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記録ID: 7253194
全員に公開
沢登り
白馬・鹿島槍・五竜

【北ア】称名川雑穀谷ザクロ谷*敗退

2024年09月18日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.9km
登り
968m
下り
966m

コースタイム

日帰り
山行
13:00
休憩
0:00
合計
13:00
2:30
80
桂台
3:50
0:00
110
雑穀谷
5:40
0:00
110
ザクロ谷
7:30
0:00
60
F2上
8:30
0:00
240
F4上
12:30
0:00
60
てまりの滝の巻きで敗退
13:30
0:00
120
牛ノ首
15:30
桂台
天候 曇りのち雨
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
桂台ゲート手前のスペースに駐車。
早朝2時半に出陣。
2024年09月04日 02:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 2:37
早朝2時半に出陣。
永遠と続く階段。
2024年09月04日 03:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 3:19
永遠と続く階段。
危ないけど中にはいる。
2024年09月04日 03:25撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 3:25
危ないけど中にはいる。
コウモリパタパタ。
2024年09月04日 03:32撮影 by  HERO11 Black, GoPro
9/4 3:32
コウモリパタパタ。
水量多し。
2024年09月04日 06:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 6:13
水量多し。
朝イチの泳ぎは特に寒い
2024年09月04日 06:15撮影 by  HERO11 Black, GoPro
9/4 6:15
朝イチの泳ぎは特に寒い
F2、右からパワーで突破。
2024年09月04日 06:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 6:46
F2、右からパワーで突破。
F4、この景色が見たかったのだ
2024年09月04日 08:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 8:08
F4、この景色が見たかったのだ
F4、右壁ポッケにカムがバチギキ。
2024年09月04日 08:23撮影 by  HERO11 Black, GoPro
9/4 8:23
F4、右壁ポッケにカムがバチギキ。
2人で左から挑むも水量強すぎて溺れ死にそうになる。右からなんとなく突破。
2024年09月04日 08:42撮影 by  HERO11 Black, GoPro
9/4 8:42
2人で左から挑むも水量強すぎて溺れ死にそうになる。右からなんとなく突破。
左からパワーで這い上がった
2024年09月04日 09:36撮影 by  HERO11 Black, GoPro
9/4 9:36
左からパワーで這い上がった
手強い滝が連続。
2024年09月04日 10:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 10:23
手強い滝が連続。
快適なクラックを突破。
2024年09月04日 10:37撮影 by  HERO11 Black, GoPro
9/4 10:37
快適なクラックを突破。
やっと、河原が見えてきた。
2024年09月04日 10:38撮影 by  HERO11 Black, GoPro
9/4 10:38
やっと、河原が見えてきた。
ずっと水に浸かって寒い。
2024年09月04日 11:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 11:05
ずっと水に浸かって寒い。
手まりの滝。この巻きの途中で雨に降られて敗退。
2024年09月04日 11:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
9/4 11:53
手まりの滝。この巻きの途中で雨に降られて敗退。
敗退したくない2人
2024年09月04日 12:39撮影 by  HERO11 Black, GoPro
1
9/4 12:39
敗退したくない2人
雨により泣く泣く敗退。牛ノ首からのエスケープは容易だ。
2024年09月04日 13:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
9/4 13:28
雨により泣く泣く敗退。牛ノ首からのエスケープは容易だ。

感想

2日前の急な提案に乗っかってくれたパートナーに感謝。普通は新幹線移動など考えられないが、今回みたいなのは生きたお金の使い方な気がする。

ザクロ谷は、色も形も、たしかに美しいゴルジュだった。
手持ちのフル装備で挑んだ。が、1分足らずのトライで低体温症の初期症状に陥ってしまい、結構シビアだった。
十分戦える感触だったので、今度はフルウエットを携えてリベンジするのだ。

【ザクロ谷敗退記】
○経緯
 2年前にチームザクロを結成し、福士川・黒桂河内下部ゴルジュ・尾白川中部ゴルジュ(敗退)と訓練を積むも諸事情により、断念。2年ぶりにリベンジを果たすべく、チームザクロを再結成し、ザクロ谷を目指すもまたまた諸事情により、断念。
もしかしたらザクロ谷とは縁がないのかもしれない。
諦めていた最中、同じ境遇の方からザクロ谷へのお誘いが‥。日程的に1日しか取れないが日帰りの記録もあるので2つ返事で引き受けたのであった。

