記録ID: 7190003
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無雪期ピークハント/縦走
飯豊山
足ノ松尾根からの北股岳【北飯豊の盟主】飯豊の稜線歩きを満喫するも、遠かったな……(新潟県胎内市 新発田市 関川村 山形県小国町)
2024年09月01日(日) [日帰り]


体力度
7
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 11:12
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 2,579m
- 下り
- 2,585m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 11:09
距離 30.4km
登り 2,579m
下り 2,585m
16:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は奥胎内ヒュッテの手前に50台ほど(無料)。入りきらない場合は路肩の広くなったところに路駐。トイレ靴洗い場あり。携帯の電波はまったく入りません。 奥胎内ヒュッテへの道路は例年6月にならないと開通せず、また雪が降り始めると冬季通行止めになります。春、秋に通行の際は事前のチェック必要。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【注意】 2024年9月1日現在、足ノ松尾根をスタートし15〜20分くらいしたところの松林の中(標高580m付近)にハチの巣あり。スズメバチだそうで、注意喚起のテープが貼られています。私は右ふくらはぎを刺されました。刺された瞬間はチクッとしましたが、その後痛くも痒くもなく腫れてもいないので「本当にスズメバチなん!?」と思ってしまいました。通行する際は黒いものを身に着けない、レインウェアなどで防護する、ネットを着用するなど対策されたほうがいいです。 その後胎内市によってハチの巣が駆除されたという情報が入ってきました。ただ駆除しきれなかったハチが残っている場合がありますので、しばらくの間は注意が必要です。 奥胎内ヒュッテから足ノ松尾根登山口へは林道歩きが約3km。半分は舗装道路、もう半分はダートです。奥胎内ダムの工事車両が通ることがあるので、注意しながらの歩きとなります(特に平日)。 この林道歩き区間は夏山シーズンの土日祝日、乗り合い自動車が運行されます。詳しくは以下のリンクをご確認ください。 胎内市(飯豊連峰胎内口登山者用乗合自動車の運行について) https://www.city.tainai.niigata.jp/sangyo/kanko/r6noriaijidousya.html 足ノ松尾根は飯豊連峰の主稜線に上がるコースとしては、おそらく川入(御沢野営場)から三国岳へ上がる道の次くらいに歩きやすいルートです(私の独断と偏見)。なお、決して「楽」というわけではありません。それなりに大変です。北飯豊へ登るときに利用される「梶川尾根」「丸森尾根」「権内尾根」などより傾斜が緩い分上りやすいし下りやすいですが、随所に飯豊らしいえげつない急登もあります。心してかかる必要があります。 登山道は全区間明瞭。危険箇所もほとんどありません。足ノ松尾根の標高700m付近と850m付近に細尾根の岩場、標高1400m付近から上部に登山道が崩れてザレたトラバースになっているところがあります。お助けロープも設置されてますので気をつけて通行すれば問題になるほどではないと思います。 水場は奥胎内ヒュッテからの林道歩きの途中に1か所、あとはヒドノ峰から往復15分くらいの沢、さらには頼母木小屋、門内小屋にあります。特に頼母木小屋は常に水量豊富で枯れることがないので(管理人の入る時期限定ですが)、ここで飲料水を得る前提で計画を立てることをおすすめします。 |
その他周辺情報 | 奥胎内ヒュッテ http://okutainai.com/ ヒュッテという名前ながら、中身は完全にリゾートホテルです。レストランでの食事、宿泊、日帰り入浴(温泉ではない)ができます。またガイドさんによる周辺の散策や野鳥観察などのイベントも随時おこなわれています。「飯豊連峰登山者限定宿泊プラン」というものもありますので、登山の前泊後泊にもおすすめ。 下山後の温泉は ロイヤル胎内パークホテル https://royal-tainai.jp/spa/ 日帰り温泉11:00〜14:30(最終受付13:30) 一 般/大人900円 小学生400円 胎内市民/大人600円 小学生300円 毎週月曜日は清掃日の為、休業となります ※祝日の場合は翌日 ※ハイシーズンは変更あり 新樽ヶ橋温泉 クアハウスたいない https://niigata-kankou.or.jp/spot/11587 ●営業時間 ・平日:11:00〜21:00 ・土休祝:10:00〜21:00 【日帰り入浴料金】 ●大人:520円 ●小学生:310円 ●定休日:第3水曜日(8月無休) |
写真
おはようございます。新潟県胎内市の奥胎内ヒュッテです。今日は当初裏越後三山縦走するつもりでいましたが、銀山平まで行くのが面倒になったので矛先を変えて歩き慣れた足ノ松尾根に参戦です。朳差岳にするか、頼母木にするか、目標を決めずに出発
