10歳児は駆け上がり親たちは置いてかれた都留・城山（勝山城址）【都留市二十一秀峰】
山梨県
子連れ登山
シューP
体力度について
- GPS
- 01:04
- 距離
- 0.7km
- 登り
- 79m
- 下り
- 76m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 1:03
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:03
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
ほぼ舗装 |
| その他周辺情報 | より道の湯 ……には今回行かず、笛吹市のみさかの湯へ |
写真
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しかたないから勝山城の設備でも見るか
これは内堀
いやいやいや
ダッシュで駆け上がるのはどうなのよ
感想
土曜日は晴れの予報。
最近あんまり山に行けてなかった妻を、そんなに高くなくて景色のいい山を探して、連れて行くことにしよう。
息子と僕は登ったことある山、だけど別コース。そして山頂からの景色がスゴい。そんなところをひとつ思いついたので、向かってみることに。
……曇りじゃないですかあ！！ しかもけっこうコッテリした雲が低い山にまでかかってるタイプの！！
しょうがない、向かってみよう。山頂からの景色はいいかもしれないし。
……中央道渋滞じゃないですかぁ！！ まあそれはわかってたけどさ、毎度毎度混まなくてもいいじゃないの。日野が起点のやつ、ほぼ原因ないんだし。
西桂のスマートICでおりて、西桂の人気おそうざいやさん・味よしでお弁当購入。山の上でおいしいお弁当食べたいのよね。
おばちゃんに気をつけてねって送り出されたものの。三ツ峠は雲の中に行方不明。そして時間はもう12時近い。息子は山頂までお弁当を我慢できないだろう。
というわけで、今回は思っていた山をあきらめてまずは三ツ峠登山口にある桜スポットでお花見をすることに。ここは息子と初めて三ツ峠に登ったとき、満開の桜に応援してもらった場所。桜の時期には毎度訪れたい、我が家の桜スポットなのだ。
よきお弁当と満開の桜、なによりここにはあまり人がいない。折りしもヒキガエルの大産卵大会が行われており、息子的には大満足であった。
さて、しっかり登山装備をキメて家を出てきた以上、山登りひとつせずに帰るのは残念にすぎる。そんなわけで、お昼を食べてのんびりしてからでも登れる山、都留市の城山に登ることにした。
都留市の城山。別名、勝山城址。戦国時代にこの地を治めた小山田氏の……と思ったけれど、どうやらこの山城はちょっと後に作られたらしい。もとから平地にあった谷村城に併設する詰城（戦になったときにこもるための城）として、浅野長政の家老さんが作らせたそうな。
高低差100m足らずの、どちらかというと公園のようなところだけれど、ここは【都留市二十一秀峰】のひとつなのだ。クリアすると20峰め、王手をかけられる。そしてここもまた、桜が美しいのだそうだ。
谷村町駅のわきから線路をわたって山の方に進み、細い道のつきあたりまでいくと勝山城跡登山口駐車場がある。6～7台くらいとめられそうだけれど、民家につながる道が伸びていたりするので停める場所に少し気をつかう。トイレがあるのが素晴らしい。
駐車場わきの登山口から、登山開始。
ぴゅーん。息子さんはダッシュで登って行ってしまいました。置いてかれた両親、のんびり登ります。
登山道はコンクリートの舗装など、公園的な整備がなされていて歩きやすい。そのぶん人工的ではあるけど、17世紀から一貫して人工的な場所なのだからしかたない。足元にはスミレが咲いていて、よい春の日だなあと思う。
三の丸、帯廓、二の丸。戦乱で落ちた城ではないので構造物がかなりしっかり残っている。最後の坂をのぼりつめると息子の「おそいよ」という声に迎えられて登頂。城山に登ったよ。
山頂はもとの本丸、きれいな平地になっている。奥に東照宮大権現（家康公にも統治をお手伝いいただいたということ？）、街をのぞむ方にベンチテーブルがある。ここに寝転ぶと風が思いきり通り抜けて、気持ち良すぎて寝てしまいそう。
桜の名所と聞いていたので、もしや混んでる？と思ったけれど、桜は控えめに咲いていて、訪れる人はぱらぱらと。花見にしては登るし、山登りにしては低い。うちも都留市秀峰のひとつゆえ来たわけで、かなり渋めの名所である。
西桂の前田商店で買っておいたもろこし饅頭やさくら饅頭をいただく。お花見ピクニック第2部である。都内の人ごみの中で見る桜より、自分たちだけでおいしいものをいただきつつ見る桜のほうがやはり素敵だ。
城の来歴（だが半分は谷村城のもの）を読み、遠くに聞こえる富士急行の走る音を楽しみ、桜ごしに街を見下ろして東照宮にお参り、さあそろそろ行こうか。そう決めた瞬間、またしてもダッシュで降り始める息子さん。と、今度は途中で止まって我々親を待っている。山のどうぶつさんみたいだ。
両手を広げて走ると飛んでるみたいだよ、という息子のおすすめにしたがって妻も両手を広げて走る。なんという平和。
そんなことをしていたらあっという間にふもとにおりてきた。おつかれさま。息子は不完全燃焼ぎみだけど、今日はこんなもんにしてまた今度ちゃんと登りに行こう。
このあと、旧御坂町に抜けていちめん桃色の甲府盆地を楽しみ、みさかの湯につかった。晩ごはんをどこで食べるか長く迷って、行ってみたかった勝沼の洋食店・ラストパラダイスさんにお邪魔した。素晴らしい料理で締めくくることができて、この日も大満足の週末となった。
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