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Yamareco

記録ID: 7159572
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東北

十里長峰から登る残雪の神室山

2013年06月07日(金) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 秋田県 山形県
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GPS
07:40
距離
10.0km
登り
1,008m
下り
1,008m

コースタイム

日帰り
山行
6:00
休憩
1:40
合計
7:40
5:10
60
根ノ崎口登山口
6:10
6:15
75
三合目
7:30
8:20
50
尼顔ノ森
9:10
15
小又山分岐
9:25
9:40
5
9:45
10:10
5
10:15
15
10:30
45
小又山分岐
11:15
50
尼顔ノ森
12:05
12:10
40
三合目
12:50
根ノ崎口登山口
天候 曇りのち雨
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス 往:仙台空港−根ノ崎口登山口(レンタカー)
復:根ノ崎口登山口−一関市内(レンタカー)
早朝でもあり根ノ崎口付近にはまだ車や人影は見られなかった。今日は平日なので入山者もそれほど多くはいないだろう。
早朝でもあり根ノ崎口付近にはまだ車や人影は見られなかった。今日は平日なので入山者もそれほど多くはいないだろう。
登山届けを出して5時10分に出発する。
登山届けを出して5時10分に出発する。
沢に沿って10分ほど歩き、小さな支沢を渡ると1合目に着く。この先から急登が始まる。
沢に沿って10分ほど歩き、小さな支沢を渡ると1合目に着く。この先から急登が始まる。
途中で木々の間から雪を残した山が見えた。方向からしておそらく小又山だろう。
途中で木々の間から雪を残した山が見えた。方向からしておそらく小又山だろう。
3合目までは、写真では分かりにくいが所々にロープが張られているかなりな急登だった。
3合目までは、写真では分かりにくいが所々にロープが張られているかなりな急登だった。
ブナの大木の中の尾根道を登って行く。
ブナの大木の中の尾根道を登って行く。
1時間ほど登り続けて3合目に着く。足元ばかり見つめて登っていたため2合目には気づかなかった。ここで小休止。
1時間ほど登り続けて3合目に着く。足元ばかり見つめて登っていたため2合目には気づかなかった。ここで小休止。
3合目から少し行ったところで再び小又山が見えた。青空も少し覗いているが雲の動きから見て天気はまだどうなるかわからない。
3合目から少し行ったところで再び小又山が見えた。青空も少し覗いているが雲の動きから見て天気はまだどうなるかわからない。
3合目からはそれほどきつい登りはなかった。登山道脇にはブナの大木が立ち並ぶ。
3合目からはそれほどきつい登りはなかった。登山道脇にはブナの大木が立ち並ぶ。
苔むしたブナの大木。
苔むしたブナの大木。
6時35分に4合目を通過。3合目から20分ほどのところ。
6時35分に4合目を通過。3合目から20分ほどのところ。
つづいて5合目。
5合目を過ぎてほどなく、前方に尾根の上部が見えた。この尾根は十里長峰とも言われるようで、比較的新しい登山道だそうです。
稜線の上には怪しげな雲があり、なんだか不吉な予感がする。
5合目を過ぎてほどなく、前方に尾根の上部が見えた。この尾根は十里長峰とも言われるようで、比較的新しい登山道だそうです。
稜線の上には怪しげな雲があり、なんだか不吉な予感がする。
上の写真の撮影位置から少し登ったところから見えたのは天狗森。こちらの空模様も怪しげだ。
上の写真の撮影位置から少し登ったところから見えたのは天狗森。こちらの空模様も怪しげだ。
6合目付近から南の方を見る。曇り空にもかかわらず視界がよいのが救い。
6合目付近から南の方を見る。曇り空にもかかわらず視界がよいのが救い。
灌木越しに小又山と天狗森を見る。雪を残した山容はなかなか立派でとても1300m程度の山には見えない。しかしその上の雲は黒みを帯びており、ひょっとしたらひょっとするかもしれない空模様。
灌木越しに小又山と天狗森を見る。雪を残した山容はなかなか立派でとても1300m程度の山には見えない。しかしその上の雲は黒みを帯びており、ひょっとしたらひょっとするかもしれない空模様。
少し高度を上げたところからの小又山と天狗森。
少し高度を上げたところからの小又山と天狗森。
尼顔ノ森と書かれたあたりまで来るととうとうパラパラととやってきたので慌てて雨具を着る。
尼顔ノ森と書かれたあたりまで来るととうとうパラパラととやってきたので慌てて雨具を着る。
”尼顔の森”と書かれている。
”尼顔の森”と書かれている。
通り雨かどうか、露出したブナの根っこの上に座り込んでしばらく様子を見ることにした。
通り雨かどうか、露出したブナの根っこの上に座り込んでしばらく様子を見ることにした。
尼顔ノ森のブナを眺めながら雨の様子を窺う間に寝不足のこともありしばらくウトウトする。雨は絶え間なく降り続いたがそれほど激しい降り方ではなかった。
小1時間ほどすると小降りになってきたので神室山に向かって登り始めた。
尼顔ノ森のブナを眺めながら雨の様子を窺う間に寝不足のこともありしばらくウトウトする。雨は絶え間なく降り続いたがそれほど激しい降り方ではなかった。
小1時間ほどすると小降りになってきたので神室山に向かって登り始めた。
尼顔ノ森から10分もたたないうちに樹林帯を抜けて見晴らしのよい稜線に出た。そこは7合目で、行く手に目指す神室山を仰ぎ見ることができた。
