北山方面、加茂町奥畑から入山
京都府
genboku
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 609m
- 下り
- 421m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:40
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
写真
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感想
下山路を間違えた。急いでいたのでろくに地図も確認せず、真逆の方角に行ってしまった。登山を始めて10年になるが、久々に痛恨のミスである。命に関わるような事態ではなかったものの、初歩的な間違いを犯したことに対する驚きや憤りが大きかった。
思い込みによる間違いである。この道で合っているであろうという思い込みから、ろくに地形や方角を確認もせずに進んでいった。これがまず1点。そして道が正しければ30分〜1時間で下山できる山であるにも関わらず、そのタイミングで確認もしなかった。下山時刻を勝手に設定し、その時間に間に合わせようとやたらに焦っていた。同時に、そこから戻って再び道を探して下るのも億劫になっていたということもあったと思う。道を間違えていたにせよ、下っているのだからどこかに着くだろう、というような安易な思惑もあった。しかしなかなか梺には着かなかった。
14時過ぎに下り始めて、すぐに立派な車道に出た。そこから1時間歩いても梺らしき景色にならず、むしろ山は深くなっていくような様相すらあった。そこらに至る間に「これは道を間違えたな」と薄々は感じていたが、どこに向かっているのかまったく分からなかった。そこで偶然居合わせた人に道を確認すると、このまま下ると「玉水駅には出る」という。とりあえずは安心したが、私が目指していたのは東の和束町である。玉水は西である。どこでそうなったのか帰宅してよくよく調べてからようやく分かったが、当時は「よく分からないが進むしかない」というような心境だった。
そこでようやく携帯電話のGPSで居場所を調べたところ、玉川沿いにいることが分かった。玉川沿いにこのまま歩いて行けば、時間はかかっても駅には着くと分かって安心した。ただ2時間はかかりそうだった。
しばらく歩いていると、後ろから先ほど道を教えてくれた人が車で近づいてきて、梺に行くので駅まで乗せて行ってくれると言う。親切に感謝して遠慮なく乗せてもらった。先ほど声を掛けなかったら乗せてくれなかったであろうし、親切な人でなければ止まってくれなかったと思う。
前日の27日も鷲峰山の隣の山を登っていたため、28日はどうするか迷った。朝起きると寒いし億劫だった。新調したばかりの靴が合わず、右足の踵は靴擦れで水膨れができていた。右足の親指の付け根が靴の形と合わず、圧迫して痛い。それでもいつも山に入ると気持ち良くて「来て良かった」と思うので、億劫がらずに出掛けることにした。天気もいい。
地図を見ながらどこに行くか考えたが、加茂からしっかり山に入れる道を探したいと思った。ヤマレコを見ると皆は海住山寺のあたりから難なく北山に向かう稜線に入っている。私も何度か加茂神社から入ったが、どうもうまく稜線に乗れない。そこで目先を変えて口畑の方から入ってみることにした。
ただここも着いてみると、以前ここらから下りてきたことを思い出した。内藤湖南先生が晩年住んでいた邸宅がある地域である。ただ、今回はここから山に入れず東に移動した。近くの山の梺に神社があり、その裏から入れるのではないかと思ったが、すぐ藪になっていた。そこも諦めて車道を北に向かうと、西に伸びる小道がある。二つ目の小道に入り登っていくと山に入っていく。尾根にあたる部分に道があり、北側の谷にあたる山腹は茶畑になっている。小道の終点が山の入り口だが、入っても荒れていて道はない。少し戻って道を探していると、まだ茶畑が北に向かって広がっている。管理されていないので側道も荒れていて、ススキなどの間を縫って進むと山の中に入る道があった。しかしここに入っても、すぐに藪になっていたので引き返した。