(帰りに撮影)標高580m付近の松林で、スズメバチが登場。登山道の地面に巣があるようです。私はしれっと通過しようとするも、右ふくらはぎを刺されてしまいました。ただ刺された瞬間はチクッとしましたが、傷口洗って消毒して絆創膏貼ったらその後痛くも痒くも腫れもしないし、スズメバチってこんなもんなのかな?次回刺されるとアナフィラキシーショックで危ないかもしれんけど……。ビックリしましたが登山には支障なさそうなので先へ進みます。いつも持ってたエマージェンシーキット初めて使ったw
今日の主稜線は天気良さそうですが、昼になるとガスが出てくるでしょうから早めに着かないと。奥胎内ヒュッテ着いたら眠くて30分仮眠したので、この30分出遅れが命取りにならなきゃいいが
ハチに刺されたこともありますが、最近ではいちばんのスローペースで主稜線の大石山に到着。足ノ松尾根から上って頼母木方面へ向かうのは初めてかもしれません。いつも朳差岳ばかり行っていますから。晴れてるうちにどこまで行けるか。この時点では「頼母木山をゴールにしてもいいかな」と考えていたのでした
大石山から30分ほどで頼母木小屋(たもぎこや)。これは難読ですが、私は昔渓流釣りをしていたので、読むことができました(頼母木川は源流イワナで有名)。ここはいずれ泊まりに来たいけど、余裕で日帰り圏内だからなかなか機会がないんですよね……。
協力金100円を箱に投入し、「飯豊のオアシス」とされる水場で飲料水補給。ここと梅花皮小屋(かいらぎこや)の水場は水不足になっても枯れることなく水量安定しています。ここで補給する前提で計画たてるのがよいです
これまで歩いてきた道。もう雲が上がってきちゃった。北飯豊の稜線はアップダウンがそれほどきつくなく(ないことはないですが)、比較的歩きやすいです。その分稜線に乗るまでが急登急登急登で大変
地神北峰からの眺め。ガスってきてます。最近私は「こんぶ【滋賀県民】」というユーチューバーさんの登山動画がお気に入りでよく見ておりまして、そこでいつもガスっているから自身を「ホワイトハイカー」と名乗っておられました。私も割とホワイトハイカーなので気持ちがよくわかりましたよw
地神山に着きました。重厚な山容の割に地味な山頂。この山は以前「シシノマナコノ峰」という名前だったそうです。しかし測量の際に隣のピーク「扇の地紙」と間違った挙げ句、漢字も「地神」と間違って当ててしまったそうです(『新潟100名山』新潟日報事業社より)。まあわざわざ目指す山でもないかな。縦走の途中で通るだけで十分
着きました!!北股岳2024.9m山頂です。最初はここまで来るつもりじゃなかったけれど、片道15kmですか。むちゃくちゃ遠かったな〜。たぶん今年一のロングトレイルになるのではないかと
北股岳は私以外に誰もおらへん。日曜日なのにここまで出会った登山者は少なかったなあ〜。やっぱ飯豊は空いてて良いです。登山を楽にするため交通機関とか山小屋に重課金する場所がないので、厳しい登山を強いられますからねえ
さて、北股岳山頂滞在15分ほどで戻りましょう。あまりゆっくりしてると明るいうちに下山できないかもしれません。
よく考えたら年頭の目標に「足ノ松尾根から北股岳の日帰り」を掲げてたんだよなあ。いま思い出しましたwww目標達成
よく考えたら年頭の目標に「足ノ松尾根から北股岳の日帰り」を掲げてたんだよなあ。いま思い出しましたwww目標達成
足ノ松尾根を下りながら主稜線を眺めます。「なんか最近下りで疲れるしスピード乗れないんだよなあ」と思っていたのですが、今日ようやく気づきました。靴のソールが薄くなってきたのと、100均で買ったインソールがヘタってきたので足をついたときの衝撃がダイレクトに伝わってダメージを受けていたようです。とりあえず安物のインソール2枚重ねにして、それでもダメなら新しい靴に交換するかな
足ノ松尾根の下降に2時間を要し、ようやく登山口。下りのハチは巣に引っ込んでいたようで刺されず無事通過できました。調子良いと足ノ松尾根の下りは1時間30分もかからないんですけどねえ。あとは奥胎内ヒュッテまで林道歩き。明るいうちに下山できてなにより
道路を30分歩いて奥胎内ヒュッテ。ここまでトボトボとしか歩けませんでした。もう日帰り入浴も終わってますし、汗だくですがお風呂は家に帰ってからにしましょう。
それにしても足ノ松尾根からの北股岳はなかなか過酷でした。これ普通は絶対に泊まりコースだよなあ
それにしても足ノ松尾根からの北股岳はなかなか過酷でした。これ普通は絶対に泊まりコースだよなあ
奥胎内ヒュッテの自販機で飲み物を購入していきます。登山後はコーラが美味しいのですが、私の家系は父方母方ともに糖尿病満載なので、赤コーラのガブ飲みなんて恐ろしすぎてできません。なのでゼロコーラをいただきます。ゼロコーラでも十分おいしい
感想
昨年は再三通った北飯豊。今年は9月に入りやっと2回目の入山をしてきました。いつもなら朳差岳へ向かうところを今回は頼母木方面へ。特に目標は定めず体力と雲の湧き方と相談し、行けるところまで行くという方針で奥胎内ヒュッテをスタートです。
ということでまとめますと
・ハチ(スズメバチ?)に刺されたのは誤算。でもなんともなかった
・北飯豊の稜線は相変わらず素晴らしい
・頼母木は9月でもハクサンイチゲに出会える
・なんだかんだで北股岳まで行ってしまった
・北股岳めちゃくちゃ遠かった
・飯豊はハイシーズンの日曜でも人が少なくて良い
・足ノ松尾根の下りで大苦戦。たぶん靴がもう限界(ソールが薄くなりすぎ)
いやー、足ノ松からの北股岳は遠いですね。あれは完全に宿泊コースでした。すっかり忘れていたとはいえ「足ノ松尾根から北股岳日帰り」「晴天の北股岳を訪れる」という年頭に立てた自身の目標を達成できたのはよかったかな。次は一分の隙もない快晴の北股岳に登ってみたいものです。
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