○山行記録
 桂台【0230】ー雑穀谷【0350】ーザクロ谷
【0540】ーF2上【0730】ーF4【0830】ー手まり滝の巻で敗退【1230】ー牛ノ首【1330】ー桂台【1530】

 パートナーが奥義新幹線を使い、東京-富山へ大移動。21時ごろに富山駅に集合し、ザクロ谷へ向かう。日の出は5時半、ザクロ谷出合いまでは
長い階段・暗い洞窟・雑穀谷の遡行(3時間)ほどが予定されているので2時半に桂台ゲートを出発することに。軽く仮眠をとり、真っ暗な中、黙々と歩き始める。早朝の階段歩きはしんどい。2度とこの階段は登りたくない…。予定より30分早く、沢に合流したので仮眠を取るも寒すぎてまともに寝れず。雑穀谷は巨岩帯が多く、暗い中での遡行は意外に大変。ザクロ谷出合に着く前に日が出てしまった。
軽く朝食を済ませ、ウエットスーツを着込み遡行開始。
初っ端の泳ぎで寒さにビビる。
パートナーはセパレートタイプでF2の泳ぎで敗退し戻ってきた時に顔が青ざめていた。
右側から泳いで取り付き、滝の右壁のガバホールドを掴んで思いっきり上り、細かく荷上げとピッチを切りながら、F2-3を突破。F2の2段目は水量強くて、溺れそうになった。F3は残置ボルトあり。
そしてすぐにF4。写真でよく見ていたところだ。核心箇所と思っていたがパートナーがサクッと登ってしまい、拍子抜けしてしまった。足がつくので離陸も容易で滝の抜け口もカムがしっかり決まるようだ。このままの勢いで行こうとするもF5が立ち塞がる。CSから左右に大量の水が流れる。左からの突破を試みるも水量強すぎて歯が立たない。身の危険を感じたので右からハンマー投げをするも全く引っかからず。敗退ムードが漂う。なんとかカムが決まったのでそこから鎧に立ちこみ、水流に逆らいながら突破。ナイスクライミング。そこからもショルダー・鎧を使いながら小悪い滝を突破していく。予定通り昼前には牛ノ首へ到着。このペースならギリギリ夕方には脱渓できるかも。手まりの滝を右岸から巻いていると突然雨が。天気予報には全くなかったはずなのに。しかも雨は強まるばかり。このまま進むには増水のリスクやビバークするにしてもちゃんとした装備がないので厳しい。2人とも内心、敗退することは分かっていながらも、自分からは敗退と言い出したがらない。結局、じゃんけんして負けた人が敗退を宣言して、下山を開始することに。牛ノ首からあっという間に登山道へ。こんなに簡単にエスケープできるとは。悔しさが残るなら、称名滝を見学して、帰路に着いた。緊張感がほぐれたのか駐車場に着くことにはものすごい疲労が襲ってきた。

○総括・次回への情報
 我々の勢いはザクロに跳ね返られてしまった。とても悔しい、久しぶりにこんな悔しさを感じた。ただ、あの判断は2人とも納得していたし、正しかったであろう。ザクロ谷は夢のまた夢の存在であった。たた、実際に行ってみて思ったよりも行けるなと手ごたえを感じた。今までの訓練の成果もあるのだろうか。今回は牛ノ首で終わってしまったが、リベンジもまた初めからチャレンジしたい。牛ノ首から登るのでは達成感に大きな差が出そう。ワンプッシュで行かなくては。ただし、次は1泊2日で!
難しい沢では一瞬の判断が生死を分けたりする。そういった判断でお互いに納得できる判断ができるパートナーと山には行きたい。今回のパートナーとは安全マージンも似ているのでとても行きやすい。
またザクロに戻ってきます。

<テクニカルノート>
・2人で行く場合は、小さいザック(リード)・大きいザック(フォロー)で行くと良い。
・牛ノ首付近に魚影が見えた。
・ラバーがおすすめ。
・F2はこまめな荷揚げ大切。
・ロープは30mと荷上げ用ロープ。
・寒さ対策は必須。(フルウエット)
・桂台からザクロ谷までは2時間半ほど。
・ハンドル付きアッセンダーがあるとフォローは便利。
・牛ノ首からのエスケープは容易、残置ロープあり。

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