再び元の車道に戻り北に進むと、地図では明らかに山の上まで続いている小道がある。茶畑用の道だと分かる。ここからは入れると分かっていたが、山道ではないので最後の手段にしようと思っていた。加茂町奥畑の地域になる。
道を上がって最上段の茶畑にでた。標高300m前後。7℃前後で寒かったが眺望もよく、広い道でもあったのでそこで昼食にした。ラーメンとおにぎりを食った。
そこからさらに進むとT字になっており、地図上のピーク358mの山の少し下のトラバース道にでる。そこから山頂付近を南に道がぐるっとトラバース状になっている。そこを進んで回り込んだところで道が二手に分かれていた。来た道をそのまま西北に進むような感じのトラバース道と、山頂に向かう山道に分かれいてた。初めは広いトラバース道を進んだが、しばらくいくと放置されたままの大きな罠の檻が道のど真ん中に口を開けて立っていた。周囲は倒木が重なって近寄ることもできず異様な雰囲気を醸していたので、思わず引き返した。
先ほどの山頂に至るであろう道は、入口付近が多少荒れていて入りにくかった。登っていくとしっかりした山道で、しばらくして恐らく地図上の358mのピークに出た。稜線伝いに北東に進むと恐らく北山に至る。そちらに向かうつもりだが、仮にここから下山する際に、登って来た道の分岐点だと気付くことができるような特徴がなかった。ピンクテープがそこらにあったが、あまり目立っていない。よく見て覚えておこうとした。写真も撮った（写真A）。
稜線は風が強かった。稜線は北東に延びており左手の西側は大きな谷になっている。その向かいには三上山の山塊が見える。谷から吹き上げる風が強く吹いていた。その日は曇りがちで薄暗く、木々の間から谷間越しに見える三上山は孤島のように浮かび上がっているかのような雰囲気を漂わせていた。枯葉が舞う強い風の中を進むと、「山神」の石碑があるピークについた。そこから見える三上山は先ほどより近くて大きく見えた。
山の上下を繰り返し、地図上のピーク（429m）に至る前の登りでは、崖状で這い上がる必要のある難所もあった。429mの山は広い山頂になっており、進むべき方角を間違えそうだ。東南にも尾根があるが、進むのは北東である。その尾根を下り、次の小山は右側から横ばいで迂回する道があった（添付写真Bの地形図の� 法２燭箸覆�トラバースの道をとらず、尾根を登って向こう側に出た。周囲を見渡したあと、トラバース道の出口を確認しようとしたが、半ば藪状になっていた（写真C）。これは逆から来た場合、稜線の順序として、この小山を超えることに気付きにくいのではないかと思った。周辺は茶畑になっており、その下部から梺に向かって地図には破線がある。今度登りたいと思う。
ここから北北東に登りが続き、東側の斜面に茶畑が広がっている。登っていくとピークになり、そこから見える南側の展望が素晴らしかった。御座を敷いて、バター餅を食べながら休憩した。いまから思えばここらあたりが恐らく地形図の��付近ではないかと思う。しかし当日は、「ここらが�△�もしれない」という気付きは少しもなかった。
私は�△�ら梺に延びる破線の道で下山するつもりだった。しかしここからしばらく進むと、右手に茶畑が広がり、その間を下る舗装道路があった。私はこの道を、�△瞭擦抜�違いした。しかし実際は��だった。�△鉢�の違いなど、方角を調べればすぐに分かるのに、それすら怠った。これがその後の道迷いの大きな要因の1つである。
��を林道に沿って北に進むと左手の山に入る道との分岐になる（�ぁ⊆命�D）。私はここを��と勘違いしていた。ここまでで分岐が�´↓��い�4つもあるので、1つ間違えると全て狂ってくる。
��と思い込んでいた�い�ら試しに左の山道の方へ入っていった。時間の余裕がまだあったので、北山方面に行けるところまで行ってみようと思った。
山に入るとしばらく登り、ピークを過ぎると北に向かう下りになり、西側は広い谷になっている。谷をぐるっと迂回する形で道がカーブして、西に道が続く。杉が広くて浅い谷のなかにも植えられており、カーブの道から地形全体が見渡せる。薄暗いため鬱蒼として嫌な雰囲気である。その先が小山になり、尾根を登る道と西北にトラバースする道に分岐している。後でヤマレコを見て分かったが、この小山を尾根伝いに上ると北山の山頂に至る。しかし当日はそこが地図上のどこにあたるのか、正確には把握していなかった。何故かトラバースしていけば、鷲峰山から続く道とぶつかる場所にでると思い込んでいた。今にして気付くが、ここらあたりの認識も我ながらかなりおかしい。かなり危ない山行である。
