南鈴鹿:鬼ヶ牙〜長坂の頭〜臼杵山を周回【変化に富んだ尾根は面白い!】


- GPS
- 10:54
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 940m
- 下り
- 923m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 7:35
天候 | 小雨交じりの曇り 稜線は強風 午後には晴れ間が 【気温】 駐車地スタート時:19℃ 大岩:18℃ 下山終了時:20℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船石谷を渡った「京道」起点入口の駐車スペースを利用。 (ICから約20分) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・鬼ヶ牙周回コースは船石林道登山口から三ツ淵登山口までは1→5までの 標識が有ります。 ・鬼ヶ牙〜大岩間は手持ちの山地図では破線すらありませんが、 コースは全体的に標識は少ないですが、以外にも よく踏まれた道が続いていました。 【三ツ淵登山口〜鬼ヶ牙〜大岩・県境縦走路】 暗い谷の縁や、険しい岩場を辿り尾根経由で鬼ヶ牙に出ます。 その後、痩せた岩尾根、快適な尾根、紛らわしい尾根分岐など 変化に富んだ稜線を何度もアップ、ダウンを繰り返し、 終盤は展望のない尾根を黙々と高度を稼ぎ大岩に出ます。 【大岩〜臼杵岳〜登山口】 舟石から高度を下げ鹿除けネットの鞍部から臼杵岳まで急な登り返しに なります。 その後、臼杵岩までは快適な尾根が続きますが、臼杵岩から谷筋に 出るまでは樹林の中を一気の下りとなり、今日は落ち葉が滑りやすく 注意深く下りました。 |
その他周辺情報 | ヒルの被害は有りませんでした。 |
写真
感想
御所平を訪ねた時、特異な姿と山名から気になっていた鬼ヶ牙。
是非歩いてみたいと思っていた鬼ヶ牙〜長坂の頭を絡めて御所平まで
を計画。
日曜日は梅雨の晴れ間が期待できそうだ。どんなコースか楽しみだ。
臼杵山登山口へ駐車し、安楽川の渓谷美を眺めながら鬼ヶ牙へ向かう。
三ツ淵登山口から土手を越えて薄く暗い谷へ出る。
鬼の棲みか?に相応しい険しい谷の縁を辿り、滝を右岸から捲き終えると
シダの茂る小尾根に出る。足元がザレてくると展望地に出るが小雨が
降りだした。臼杵山を振り返ると薄く虹がかかっている。
朝の虹は雨の兆候だ。どうやら晴れ予報は外れたようだ・・・。
右に派生する踏み跡を見送って尾根芯を登ると岩場のピークとなり
(ここが南峰?)、正面に岩が剥き出した鬼ヶ牙東峰、振り返ると
岩壁に守られた鬼ヶ牙本峰が望まれる。
風も強くなってきたが岩が乾いている間に東峰を踏んでこよう。
急斜面を枝の助けを借りて慎重に下ると斜面に絡んだ踏み跡に出て、
尾根芯の岩を攀じて岩稜に出る。強風の中、標識を探して突端まで
進んでみるが見つからなかった。
視界が利けば爽快な眺めだろうが残念、早々に下る。
斜面に絡んだ踏み跡が気になるので南峰に戻らず、そのままついて
行くとザレの展望地に出た。登りで見送った踏み跡は南峰を捲いて
東峰へ向かう道だった。
再び戻った南峰から左へ降下して登り返すと船石林道の分岐となり、
僅かな登りで鬼ヶ牙三つ目のピーク・本峰だ。
ここから眺める東峰はカッコイイ!450mの山とは思えない。
この先、長坂の頭へは直下の分岐から船石林道方向へ向かう事になるが、
北向きの明確な尾根が気になるので少し進んでみると、すぐに崖になり
とても下れないので引き返す。
良く踏まれた道で直下の分岐を右折すると厳しい下りになり、
やがて「鬼ヶ牙3」の標識が懸る鞍部に出るが、
小雨が止まなくなってきた。
雨具を着けて登りにかかるが、この段階で迷っていた気持ちは
御所平断念に固まった。そうとなったらじっくり行こう。
船石林道分岐を右折してしばらくすると、痩せてはいるが快適な尾根に
変わり向きがやや左に向くと、かくれ谷乗越で一変する。
立ちはだかる岩壁を左からロープにすがって一喘ぎすると、
まろやかな尾根になるが、小さな平坦地で紛らわしい尾根が分岐する。
コンパスで方向を確認し左へ進み急登を登りきると長坂の頭だ。
雲に山頂を隠された仙ヶ岳、周囲の山並も雲の中、おまけに風も強い。
小休止もそこそこに直角に右へ向かうと、岩場の下り、山腹の急降下と
せっかく稼いだ高度を吐き出すように鞍部に出ると広くはないが
快適な尾根になり、小さなアップダウンを繰り返しながら徐々に
高度を上げる。
痩せ尾根が広がりを見せ、変化の無い樹林の登りを黙々と登ると