小雨が降る中ではあったが視界はよく、不意に目にした雄姿に感激するのだった。
尼顔ノ森から10分もたたないうちに樹林帯を抜けて見晴らしのよい稜線に出た。そこは7合目で、行く手に目指す神室山を仰ぎ見ることができた。
小雨が降る中ではあったが視界はよく、不意に目にした雄姿に感激するのだった。
手前に見えているピークは小又山への分岐点がある9合目。神室山の山頂はその後の丸いピークか?
手前に見えているピークは小又山への分岐点がある9合目。神室山の山頂はその後の丸いピークか?
振り返ると、登ってきた十里長峰が一望できた。
振り返ると、登ってきた十里長峰が一望できた。
稜線上にはいろいろな花が咲いていたが、この天気ではカタクリも元気がなかった。
稜線上にはいろいろな花が咲いていたが、この天気ではカタクリも元気がなかった。
ツバメオモトは比較的元気そう。
ツバメオモトは比較的元気そう。
小又山分岐への登りは結構きつい。最後の急登です。
小又山分岐への登りは結構きつい。最後の急登です。
急登を終えたところは9合目。
急登を終えたところは9合目。
小又山分岐点につきました。天狗森から小又山へと続く稜線が見える。なかなか歩き応えがありそうです。縦走するかどうか、まず神室山山頂に行ってから決めよう。
小又山分岐点につきました。天狗森から小又山へと続く稜線が見える。なかなか歩き応えがありそうです。縦走するかどうか、まず神室山山頂に行ってから決めよう。
山頂間近か。避難小屋も見える。登山道脇にはミネザクラが咲いている。この稜線付近ではシラネアオイも見られたが、花は皆谷の方に向かって咲いていたため写真は撮れなかった。
山頂間近か。避難小屋も見える。登山道脇にはミネザクラが咲いている。この稜線付近ではシラネアオイも見られたが、花は皆谷の方に向かって咲いていたため写真は撮れなかった。
この残雪を越えれば山頂だ。
この残雪を越えれば山頂だ。
神室山の右には西ノ又分岐のピークが並んで見えた。 神室山地は幾つものピークを連ねているが、その一つ一つの頂きがとても1300m程度の山とは思えない姿・形をしていた。
神室山の右には西ノ又分岐のピークが並んで見えた。 神室山地は幾つものピークを連ねているが、その一つ一つの頂きがとても1300m程度の山とは思えない姿・形をしていた。
雨がぱらつく中、9時25分に神室山山頂に辿り着く。
雨がぱらつく中、9時25分に神室山山頂に辿り着く。
標高1365m。登山口からの標高差約900m。
標高1365m。登山口からの標高差約900m。
南には天狗森から小又山への稜線が続く。その右遠くには火打山の特徴ある姿が見える。
南には天狗森から小又山への稜線が続く。その右遠くには火打山の特徴ある姿が見える。
天狗森と小又山。小又山の標高はこの神室山より1m高い1366m。
天狗森と小又山。小又山の標高はこの神室山より1m高い1366m。
火打山は1237m。どの山も2000mクラスのように見えるが・・・。残雪のなせる技か。
火打山は1237m。どの山も2000mクラスのように見えるが・・・。残雪のなせる技か。
北には西ノ又分岐とその後に前神室山。前神室山という以上はあちらからの道が表参道ということだろう。
北には西ノ又分岐とその後に前神室山。前神室山という以上はあちらからの道が表参道ということだろう。
前神室山。標高は1342m。
前神室山。標高は1342m。
天気は悪いながらも遠くには幽かに焼石岳を認めることができた。
天気は悪いながらも遠くには幽かに焼石岳を認めることができた。
その右には明日登る栗駒山が・・・。あちらの方は空が明るい。
その右には明日登る栗駒山が・・・。あちらの方は空が明るい。
山頂は雨風で身の置き場もないため、避難小屋まで行って少し休憩することにした。
山頂は雨風で身の置き場もないため、避難小屋まで行って少し休憩することにした。
山頂に咲くイワカガミ
山頂に咲くイワカガミ
山頂から小屋まで下る途中にはシラネアオイが沢山咲いていた。しかし雨の中では写真を撮るのもなかなか難しい。
山頂から小屋まで下る途中にはシラネアオイが沢山咲いていた。しかし雨の中では写真を撮るのもなかなか難しい。
小屋はまだ新しく清潔な感じがした。持参のお弁当を戴いてホッと一息つき、出発しようとするときに単独行の方が入ってきた。今日初めて出会った登山者で、西ノ又の方から登ってきたらしい。
小屋はまだ新しく清潔な感じがした。持参のお弁当を戴いてホッと一息つき、出発しようとするときに単独行の方が入ってきた。今日初めて出会った登山者で、西ノ又の方から登ってきたらしい。
小屋を出ても天候に変化はなかった。山頂にお別れをして小又山分岐まで戻る。
時刻は10時半で少し遅くなったが、まだ小又山経由で帰ることはできるだろうと思い、天狗森に向かって下り始めた。しかし下るにつれて本降りのような雨になり、また稜線付近を雲が覆うようになってきた。
小屋を出ても天候に変化はなかった。山頂にお別れをして小又山分岐まで戻る。
時刻は10時半で少し遅くなったが、まだ小又山経由で帰ることはできるだろうと思い、天狗森に向かって下り始めた。しかし下るにつれて本降りのような雨になり、また稜線付近を雲が覆うようになってきた。
ということで結局小又山経由は諦めて来た道を戻ることにした。
神室山を見納めて十里長峰を下る。
ということで結局小又山経由は諦めて来た道を戻ることにした。
神室山を見納めて十里長峰を下る。
下る途中で主稜線方面を振り返る。
下る途中で主稜線方面を振り返る。
雨の中のブナ林を下り続ける。
雨の中のブナ林を下り続ける。
ドンドン下って行きます。
ドンドン下って行きます。
3合目を過ぎると急降下。
3合目を過ぎると急降下。
午後0時50分に登山口に戻る。
来年以降、好天を狙って縦走に再挑戦しよう。
午後0時50分に登山口に戻る。
来年以降、好天を狙って縦走に再挑戦しよう。

