北雁戸山東面滑走


- GPS
- 06:30
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,216m
- 下り
- 1,216m
コースタイム
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一般車は通行止めだがゲートの先まで除雪されて関係者は通行しているようなので停める場所には配慮が必要。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ポスト無し。 ・積雪は十分だがガリガリに締まって全体的に苦行の滑走。 ・シールだけでは厳しいためクトーは必須アイテム。 ・コース状況 取付からしばらく杉林。広く勾配はキツくないので登りは楽。樹間が狭いので下りスピードは抑え目に。 雑木林からブナ林になると滑りやすい斜面になる。 1,150m付近の登山道と合わさる辺りから藪に行く手を阻まれる。細尾根で風が強く当たり歩きづらい所がある。雪庇に乗らないよう注意。 細尾根を過ぎて北雁戸山直下の1,410(偽雁戸)ピーク付近はシュカブラ地帯。今回はスキーで通したが場合によってはスキーを脱いだ方が楽に通過出来る。 北雁戸山東面は勾配がキツいので滑落や雪崩注意。今回表面はクラストしてたものの硬くは無いのでツボ足キックで楽に登れた。坂本沢に入るとあまり広くは無いが大きな障害物も無いので快適な滑走。雪の状態から安全を見て早めに沢筋を離れたが条件が良ければかなり下の方まで滑れると思う。登り返しはドコを通っても大差無いと思うが今回通った尾根は藪に邪魔されること無くスンナリ行けたのでお勧め出来る。雪質がよければこの辺りで遊んでも面白そう。 |
その他周辺情報 | 旧スキー場向かいにあるるぽぽ川崎の日帰り温泉は営業しているようです。 |
写真
装備
個人装備 |
スキー
クトー
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感想
何年も前から狙っていた北雁山東面と坂元沢の滑走。
今回、鶏氏の発案で、私とマニ氏も参加させてもらった。
決行日の天気はなかなか難しい空模様で、麓は晴れているが山頂方面は雲の中。
北雁戸山の山頂まで登っても視界不良で滑れそうに無いので、
山頂には行かず途中でドロップしてしまおうか、とか、
板は手前のコルにデポしてツボ足で山頂往復だけしてしまおうか、とか。
色々と悩ましい状況が続いたが、北雁戸山への最後の登りの段階で晴れの兆しが出てきたので、板を担ぎ上げて東面滑走を行う事にした。
しかし、いざ東面滑走、となった段階で再びガスに覆われ真っ白け。
視界待ちをしてみるも一向に視界は回復せず、しびれを切らして滑走開始となった。
今週はまとまった降雪が無かったせいで、東面オープンバーンは固めの雪質。
シーズン始まってからは毎週のように良質なパウダー滑走を楽しめていたが、今週の雪質は悪くて爽快感は今一つだった。
視界も悪いので恐る恐るの滑走となり、幾度かガリガリ音を聞くことになるも無事に東面オープンバーンを滑り降り、坂元沢源頭に到達。
核心の滑走を終えたのでそこで休憩とし、最後に滑り降りてくるマニ氏を心穏やかに眺める。
すると、その背景の雲の中には微かな太陽の輝きが見えるではないか。
その輝きは次第に広がってゆき、急速にガスは晴れてゆく。
そして、さっきまで我々がガスの中で佇んでいた北雁戸山の稜線上には、快晴の空が広がるという・・・
なんとも、最高の嫌がらせである。
あまりの変貌に、「登り返してもう一回滑るか?」と議論になったが、雪質が微妙なのでリトライは無し。
東面滑走はこの1本だけとし、坂元沢を滑走して下山する事にした。
東面オープンバーンの雪質は微妙であったが、坂元沢の方は良く、程よくパウダー感があって楽しめた。
沢幅は狭いものの両岸が寝ているのでプレッシャーはなく、明るい森の中を気分よく滑走。
下に行くにつれてボトムのうねりが大きくなってきたので、無理に沢は詰めずH880m付近で脱渓した。
尾根に上がった後はいつものルートで阿古耶の松へ続く沢型を滑るが、ここは固いバーンで苦行の滑走。
結局、この日、滑走が楽しめたのは坂元沢だけという、BCとしては微妙な内容となった。
しかし、念願だった北雁戸山東面と坂元沢を滑走できたのは嬉しい。
今回は天候と雪質が嚙み合わず、その斜面を存分に楽しむ事はできなかったが、
また次回、条件の良い時に再滑走したい、と思わされるような良ルートであった。
北雁戸山は自分が雪山を覚えた山と言っていいホームの様な山である。
北雁戸山も久しぶりだとは思っていたが、調べてみたら前回のぼったのが2020年の3月、なんと約5年振りの登頂だった。昔は毎年のように登っていたのに、こんなにご無沙汰していたことに驚いた。近年の雪不足や関沢の駐車場問題、スキーを初めて足が遠のいて居たことが原因だったのでしょうね。
そんな思い入れのある雁戸の東斜面から坂元沢へ滑り降りるルートはスキーを始めるようになってからいつか行きたいと夢見ていた所である。そして今回、念願の北雁戸東斜面の滑走にこぎつけることができた。カリカリと雪質は微妙ではあったが、まず滑れたことが素直に嬉しい。坂元沢のほうが雪も溜まっていて滑りとしてはこちらの方が楽しめる日であったようだ。
今回は雪質や天候がうまくいかなかったので、次回またリベンジしてみますかね!
随分長いこと温めていた雁戸山東面滑走計画です。近年の温暖化によるものか寡雪で条件が整わずなかなか実行に移せずにいました。今季ようやく例年並みの積雪量になり満を持しての実施の運びとなりました。
ウキウキしながら笹谷インター到着(言いだしっぺにもかかわらず遅刻してスミマセン)
実際の滑降のほうは 雪は十分ながらしばらくピーカン高温続きになったため表面がガリガリで登行時はシールが効かず滑降時はエッジがはじかれ登りも降りも苦行の連続。先週先々週と良いパウダーに当たっていただけに今回は付いてないななどと勝手な感想をブツブツつぶやいてました。付いてないと言えば山頂からのドロップ。それまで晴れていた雁戸山頂でしたがシールを外した瞬間にガスに巻かれ寒い中の晴れ待ち。しばらく待つも晴れの兆しが見えないのでシビレを切らして滑走開始。硬い上にガスで良く見えない中 恐々東面を滑りましたが東面を降りきった瞬間ソレまでの視界不良が嘘のようにみるみる晴れあがるという「山あるある」。坂元沢が多少楽しく滑れたのでまだ良かったもののやはり最近の冬はなかなか厳しい。
目的の東面滑降は達成しましたがどうせならもう少しだけ雪面が緩んでくれればなどと人間の欲望に限りはありません。ワガママな思いを抱きつつ峠を後にしました。
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