記録ID: 7273041
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間
車坂峠から水ノ塔山−東篭ノ登山
2024年09月23日(月) [日帰り]



体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 04:43
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 453m
- 下り
- 336m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 4:42
距離 7.6km
登り 453m
下り 336m
15:35
ゴール地点
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)。咲いている標高はミヤマアキノキリンソウと被る。で、これはどちらなのだろう。ミヤマ〜はアキノ〜に比べ葉が広いとの事。この個体はそれ程葉が広い感じは受けなかったのでアキノキリンソウかな。ちなみに、鹿による食害を受けている。
鞍部には「昆虫・植物の採取は禁止されています」と記された看板。これと同じものは浅間山の御代田登山道(現状手入れされていない)で沢山見ることが出来る。御代田登山道が利用されていたのは1973年の浅間山噴火まで。それい以降、この登山道は使われなくなってしまったようだ。つまり、この看板はそれ以前(配置を数年掛けて行われたとするならば、多少前後するかも)のもの。
シラタマノキ(白玉の木)。季節は実のなる頃になった。サリチル酸メチルを含み、独特の香りがする…と言う事だが、葉や実を潰して確かめる事はしなかった。なんでも、この実、食べられるらしい。・・・・食べようとは思わないけれどね。
登山道から少し離れた場所の木に付けられた古い看板。「こゝは自然休養林です。ゴミはみんなで片付けましょう」と書かれている。恐らく1960年代から70年代頃のもの。ルートを外れた場所にあるのは当時の道がそちらを通っていたのかもしれない。また、古い看板は”ゴミ捨てるな“系のものが多いように思う。当時登山ブームや包装のプラ化でゴミが増えた時代だったのだろうか。
マツムシソウ(松虫草)。まだ花が開ききっていないのだが、よく見ると外周の舌状花に今迄見かけた事が無かった雄しべがある。雌しべが入っている花はまだ蕾。つまり、雄しべが開いている時には雌しべは蕾の中で自家受粉を防いでいるようだ。調べてみると、これは雌雄異熟と言うらしい。特に雄しべが先に成熟するものは雄性先熟という。へぇぇ、そんなの知らなかった。今迄写真のようなマツムシソウはまだ花が開ききっていないと勝手に判断して写真を撮らなかったんだよな。
マツムシソウ(松虫草)。タカネマツムシソウというのもあるが、それとの違いが今一つよく解っていなかったが、舌状花と内側の頭花の大きさの比が違うようだ。マツムシソウを調べているとよく出て来るのが海岸性のソナレマツミシソウ(磯馴松虫草)、そしてミカワマツムシソウ(三河松虫草)。後者の名前は実は今日初めて知った。多分この二種はこの先お目にかかる事は無さそうなのだけれど。
山頂標の横にあったブリキの看板。「山を汚す登山者は 山に登る鹿くなし 鹿に叱られぬよう 空缶・ゴミ・良心は 持ちかえろうね」と書かれている。この看板が設置された当時(1960〜70年代)はそれ程ゴミが多かったのか?ちなみにゴミは今回目にしていない。そして、逆に鹿に対しては「高山植物を食い過ぎるな」と言いたくなって来る。数、増え過ぎだよね。
尾根の南側には崩落地(ガレ場)が見える。新しい崩落のようには見えないが、樹木は生えていない。隣の急斜面には木が生えている所を見ると、傾斜角の問題だけとは思えない。何故なのだろう。
「篭の登と高峰」と書かれた道標。”指を指す掌”の形をしている。字体や形などから恐らく1960〜70年代のものではないか。恐らく第一次登山ブーム時のもの。同様の物は烏帽子岳でも見かけた。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4823459.html
https://api.yamareco.com/modules/yamareco/include/tmp_imgresize.php?maxsize=800&did=4823459&fname=f708fa30ef41ef375442b554975498c7.jpg
https://api.yamareco.com/modules/yamareco/include/tmp_imgresize.php?maxsize=800&did=4823459&fname=f708fa30ef41ef375442b554975498c7.jpg
ゴゼンタチバナ(御前橘)。実が一つしか付いていない。他の実は食べられてしまったのだろうか。実が付くのは(花が咲くのも)葉が6枚の個体だけらしい。4枚の個体は実が付かない(花も咲かない)何でだろう?
ヤマハハコ(山母子)。エーデルワイスに似る…なんて出て来たが、全然違うよね。ウスユキソウあたりなら似てると思うのだけれども。花は茶色くなってしまっていて、ドライフラワー一歩手前といったところかな。
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
行動食
ハイドレーション
ヘッドランプ
予備電池
GPS
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
まだ訪れた事の無かった水ノ塔山を登る為、車坂峠-水ノ塔山-東篭ノ登山のコースで歩きました。
それぞれ”ひがしかごのとやま””みずのとやま”ですが、何故か「篭」と「塔」の字が当てられています。何故なのでしょう。少し調べた限りだとその理由は解りませんでした。
今回選んだコースは比較的楽で日帰り楽勝なルート。思っていたより登山者はいませんでした。時間が遅すぎたせいもあるかもしれません。残念だったのは高山植物に鹿の食害が目立ったこと。花芽が食べられてしまったマツムシソウを多く見かけました。このままだと高山植物が減り、植生は笹になってしまうのではないか…と感じました。この辺で鹿の駆除を考えないといけない時期に差し掛かっているような気がします。今回も登山中に鹿の鳴き声を聞きました。
今回の山行は天候がいまひとつ。雨に遭う事はありませんでしたがガスが湧き曇りの合間に一瞬だけ日が差す、そんな天候でした。
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