天人峡〜化雲岳(大雪山系)でキタキツネと遭遇お見合い


- GPS
- 16:18
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 1,538m
- 下り
- 1,537m
コースタイム
天候 | 曇り〜晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間 登り9時間 下り7時間 標高範囲 600m〜1900m 合計登行 1400m 気温 11度 駐車場 天人峡P 山で会った人 0人 キタキツネ1匹 鹿1匹 森林限界 1400mでハイマツ疎林 登山道の様子 天人峡急登はさほどでもなく登りやすい 山の快適さ 樹林はいつもの虫攻撃 お勧め度 ルートはマニアック コンビニ 旭温泉天人峡にはコンビニなく、東川まで20キロ遠く 観光 前々日夕方羽田〜旭川 前日曇りで散策程度 |
写真
感想
グレートサミッツ 国内編NO142
天人峡〜化雲岳(大雪山)でキタキツネとお見合い
午後3時、標高1700mのハイマツ帯の中。チンタラ下山で日没に間に合うかなあ、民宿に予約入れてるんだけど。すると目の前に案外白っぽいものがぬっと現れた。おお少しびっくり。「あれっ、キミってまさかクマじゃないよね」。けっこう大きいんだ、柴犬みたいな感じもしたが、ああやっぱり大丈夫、キタキツネ君でしょ。でもこんなハイマツ帯にまでくるんだ。いいや写真とっちゃお、逃げないでね。
敵は案外ゆったり構える。1枚とって声かけしたら、こっち向いてポーズとったよ、おしゃれ。その後ハイマツトンネルのなかこっちに向かってくるじゃない。まさか噛み付くの。クマ鈴鳴らしたり声出しても無視。ストックバチバチやったらようやく気づいて戻った。自然の動物は人間なんて屁とも思ってないんだね。けど敵は賢くて、大回りで私よけて向こう側に出たよ。ああやっぱり頂上に行きたかったんだ。
でもなんか、こんな遭遇で私元気出たよ。この日に会ったのは人間ゼロ、キタキツネ1匹、エゾシカ1匹でした。
梅雨の合間の北海道でもようやく晴れっぽく、井戸の底のような天人峡から、柱状節理の岩壁帯を乗り越えて、上部溶岩台地から化雲岳に行ってみよう。なんて奇特な計画。
朝2時起き、4時前出発。こちら3時半から明るいね。
覚悟して登り始めたが、案外歩きやすい。泣壁というのに岩壁はなくて、泥だけで意外にあっさり上部に出たから安心したね。でもそこからがとても長い。羽衣滝を見た後に2時間歩いても樹林は抜けきらず、しかも夏虫がどんどんきて、太もも刺されまくりでボコボコになっちゃった。フィットネスパンツはダメだよ。雨具に虫よけスプレー、虫よけネット。自分が山師になって、そこまでして登りたいか。
1200mで湿地木道になって、そこから残雪と稜線に川が流れている。豊富な水場だね。地図に水場はないと出てるがそれってウソ? 広い溶岩台地の高層湿原は、豊富な残雪と池糖と小川が流れる。1400mでまた湿地。でもここでハイマツ疎林になってようやく展望だ。晴れになって旭岳がでかく迫る。忠別岳も奇妙な台地形だ。展望が出れば、歩いているだけでも何だか楽しいが、昼頃までに着けるかどうか。
小化雲岳が遠くに見えるようになったが、しかし広大な雪田も広がって、道が分からん。ナビ拡大して夏道に沿うが、何度か間違う。10時過ぎて時間気になるが、昼寝。快感だこの記憶喪失のようなときが。
気を取り直してまた行く。小化雲の雪田はポン沼で、それから岩峰に着くとようやく向こうにトムラウシが見えてきたよ。まもなくガスだ。その手前に目的山あるのだが、どうも不明。
少し谷に下ってまた登り、だらだら続く中でようやく分かった。マラ岩がでかく迫るのが化雲岳、ああそうですか。ついに午後1時、出発して9時間で頂上だね。五色からの稜線が合流して、向こうトムラウシへ消えているよ。こんな大雪のど真ん中にいきなり登り着くなんてなんか感動的だよ。黄色いシャクナゲがハイマツと同居して、花畑も長い。
しかしでかい山脈だ。トムラウシはすでに雲の中。快晴していたら行きたかったけど、来た道戻ろう。
帰りのほうが幾分速いが、しかし良くぞこんな長い道を。途中でキタキツネ君に励まされたが、クルマに戻ったのは午後8時。延々16時間行動。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する