晩秋の上信山旅(2024):(4) 御座山 〜新雪の頂きで大展望を味わう〜


- GPS
- 05:14
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 1,025m
- 下り
- 1,050m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山道自体はよく整備されており、ふみ跡もしっかりしていた。また、道標、赤テープも多い。 ・ただし、前山(前御座山)の手前、前御座山を越えた後のコルまでの下り、及び山頂部は、岩場(鎖場)となっており、要注意。 ・特に今回は、前御座山の手前、標高 約1900m付近から上の登山道は薄く新雪が積もっていて滑りやすくなってました。チェーンスパイクや軽アイゼンは必要でしょう(自分はクルマに置き忘れたけど) |
写真
この御座山は、ほぼ全山がチャート(秩父帯のジュラ紀付加体)でできているようだった。
登山道沿いで出会った転石の集合写真。白いもの、グレーのもの、赤っぽいもの、カラフルなチャートが「全員集合!」
感想
※ この日は、今回の「上信山旅」の実質的な最終日(翌日から雨予報なので)。今日は冬型も弱まり、天気予報は終日の上天気を告げているので、二百名山のひとつ、佐久平の南にある御座山(おぐらさん)へ行く。
この山は実は、ガイドブックを見るまで知らなかった山で、山名の読み方も解らず、「ゴザサン」と読むのかな? と思っていた程度の認識。佐久平から望んでもどれが御座山かも良く解らないし。。 でもガイドブックや「ヤマレコ」でのレコを見ると、割と良さげな山だ。
・佐久平のホテルを出発し、南へとクルマを走らせる。進むに従い、盆地は狭まり、山里っぽい雰囲気が濃くなってきた。こういう旅をしている分には旅情も感じて良いのだけど、このあたりは長野県でも最も南東部に位置しているので、生活は不便かもな、などと思いながら山の中へと進む。
・御座山の登山口には佐久平から1時間半ほどで着いた。ここはもう標高が1400mもあり、昨日登った西上州の烏帽子岳(1100m)よりも標高的には高い。風は弱いが、気温は+2℃と 冷え込んでいるなか、少し着込んで出発する。
(・・ここで、ついうっかりと、チェーンスパイクをザックに入れ忘れたが、それを後々、後悔することになる)
・御座山のこのルートは、さほど登山者も多くないようで、登山口のクルマも2台しかなかったけど、道はよく整備されており、晩秋の枯れた風景と、スカッとした青空の下、ポクポクと歩いてゆく。落ち葉に混じって足元にゴロゴロと転がっている岩屑は、チャートと思われた。
・中間の「不動の滝」は、落差が15mほどで、水の流れも弱々しく、思ったほどの大滝ではなかった。その先、更に上がってゆくと、早くも下山してくる快足な登山者がいて、「頂上は素晴らしい展望ですよ!」とのこと・・・期待に胸が膨らむ。
・標高1800m付近から、樹相が落葉広葉樹林から常緑針葉樹林に変わった。種類はモミ、コメツガのように見えた。冬も近いのに緑が濃く、青空に映えるなぁ。
・その先、突然 岩場(鎖場)が出てきた。かつ 薄っすらと新雪も出てきて、この辺りから慎重に進む。
・岩場をクリアして少し行くと、前衛峰の「前御座山」(2050m)に着いた。樹々が茂っていて展望はないが、目指す御座山の山頂はまだまだ遠いみたいだし、雪が多くなってきた。特に、このピークからコルへ下る岩場は、新雪が乗っていて滑りやすく、「あー。。チェーンスパイクを持ってきてハズたのにザックに入れ忘れた、、失敗したなぁ。。」と後悔しても、もう遅い。ともかく滑落しないように、寒いのに冷や汗をかきつつ慎重に行く。
・コルから先は少し緩やかになり、避難小屋を過ぎると、ようやく、雪が付いた岩場となっている御座山の山頂に着いた。
・おお! これは!!。。 途中で出会った登山者から聞かされていた通り、素晴らしい大展望が待っていた。
まず南には奥秩父連峰や南アルプス北部の甲斐駒、北岳などが以外と近い。西には八ヶ岳から蓼科山あたりが近く、新鮮な角度で望める。北西方向遥かには、北アルプスの槍穂連峰、冬化粧した後立山連峰の山々。北には浅間山がどーんと大きく、その奥の白い山々は、妙高火山群。北東には広い関東平野を隔てて、日光、尾瀬辺りが白い壁のように見える。東にはまじかに両神山や西上州の山々。
正直、山としては地味な印象のこの山だけど、この展望は素晴らしいの一言に尽きる。
軽く昼食を取りながら、この大展望を味わっていると、あっという間に1時間近くが過ぎた。名残惜しいが晩秋の日は短いので、さて下ろう。
・下りは最初っから緊張する。前御座山の前後の、新雪のついた岩場は、ここで滑落とかするとアウトなので、慎重に進んだ。難場をクリアすると緊張が解けて、ほっとした。後はやや急ぎ気味でサクサクと下る。
・不動の滝を過ぎて、あと20分くらいで登山口かな、という辺りで、転石に足を取られたようで転倒し、その際、少し足首を捻ってしまった。痛っ!! 。。結局、さほど大したことも無くクルマを置いてある登山口まで歩いて下れたが、やっぱり気の緩みは怖いな、と改めて思った次第。
・夕暮れの佐久平、名残の紅葉を眺めつつ、無事に佐久のホテルについて、ほっとした。ちょうどホテルの窓から、夕暮れの槍穂高連峰のシルエットも望め、ちょっとしたご褒美みたいな気もした。これで今回の山旅も終わりか。。。
今回は天気に恵まれたこともあり、結局、4日連続で山歩きしたが、筋肉痛や身体の疲れもさほどなく、良い山旅だったナー
※ 翌日は、北陸周りのルートを選び、糸魚川のヒスイ海岸で石ころ観察してから、福井市のビジネスホテルで一泊(途中から雨)。その次の日は、福井県の三方五湖で、博物館(年稿博物館、縄文博物館)を見学してから、四国の自宅へと帰った。
※ ご参考1;「YAMAP」での同じ山行記録
https://yamap.com/activities/36208842
※ ご参考2;翌日の糸魚川市「ヒスイ海岸」での石ころかんさつ日記
(ヤマレコの「日記」コーナーへの投稿です)
https://www.yamareco.com/modules/diary/15498-detail-346215
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する