大きな岩の集まりが現れ、基部を右から捲き終えると御所平へ向かう
県境縦走路と出逢う。左折し僅かに登ると本日の最高点・大岩だ。
早速大岩の突端に行ってみるが相変わらず周囲は雲に閉ざされ、
わずかに小太郎谷源流部が望まれる程度だ。今回はこのまま周回と
決めたが時間も有るので、せめて家老平は眺めてこよう。
小太郎谷源流に広がる馬酔木に囲まれた家老平は開放的でおおらかだ。
ここを今日の最終地点としよう。
再び戻った大岩には展望が戻っていた。展望が広がった突端で
ゆっくりした後、県境稜線を南下する。
風を避ける場所もなく行動食をとっただけで、空腹を感じてきた。
臼杵岳で食事を摂ろう。
午後になって晴れ間も広がり、眺める山並にも緑が戻ってきた。
ザックカバーと雨具を灌木に吊るし、馬酔木の陰でゆっくりと
食事タイムを過ごし、山頂をわずかに下った展望岩に立ち寄る。
すっかり回復した空の下で、遮るものがない眺望を楽しんで
臼杵山に向け山頂を後にする。
鬼ヶ牙から臼杵岩まで長い尾根の周回だったが、変化に富んで
魅力がいっぱい詰まった稜線を飽きることなく歩く事ができた。
あいにくの天気で御所平はあきらめたが、すっかり魅了された
楽しいコースだった。
こんばんは。
鬼ヶ牙、なんか名前の通り凄いところですよね。
岩が連なり、道が幾重にも重なり、ちょっと行くと崖に出会い、
まるで岩の迷宮、迷路のような面白さがありますね
でも、このコースのハイライトは小太郎谷源流だと思っています。
あのまったりした雰囲気は、御所平に至らなくとも十分登った甲斐がありますね
鈴鹿は、この日、雨だったんですね
悪天候の中、お疲れ様でした。
totokさん 今晩は。
晴れ間を狙って出かけましたが、こちらはあいにくの雨で御所平からの眺めを
諦めて戻りましたが、充分楽しめました。
思いのほか踏み跡もしっかりしていましたが、作業道か獣道かわかりませんが
枝道も多くピークごとに方向確認しながら歩きました。
又一つ、お気に入りが増えました。
Onetotaniさん、こんばんは
ユーザー名気にせずにレコ読んでいましたら、語り口調がonetotaniさん流の興味をそそる感想だったので思わず引き込まれてしまいました。
はじめましてと、コメント入れようかなと思ってユーザー名見てみたら
ご本人さんでしたので2度感動してしまいました。
南鈴鹿というタイトルからして、閑静な避暑地を連想し、行きたい気分にさせてくれました。
流石ですね。
higurasiさん 今晩は。
是非歩きたいと思っていたコースを楽しんで来ました。
登山の楽しさをぎゅっと詰め込んだようなコースですっかり気に入りました。
馬力が有れば仙ヶ岳を絡めて周回できればベストでしょうが、
細切れでも繋いで行きたいと思っています。
onetotaniさん
こんばんは
なんて奇妙な名前なんですかね。
痩せ尾根の連続だから
鬼の牙みたいだから?
そんな事を感じながら歩かれたのですね。
未知なる場所を歩くときのワクワク感
たまりませんね✨
kazu97さん 今晩は。
奇妙な名前に惹かれて行ってきました。
うす暗く、険しい谷筋の雰囲気は如何にも鬼の棲みかを連想させます。
このエリアは標高こそ有りませんが、登山口から凝縮されたように
急登が始まり、歩く楽しみが満載です。
静かにじっくり楽しみたい方には最高のフィールドだと思います。
お薦めですよ。
日曜日、鈴鹿は雨だったんですね。
残念。
鈴鹿も南部になりますと
よりいっそう、険しくなりますね。
変化ある道が、楽しそうですね。
komakiさん 今晩は。
私も土、日で八ヶ岳をはしご登山のつもりでしたが、天気睨みで鈴鹿に
変更しました。
あいにくの天気でしたが北部、中部では感じられない南部の魅力に
すっかり嵌りました。
人も少なく歩き応えも有り、また一つお気に入りのフィールドを
見つけました。
onetotani さん、お久しぶりです。メールありがとうございます。
念願の鬼ヶ牙おめでとうございます。後半、天気が回復して景色も見えて良かったですね。
私、舟石から南の稜線はまだ歩いたことが無いんです。暑さが落ち着いたらonetotani さんが今回歩かれた周回コースを回ろうと思っています。
これからもonetotani さんの素晴らしい山旅楽しみにしています。
yoshikun1さん 今晩は。
楽しいコースを紹介していただき有難うございます。
周囲の山を展望、同定しながら歩ければもっと良かったんですが、
この楽しみは今度にとっておきます。
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