記録ID: 75622
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ハイキング
甲信越
上田虚空蔵山・和合城阯〜人跡薄い盛夏の里山稜線、座摩神社コースから坂城鼠宿へ
2010年08月22日(日) [日帰り]


- GPS
- 04:50
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 700m
- 下り
- 702m
コースタイム
西友秋和店駐車場8:14-(8:23座摩神社参道入口)-8:37座摩神社8:38-(8:47第23番鉄塔-9:25兎峰分岐)-9:28兎峰[R1]9:41-(9:59稜線出合)-10:04虚空蔵山頂上[R2]10:16-10:18ナンジャモンジャの木・石祠10:20-10:45のぞき10:47-(10:52鳥小屋山-11:03高津屋山-11:16第26番鉄塔上-11:28陣馬鳥越山-11:33勝負平林道分岐)-11:40下塩尻・鼠宿分岐11:43-11:45和合城跡[R3]11:51-11:53下塩尻・鼠宿分岐[下塩尻側ルート探索]11:58-12:14鼠宿和合城跡登山口[ベイシア坂城店にて買い物]12:25-13:04西友秋和店駐車場
【実働】3時間55分(うち山麓のロード48分)
【実働】3時間55分(うち山麓のロード48分)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここより登山口となる座摩(ざますり)神社参道入口付近まで車で入ることはできるが、道が複雑な上めぼしい駐車スペースがないので、今回は西友の駐車場をお借りした。 西友駐車場から上田バイパスの側道に出て右に進み、すぐ左折して上田バイパスをくぐる。「北国街道」などの標識がある小さな変形五差路を右前に進み、北陸新幹線高架下を通過すると間もなく、「座摩神社」・「兎峰」・「虚空蔵山」への案内指標が立つ登山口に到る。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【山名について】 本来の山名は単に"虚空蔵山"(1,076.9m)だが、県内には松本市四賀地区にもここより高い"虚空蔵山"(1,139m)があるため、ここでは便宜上表題部のみ"上田虚空蔵山"とした。 ただし、同じ上田市内の上野地区にももう一つ"虚空蔵山"(672.9m)という低山がある。 【コースの概要・状況】 ●座摩神社-虚空蔵山 座摩神社左奥から勾配きつめの高圧線巡視路で南尾根に取り付く。 第23番鉄塔を過ぎると道は一旦緩やかになるが、兎峰への登りにかかるとまた急登となり、一部には補助ロープも敷設されている。 兎峰分岐から先は南尾根からはずれて左へ巻くように登りつめて太郎山縦走路の稜線と出合い、最後にロープ付きの急登を一登りで頂上に立つ。 この区間は特にうるさい藪もなく、道は悪くない。コース前半には3箇所ほど休憩用のベンチも置かれている。 途中の兎峰分岐から一投足で行ける兎峰は上田市一帯を見通す気持ちよい好展望地。さらに突端の兎岩岩頭まで行く場合は、ナイフリッジとなっているので転落に注意。 ●虚空蔵山-坂城鼠宿 縦走ルートは稜線上をほぼ忠実に辿っているが、暑い夏の盛りでは縦走登山者はほとんどいないようで、ルートの大部分に夏草が深く被さっていてわかりにくい。 特に頂上部から西下のコル"のぞき"までの区間は、ただでさえロープが連続する急勾配のルートを草が覆い隠しており、慎重に地面を探りながらの下降を余儀なくされるため思いがけず時間が掛かる。 鳥小屋山から先は緩斜面主体となるが、草を分けて進むうちに腕など傷だらけになってしまうので、暑くとも長袖・手袋着用が望ましい。 当初予定していた和合城跡から上田市下塩尻へ下るコースは、分岐道標はしっかりしたものが立てられてはいるものの、下り口がすっかり藪化していて少々の探索でははっきりしなかったので、道の明確な坂城鼠宿へのコースに変更した。 展望は虚空蔵山頂上、高津屋山西の岩頭、陣馬鳥越山付近、和合城跡などが優れ、藪が刈られている時期ならば楽しいハイキングができそうなコース。 【登山ポスト・トイレ・水場・その他施設】 ●登山ポストなし。 ●ルート途中にトイレ・水場はない。トイレは西友秋和店でお借りする。同スーパーは24時間営業で常時買い物可能。 ●西友秋和店と同じ敷地内に、日帰り温泉の"太郎山温泉・肌美泡"がある。大人平日700円、祝祭日800円。 |
