東和束・鷲峰山の西南の山

- GPS
- --:--
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 411m
- 下り
- 418m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 5:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
24年4月末に鷲峰山の南陵を登ったので、今回は迷った末に西南に位置する隣の山に向かった。地図を眺めていると鷲峰山から峰が続いていて、連峰になっているのが分かる。そういえば加茂の鳶ヶ城跡の案内には、室町時代から山の稜線が伊賀方面に抜ける間道になっていたというようなことが書かれていた。この稜線伝いに伊賀まで歩いて行きたいと思った。
ただこの標高400〜500mの山は、出入口を見つけるのが最も難しいと思っている。低山だからといって甘く見ていたらひどい目に遭う。しっかり下山できる道を把握しておかないと、うまく帰ることができなくなる。そこでまずは安全で気持ちのいい道を探すため東和束に向かった。
東和束のバス停のそばにある和束天満宮の奥宮は小さな山の中に鎮座していた。お椀状になった山の地形を生かし、周囲に守られるように建っていた。
天満宮から西へ行く道を進み、二本目の西北に折れる道をたどった。道伝いに進むとやや北に向かったが、地図と符合してこない。そこらに神社があるはずだが見つからない。諦めて山に入る道を探す。西側に山が見えてきたので、左に曲がる道を進むと山の中に墓場があった。反射的に「ここか」と思った。神社の裏から山に入れるように、墓場の裏も抜け道になっている。以前、棚倉の方の山裾にあった墓場から山に入ったことを思い出した。
墓場は山の中に設えるのがもっとも適しているのではないかと個人的には思っている。少し上がった墓場からは集落が見下ろせる。ここで上着を脱いで登山の用意をした。墓場の間を登っていくと、明らかに古くて広い道に続いていた。少し上がると登山道にしては広すぎるくらいに開けた。嬉しくなって上がっていくと、この山のピークあたりに赤い鳥居が見えた。なんと参道だったのだ。稲荷大神。山頂は西からの強い風が吹いていた。
あとで地図を確認すると、先ほど探していた神社はここだった。いまだに地図がうまく読めない。しっかり見れば、神社が山の中にあることが読み取れるはずだ。
神社から北北東に道が続いている。地図にも破線がある。北北東に下っていく尾根に沿って左側に谷がある。その谷は茶畑になっていたが、いまは管理されていない。道は北北東から北に向かって折れ、断続的に茶畑の側道や山道が続く。茶畑の側道から山に入る道を何度も探したが、なかなか見つからない。一度、北東に向かう林道を見つけたが、山に入る入口部分は人為的に木の枝などで覆われていた。入っていくとしばらくして道が荒れており、その先は藪になっていた。だから入口を覆っていたのか。いまはもう使われていないと見て引き返した。
入口部分に戻って茶畑の側道を上にあがると、すぐに広い道が北東に伸びていた。車も通れるような道だったので、面白くなくてさらに茶畑の側道を上にあがった。もうすぐそこが最上段で、そこらから山に入れる隙間はなさそうだった。そこで東西にのびる茶畑の間を縫って西の反対側の側道から山への入り口を探してみることにした。ただこの位置はかなりの急斜面で茶を育てており、少し足を滑らすと転がり落ちそうなくらいだ。茶畑の細い隙間を歩くのも難儀した。山と接する西側の側道に着いたが、崖上になっているため這って上がるような具合である。10mも上がると山の中に入れたが、道らしき道もない。よく目を凝らしたりしゃがんだりして探していると、獣道のような踏み跡がうっすら北東に伸びていた。茶畑と平行している。これを辿るかどうか迷ったが、危険を感じたら引き返せばいい。ただどこかで道を折れたり二俣になったりしたその先で引き返す判断をしたとき、迷わずに戻ってこられるかどうかが問題である。そのため道を折れる判断は慎重にする必要がある。
結果的にこの道も5分ほど進んで立ち往生したため引き返した。先ほど見つけて面白くないと思って行かなかった車も通れるような道(写真A)を進むと再び茶畑に出た。そこをさらに上がっていくと、山頂付近の外周をトラバースするように道が二手に分かれていた。二手に分かれる部分はやや広めの空間になっており、ゆっくりごはんが食べられそうだった。風もあまりない場所で、茶畑なので展望を遮るものもなく見晴らしが素晴らしい。ここで昼食をとることにした。やはり景色を眺めながらの食事は最高だ。ラーメンとおにぎりを食べた。
食後にまずはススキなどで藪状になりつつある北東の道をとった。やはり山頂をぐるっと周るような装いがある。右手に大きな谷を挟んで隣の鷲峰山の南側に位置する二つの尾根がそびえている。添付の写真は少し離れて見えるが、実際に見るとすぐ近くに大きな山がそびえているといった印象だった。こちら側との間に大きな谷があるためか、光の加減もあったのか、こちらが急斜面の高い場所にいるからか、その威容が空恐ろしく感じて怖かった。山頂付近をぐるっと回り込む形で横ばいに進んだが、ここも下部は茶畑になっていた。だから道ができていたわけだが、放置されているため茶畑が荒れてどういう状況かよく分からなかった。
引き返して昼食の場所に戻り、西北西から北東に回り込んで向かう道をとった。すると再び茶畑がでてきて、その上方はさらに一段と強く風が吹いているのが分かった。そこには北東から西南にかけてコンクリート道が敷かれ、北東に伸びる山の腹にあたる西南の谷間一面が茶畑になっていた。この道が鷲峰山から西南に伸びる車道として地図にも記されている。今回ここをひとつの目印にしていた。この道を北東に進めば鷲峰山につながるはずだ。
しばらく北東に車道を進んでみたが、鷲峰山に行っても仕方がないので引き返した。西北方面に遠くの市街地が見える。先ほど登ってきた道を通り過ぎると、すぐに車道から南に入る林道が分かれている。この道は地図では山頂付近をぐるっとトラバースしたあと、先ほど登ってきた道にぶつかるはずだ。ここから下るつもりはなかったので引き返した。
どこで山を下るか迷ったが、次の山(地図には△486mとある)からおりる尾根は等高線が比較的緩やかだった。この車道から尾根に続く破線も地図にある。ただ車道の左側が尾根に入る山なのだが、コンクリートの壁が邪魔して入れない。仕方なく道なりにまっすぐ西南に進むと、道が北に向かってカーブした。その曲がり角でコンクリートの壁も終わり、△486の山に入れた。
山頂に向かって進むとすぐにピークがあり、そこから東南に向かって踏み跡と赤テープが断続的に続いている。地図にある破線は尾根からトラバース気味に少し逸れいてるが、尾根道なので方角だけ確認しながら下って行った。すると途中で妙に広い空間(写真B)に出た。すこしここでゆっくりしていこうかと思ったが、なんとなく下山を続けた。
広くて平たいところは道を間違えやすく、なぜかその続きは急斜面になっている場合が多い。慎重に続きの道を探したが、南西に下りればいいだけなので続きの赤テープはすぐに見つかった。案の定急斜面だが、木がひしめいているためゆっくり伝って下りていくと、広い林道に出た。これが恐らく地図の破線である。林道を下っていくと茶畑にでた。そのまま下山してバスに乗って帰った。
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