感想

今年の近畿地方は早々と5月28日に梅雨入りした。しかしそのあとは一向に雨が降らず、週間天気予報を見ても6月10日ごろまで晴天が続くとのことだった。梅雨入りの時期になるとまだその影響が少ない東北方面の山々のことが気になってくる。最近では一昨年に焼石岳、昨年には和賀岳に登っており、今年もこの方面の山歩きを考えていたが、予報では東北地方も晴れマークが続いていたので絶好のチャンスとばかりに6月7、8日に神室山と栗駒山に行くことにして準備をし始めた。
しかし、航空券を予約したあとの4日の予報では南海上に低気圧が発生して東進し、ちょうど7日に東北の東海上に達する見込みということだった。飛行機は関空・仙台間のLCCを予約したためキャンセルの払い戻しはなし。天気予報のことだからどうなるか分からないと考えて、6日の夕方予定どおり仙台に向かって関空を飛び立った。
今回も焼石岳や和賀岳に続く晴天を狙った6月の東北山行だったが、残念ながら天候には恵まれなかった。しかし小雨降る稜線上からの視界は比較的よく、神室山地のほぼ全容が確認できた上に、焼石岳や黒駒山も眺めることができたのは幸運だった。そして何よりも、まだ多量の残雪を纏った神室山の雄姿は予想だにしなかった印象的なものだった。

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