茅倉（�堯鉾�根〜鶴脚山
東京都
genboku
その他1人 - GPS
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- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,022m
- 下り
- 1,090m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
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感想
ひと月ぶりの山登りは奥多摩の鶴脚山に行った。馬頭刈尾根にある山で、916m。ついでに足を伸ばしてつづら岩を見に行った。この3連休は1泊2日の遠征を計画していたが、持ち越しとなった。気温は平地で19／26℃前後、山の上は20℃前後で日も差した。登り続けると汗ばむ陽気だが、北から吹く風はもう冷たくて気持ち良かった。
朝8時から登り始めて、16時30分まで約8時間歩いた。水は冷凍ポカリ1�箸覆�2人で3�箸蚤�りた。夏場は4�箸任睚�足りなかった。ただ久々の地下足袋で2日後くらいから脹脛（ふくらはぎ）が痛くなり、下山の影響で左の膝が痛くなった。いつも杖を使い忘れる。
武蔵五日市駅から藤倉行バスに乗り、和田向駅で降りた。そこから泉沢コースに道をとり、貴布祢伊龍神社を参拝し、その裏から伸びる道の先から山に入ろうと考えた。山裾の神社の裏には必ずと言っていいほど古い山道の入り口がある。ただ話はむしろ逆で、昔の人は山の入り口に山を祀る祠を建てたのだと思う。
そう考えて神社の裏を辿ると、西に伸びる踏み跡があり、ついつい何も考えずその道を辿ってしまった。あとで地図を確かめると、神社から伸びる実線は北北東に向かっている。その実線は沢に沿ってついていた。確かに北北東から神社の横に沢が流れ込んでいた。
我々が辿った西に伸びる踏み跡は尾根まで続いているようだったが、途中からかなり道幅が狭まり、傾斜がきつくなってきた。傾斜というより、道が悪かった。身体を斜面側に倒さないと足元が滑り落ちそうなところが目立ち始めた。斜面に確かな木や根っこなどがあればまだ楽だったが、道の悪い場所に限ってそれも少なかった。足元を靴で削って固定しながら姿勢を低くして進んだが、この手の巻き道が最も肝を冷やす。おまけに斜面から伸びる木の枝葉が道を塞ぎ、進みにくくて閉口した。
しかしそうした道であっても、なかなか引き返そうとしないのが人間の不思議なところ。山の出だしというのは難しいもので、これまで何度も同様の事態に直面した。明らかに道を間違えているはずなのに、何故か目の前の難所を乗り越えて進もうとしてしまう。その渦中に精神的にはまり込んでしまうと、目の前の課題克服に集中してしまい、なかなか冷静に後戻りできないのかもしれない。ややもすると、そうした難所を行く方が楽しいとすら思ってしまっているところもある。
難所が連続するようになったので、上部の斜面を見て弱いところがあれば登り始めることにした。道なき道の直登は大変だが、慎重にコースを選べば滑り落ちる危険性は少ないはずだ。ただこの山も急峻で、かなり傾斜がきつかった。そのうえ枝葉が蔓延り、易々と進めるものではなかった。少し斜め上の木まで上がろうとするだけで、どのように移動するかしばらく考える必要がある。手掛かりがあればまだいい方で、安定した足の踏み場さえないところも少なくない。
こうして格闘すること数十分、時間にすればたいしたものでもないのだろうが、急斜面にへばりつきながら足を踏み出す度に転がり落ちる危険と対峙しながら進む事態に身を置くと、とんでもなく長い時間に感じられる。まだまだ汗も出てくるし、このまま進んで尾根にたどり着くのだろうかと不安も募る。
ようやく9時ごろ痩せ尾根に着いた。標高350mくらいか。神社を出て30分くらいかかった。茅倉（�堯鉾�根の分枝になる。少し休憩してから尾根を進むと、断続的に猟銃の発砲音と犬の鳴き声が聞こえる。鳴き声が近づいてくるなと思って警戒していると、痩せ尾根の崖下からビーグル犬が独特の足取りで駆け抜けていった。しばらく進むと猟銃を持ったおじさんが岩の上に立っていて、この先で猟をしているから気を付けてと我々に伝えた。
鶴脚山に至る最後の登りもかなりの急傾斜だった。少し先の立木伝いに登っていくような具合だが、足場が悪くて何度か引き返して別のルートをとるようにして進んだ。11時ごろに鶴脚山の山頂に着いた。どこかいいところでお昼にしようと、馬頭刈尾根を北西に進み、12時ごろに916m地点に着いた。横移動の登山道を進むなかで小山があり、その尾根を辿らずに済む迂回路ができている。つまりその小山に登る人はほとんどいないため、その山頂で昼飯を食べた。下の迂回路を通る人たちの話声も時々聞こえてきた。決して見晴らしはよくなかったが、秋の風が心地よく、落ち着いてご飯が食べられた。ラーメンとおにぎり。
昼食後はつづら岩まで足を延ばして見学し、来た道を引き返して鶴脚山、馬頭刈山、高明山を通り、十里木まで出た。バスがなかったので武蔵五日市駅まで歩いて帰った。
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