トラバースの道は細い登山道で、歩くのに危険はなかった。登山道の北側が谷で、ガードレールのように何色ものビニールのひもが立木伝いに掛けられていた。この道を進むと北からの尾根と合流すると思い込んでいたため、歩を進めた。しばらく行くと前方に北からの尾根とぶつかるような地形の影が見えた。あそこか、と思い歩いていると、斜め左前の山の方から何かを叩くような鈍い音が断続的に聞こえてきた。怪訝に思い足を止め耳を澄ますと、しばらくして再び同じ音が聞こえてきた。人の気配ではなかったように思う。動物ではないかと思ったが、分からない。その後は音がしなくなったが、進む必要もなかったので引き返した。今から思えば音のした方向は北山の山頂付近であり、何かしら登山者が発した音かもしれない。
�い涼賄澄併笋廊�と思い込んでいる）まで戻ったが、まだ時間があったので��と思い込んでいる道を進んでみた（実際は�ぁ法�5分前後歩くと�イ両貊蠅杷棒�との分岐が出てくるはずだと思っていたら、その通り山道への入り口があったので躊躇なく進んだ。あとで地図を確認すると、そこは�Δ任△襪海箸�分かって驚いた。なんと�イ�ら北北東に進む破線の道も、�Δ�ら北北東に進む道も山頂付近のトラバース道で、その先に小ピーク（△483m）があるのも同じだった。�イ稜棒�と同様、�Δ�らもずっと北北東に細いが確かな山道が続いていた。そのため何の疑問もなく歩いて行ったが、今から思えば恐ろしい。
ただこの先で�イ寮茲裏�483mを超えて下るとすぐ四辻になっているはずだが、実際に歩いていると下降が長かった。恐らく�Δ寮茲両�ピークを超えたオレンジのラインで下ったのではないかと思う。しばらく下るとT字のような地点に出て、西側にさらに下る明瞭な道と、東南に下る薄い踏み跡が出てきた。西側の明瞭な道には、こちらだと言わんばかりにガードレール状にビニールのひもが取りつけられていた。和束町方面に下山するなら東南方面だが、そちらの道はあまりに薄い踏み跡で、これは危ないと思って引き返した。
ここで時刻は14時10分を過ぎたころだった。梺の和束町のバス時刻は1時間に1本で、15時過ぎの便に乗りたいと思っていた。すると下山で30分、梺からバス停まで20分くらいかと勝手に算段して、下山路と考えていた�◆兵尊櫃砲廊�）まで急いだ。ここから焦りが生じて、ほとんど何も考えずに進むのみとなった。
10分もかからずに�△隼廚す�んでいる��に着き、茶畑の間を下って行った。茶畑の舗装路は確実に梺に着くと安心しきっていた。しばらく行くとT字になり、山の間を行く車道とぶつかった。北東から南西に道が下っており、ほとんど迷わずに南西に道をとった。ここでしっかり地図を見ていれば、少なくとも�△�らの下山路にこのような道はないことに気付いたかもしれない。同時に、T字を北東への登りの道を選んでいれば、多少時間はかかるにしても、恐らく1時間前後で和束町の梺である「白栖」地域に着いたはずだ。
車道を急いで下るうちに、しばらくすると「井出町」という看板が出てくるようになった。和束町に向かっているはずなのに、「井手町？どこだ？」という疑念が芽生え始めた。断続的に井手町看板が出てきて、しかも一向に梺に着く気配がない。1時間歩いても山の中で、しまいには「大正池」を示す表示が出てきた。「大正池？どこだ？」と、さらに疑念が強くなる。「これはいよいよどこかで道を間違えたな・・」と思い始めた矢先、広いグラウンドで少年野球の団体が活動していた。しかしその先もまた山の中が続き、いくら歩いても梺に着きそうもない。一体どこを歩いているんだ？と思い始めたところで、ようやく道を聞けそうな雰囲気の人がいた。同年輩の男の人で、この道を下ると玉水駅に出ると教えてくれた。その後、車で駅まで送ってもらい、なんとか家まで帰りついた。
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