写真
座摩神社はかつてのこの地方の主産業だった養蚕を守護する神様で、昭和初期まで参拝者で盛況を極めたという。
今は、盛夏の参道は一部が下草で覆われ、神社も既にその役割を全うし終えたかのような寂寞の佇まい。
今は、盛夏の参道は一部が下草で覆われ、神社も既にその役割を全うし終えたかのような寂寞の佇まい。
由来によると、養蚕守護の信仰は717年(奈良時代初期)に兎峰山頂に食物養蚕の神として保食神(うけもちのかみ)を祀ったことに始まる。
現在地に里宮が遷されて今年でちょうど350年、現社殿が建てられてちょうど200年となる。
現在地に里宮が遷されて今年でちょうど350年、現社殿が建てられてちょうど200年となる。
頂上の少し先にある虚空蔵山名物"ナンジャモンジャ"の木。
見慣れない立派な樹木ということで地元の人々が付けた愛称のようなもので、他地域の同名の木はモクセイ科の"ヒトツバタゴ"であることが多いが、ここのはマメ科の"フジキ"で、南方系なので県下では希少らしい。
見慣れない立派な樹木ということで地元の人々が付けた愛称のようなもので、他地域の同名の木はモクセイ科の"ヒトツバタゴ"であることが多いが、ここのはマメ科の"フジキ"で、南方系なので県下では希少らしい。
ボタンヅルとセンニンソウの中間種?
花糸の長い花・先の尖らない蕾・鋸歯のある3出複葉が見られるなどの特徴はボタンヅルだが、葉のほとんどはセンニンソウの特徴である全縁なので、正直言って同定不能。
花糸の長い花・先の尖らない蕾・鋸歯のある3出複葉が見られるなどの特徴はボタンヅルだが、葉のほとんどはセンニンソウの特徴である全縁なので、正直言って同定不能。
藪を掻き分けながらロープが連続する130mほどの難儀な急下降を続け、ようやく"のぞき"と呼ばれる鞍部に到着するが、ここも混沌とした藪の中。
半袖の腕が切り傷・かぶれ・あせも・日焼けなどで(?)やたら痒い。
半袖の腕が切り傷・かぶれ・あせも・日焼けなどで(?)やたら痒い。
和合城跡の案内板。
この付近は埴科(坂城側)と小県(上田側)の郡界で軍事上の要衝地であり、元来は狼煙台だったものを村上氏が本拠・葛尾城の支城として利用、その後は武田氏-上杉氏-真田氏-徳川氏が兵を入れた。
この付近は埴科(坂城側)と小県(上田側)の郡界で軍事上の要衝地であり、元来は狼煙台だったものを村上氏が本拠・葛尾城の支城として利用、その後は武田氏-上杉氏-真田氏-徳川氏が兵を入れた。
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コメント
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暑い夏にお疲れ様です。
結構歩き応えのあるコースだったと思います。
地元の公民館等で登山道の整備はされているようですが
この時期は藪草ぼうぼうになりますね。
裏庭にお邪魔するのが、なぜかこんな時期になってしまいました。
隣のタロウはこの時期でも登山者が結構いると思いますが、コクゾウはちょっと不遇なようですね。
仕事で午後1時半までには秋和に戻らなければならなかったので、下塩尻への下り口が見つからなかったときは正直あせりました。
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