでに火山の山体は侵食によって消滅し、火山の地形は見ることができませんが、平成17年、根羽村内に大規模な火山跡が発見されました。今から約1,300万年前(新第三紀中新世中期)に火山活動をした古火山で、「古根羽火山」と命名されています。この火山は、玄武岩を中心の溶岩を噴出させた火山群の一つです。
このように火山の山体が消滅しているにもかかわらず、「古根羽火山」という名前までついた古火山は、日本には他に例がありません。
(参考文献:『伊那谷の自然』『下伊那史 地質編』)
■武節花崗岩
武節花崗岩は白っぽく硬い花崗岩で、名前は豊田市武節町から付けられ愛知県では岡崎石と呼ばれ石材として利用されています。
細粒で均一な両雲母花崗岩(白雲母と黒雲母の両方を含むということ)で、ザクロ石や珪線石を含むことがあります。年代は後期白亜紀(約7,700万年前)。長野県南部の門島花崗岩と共に小出博氏(1942年)が命名し、天竜峡花崗岩と共に最初に研究された花崗岩です。
(参考文献:『下伊那史 地質編』)
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