暗闇の沢でスリルを味わって！ 〜 武奈ヶ岳 ゴミ拾い その11 〜
滋賀県
むっしゅ
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,185m
- 下り
- 1,185m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
すでに多くご指摘ですが、北比良峠北側の崩落、さらに大きくなる危険もありそうです。 八雲ヶ原からロッジ跡経由でダケ道に抜けるときには通るところです。 |
| その他周辺情報 | 入浴施設：比良とぴあ ６１０円 |
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（このあと2人来ました）
（5�圓任睚匱蠅砲屬蕾爾欧討海離襦璽箸魏爾襪里呂�つい！）
装備
| 個人装備 |
ザック
レインウェア上下
救急薬品
ナイフ
非常食
携帯電話
帽子
トレッキングポール
軍手
タオル
ティッシュ
財布
シューズ
水
カメラ
ゴミ袋（４５l）
|
|---|
感想
仕事の都合で今週の連休の予定が来週にずれ込み、さあどうしようかと途方に暮れた一日がありました。
さすがに計画キャンセルのダメージはありましたが、それはそれ、やれることを見つけて楽しめばいいことですね。
日に日に秋の気配が広がって、早朝の空気の冷たさが気持ちいい季節です。
いつものようにゴミ袋を持って武奈ヶ岳に向かいますが、いつもの坊村スタートではなくイン谷口から歩くことにしました。
距離が長くなる分はスタートを速めれば何とかなるだろうと1時間早く現地に着きました。
2時45分のイン谷口。気温は16度。
周囲は真っ暗ですが、頭上には星が強く輝いています。
秋の透明な空気を感じます。
レスキュー比良の正面谷小屋で登山届を投函し、暗闇に吸い込まれるような林道を歩き始めました。
こちらからの夜間登山は以前に一度ありますが、もう感覚はほとんど忘れているので油断せずにしっかり歩きます。
風に揺れる木々の音に混じってかすかな生き物の気配。
初めて聞く動物の警戒信号のような声に振り向いて目を凝らすと、ヘッデンの光を反射して驚くほど明るい4つの目がこちらを注視しています。
輪郭が分かるほど近くもなかったので何の動物か不明でしたが、なんとなく猫くらいの大きさに感じました。
夜の山中、まるでテーマパークのようなワクワク感です♪
青ガレを登り始めると、今度は沢筋の分岐に気を使います。
暗い中で足元に集中するのは当然なのですが、赤テープやペンキの目印を見落とすといつの間にか隣の沢筋に迷い込みかねません。
昼間なら、そんな分岐がありそうには見えない青ガレのルートですが、ここは夜間ならではの緊張感を楽しんで登ります。
金糞峠手前でも何度かルートロスの危険がありました。
五感が研ぎ澄まされるような張りつめた感覚を楽しみながら、ルートを見定めて登ります。
地面を踏む足の感触が変わって立ち止まり、やはり道を外れたことを確認してほっとしたり、道沿いの案内表示が隣の沢にあるのを見つけてあわてて復帰したり・・・
ヘッデンの光の届く数m以内で対処できることばかりでやれやれです。
そうして一生懸命に集中して歩いていますが、時々立ち止まってヘッデンを消してみました。
何も見えない暗闇で感じる山の気配を全身で味わいたくて。
振り向けば琵琶湖岸の灯りも見えています。
ここに一人で立っているのはとても贅沢な瞬間に思えます。
金糞峠から奥の深谷に下りて、中峠に向かう沢沿いの道。
地形も足元の危なっかしさも数段ランクアップします。
おまけに何度も繰り返す渡渉にも気を使います。
なにしろ前科をたくさん抱えているもので・・・
さんざん暗い山を楽しんで、ワサビ峠に上がったころにはすっかり明るくなった山で、なんとか無事に歩けたことを喜んだことでした。
現在比良では行方不明者が1名あり、情報を求める掲示がありました。
また北比良峠北側の崩落を見ても、山での不測の事態はいつでも起こりうることだと教えられます。
しかし、不可抗力の事故は山でなくても遭遇しますが、自分で想像力を働かせてリスクを予想したり回避する努力はするべきですね。
自分にできることとできないこと、ここで自分がやろうとしていること、どんなことが起こりうるのか、etc.
そんなあれこれを頭の中で想像することだけでも準備の助けにはなりそうです。
初めての山で準備も不十分なまま夜間歩行できるとは思いませんが、リスクを認識して対処するのを前提に夜の山を感じたいですね。
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