宝剣岳 中央稜



- GPS
- 26:58
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 721m
- 下り
- 727m
コースタイム
- 山行
- 2:08
- 休憩
- 6:17
- 合計
- 8:25
天候 | 17日 晴れ、時々ガス、時々雨 18日午前晴れから次第にガス |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
菅の台からしらび平、千畳敷ロープウェイはオンラインチケットが便利 (往復でOK、復路は三日間有効) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は明瞭、植生保護のため侵入禁止の緑ロープあり |
その他周辺情報 | 菅の台バスセンター至近のこまくさの湯で入浴。食堂もあり |
写真
感想
盆休み後半は台風に翻弄され、影響の少なそうな中央アルプスは宝剣岳へロッククライミングを楽しみに行ってきました。
前夜発し菅の台バスセンターで仮眠。驚くことにバス待ちの列が4時台からできており、我々もそそくさと準備して列へ。
結局7時のバスで出発し、千畳敷には8時入り。
期待通り美しい花崗岩の岩と青空が出迎えてくれました。
短いが急登を急ぎ足で上り浄土乗越を超え、ダメ元で宝剣山荘にテント場確認してみると運良くラスト一張り空いているとのこと。
早速受付し、宝剣岳至近に幕営することができました。
さすがに3000m級の稜線のため、終日晴天というわけもなく、時折ガスが上がってきて視界悪目。
逸る気持ちを抑えつつアタックザックに登攀具一式を詰め込み宝剣岳へ。
山頂社の裏手を探すとそれらしい稜を発見。
初見で懸垂下降による取り付きに加え、ガスで降りた先も確認しづらく悪戦苦闘した末、
下部のバンドについたのは12時頃。
行動食を食べ休憩の後、登攀開始。詳細は後述。
時折雨がぱらつくものの、無事トップアウトできました。
山頂あたりで遠雷が聞こえてヒヤヒヤしつつ帰幕し、持参した食料でプチ宴会。
漫画「山を渡る」を参考に用意したプルコギはとても美味しくできました。
ガスのため残念ながら星空は見えず。
2日目は駒ケ岳ピークハントして、宝剣岳2回戦へ。
中央ルンゼ予定ですがパートナーの技量も鑑みて再び中央稜。
スムーズに取り付きまで下降し、1P目で下段に取り付きヒヤヒヤさせられるものの、10時頃トップアウト。
テントを撤収して混雑する前にロープウェイで下山。
おつかれさまでした~。
使用ギア:50mダブル2本、アルヌン8本程度、キャメ.3-2番2セット, 3,4 1つずつ、
クライミングシューズ、ATCガイド、PAS、グローブ、240スリング、120スリング
アプローチ:懸垂下降3回
宝剣岳頂上の社の裏手ロープウェイ側に踏み跡のついた稜がある。
ここを25mほど慎重に下り切れ落ちた箇所まで進むと、左手のハイマツ陰に残置スリングあり。
ここから下を覗くとスラブが見える。50m連結してスラブの左側へ向かって懸垂下降する。
途中オケラクラックを過ぎ、残置スリングがたくさんある凹角の直下まで。
ロープで作成された残置支点で2回目の懸垂。ハイマツの右手から降りるイメージ
25mほど降りて、ハーケンがベタ打ちされたテラスまで。
残置ハーケンで支点構築して30mほど降りるとバンドにつく。
1P目:30m IV+~V
バンドは二段になっており、どちらもリングボルトのビレイ点あり。ここはいくつかラインが取れる。
①上段のキレイめフェイスは出だしやや悪い(IV+)。5mほど登ると残置スリングにカラビナの下降支点らしきものあり。
②最も優しいライン。上段の支点からさらに歩いて左上しハーケンが打たれたあたりから右へトラバースするように進むとIII+程度になる。
③最難、非推奨。下段逆くの字は出だし脆い。小ハングを右に巻くとブッシュがちになり、さらに上の小ハングを左へ。
ここはプロテクション取りづらく、極端に悪いムーブはないが落ちれないV級といった感じ。
巻いたあと草付きを登ると上記残置スリングの上にでる。
ここから上は難しい部分はない(IV程度)。弱点をたどりブッシュを避けるように登って残置ハーケンベタ打ちテラスまで。
2P目:25m V
5mほど登った地点にあるハングから凹角へ入る部分が核心。ハーケンもあるがカムがよく効く。
細かいがスタンスもあるのでフリーで超えたいところ。
あとは快適に伸ばして残置スリングがたくさんある凹角手前まで。残置ロープスリングを利用した。
3P目:25m V
出だし残置スリングたくさんある凹角が核心。フィンガーサイズのカムがよく効く。
乗っこしたらピナクルにステミングしつつオケラクラックへ。
オケラクラックは傾斜もなく簡単。後半も快適に伸ばしてピナクルに240スリングかけて支点構築。
4P目:45m III+
出だしやや悪いか。ひたすら登って岩稜を抜け最初の懸垂点を超えて山頂直前でキャメ1番2つで支点構築。
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