エッジの効いた稜線と今が盛りの花畑で大満足/谷川連峰主脈縦走（天神平から平標登山口）
群馬県
新潟県
muscat
体力度について
- GPS
- 29:21
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 2,192m
- 下り
- 2,533m
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- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:55
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:01
| 天候 | 29日（金）そこそこの晴れ。空気の透明度は良好で白馬を視認できました。 30日（土）素晴らしい快晴。ただし昼頃からは暑くてきつかったです。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
・土合橋の駐車場利用。土合駅は混雑しがちなので日帰りの方のため空けて置きました。 ・谷川岳ロープウェイ利用。片道1230円。平日は午前8時から運行開始です。 ・平標山登山口から越後湯沢駅へのバス、（ ）内は接続する上越線登り ��0706−42（0813） ��0926−1002（1004） ��1021−57（1204） ��1116−52※土日のみ（1204） ��1239ー1315（1507） ��1406−42（1507） ��1549ー1625（1754） ��1716−52（1754） ��1859−1935 ��1936−2012 ※土合に戻るには�┐�ラストチャンス。1754湯沢発の登り電車に乗る必要があります。それ以降の電車は土合まで行きません。 24時間営業の最終コンビニは道の駅水上町水紀行館から1km程先のファミリーマートみなかみ湯原店です。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
全行程を通して顕著な危険箇所はありません。 【天神平からオキの耳】 天神平から熊穴沢避難小屋までは数カ所雪渓を横切る箇所が残っていました。距離は短いのでアイゼンは使いにくいです。慎重に通過すれば問題ないはずです。 肩の小屋手前には雪田がまだ残っています。ステップは切られているので登りはアイゼン無しでも問題ないはずです。下りはなるべくならアイゼンを装着した方が良いと思います。たった200mのためにアイゼンを出すのは面倒ですが安全第一ですからね。 【肩の小屋から主脈縦走路で平標山へ】 コース上からは完全に雪は消えています。肩の小屋付近からの見た目通りエッジの効いた稜線です。部分的にはかなり細い尾根になっています。悪天候時にはそれなりに危険がありそうです。 肩の小屋を下りてから仙ノ倉山までの区間は花の種類・数ともに圧倒的です。 大障子避難小屋下の水場に行く場合には雪渓を横切っていくことになります。私は現場を確認していませんが、避難小屋で同宿となった方が水を取ってきましたので水場は使えるようです。 【平標山から松手山を経て平標山登山口へ】 下りで初めて使いました。中々の勾配ですが平標山と松手山の区間は視界が開けていて気持よく歩けます。ただし今回はとにかく暑いのと虫が多いので閉口しました。 山と高原地図のコースタイムですが、平標山から松手山まで45分というのは少々厳しいと思います。逆に松手山から鉄塔まで40分とありますがここは甘いです。それ以降は妥当だと感じました。 |
写真
カシバードで作成した谷川岳からの展望図です。大きいサイズで登録してあります。よかったら予習・復習にご利用下さい。 画像をクリック→「元サイズ」をクリック→画像をもう一度クリック、と進んで下さい。
2
☆☆
天神平からオキノ耳までには2箇所ほど咲いていました。
☆☆☆☆
ソロの眺望バカはこんなモンでは納得しません。
苗場山はバッチリ。その左側に白馬三山も見えて眺望バカも納得。しかしコンデジではこれが限界か？
☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
この鎖は使ったほうが圧倒的に楽だし安全です。
葉の色艶が良いですね。今年は当たり年になりそう？
☆☆☆
好きな花ランキングトップ10圏内確実。
☆☆☆☆☆
到着。ドアの立て付けが悪く完全に閉まりません。また塩ビ板？の波板が強風時にはバタバタうるさいのが難。雨風をしのげるだけでもありがたいですけどね。
5
ドアの立て付けが悪く完全に閉まりません。また塩ビ板？の波板が強風時にはバタバタうるさいのが難。雨風をしのげるだけでもありがたいですけどね。
子持山や榛名山も見えてます。
そしてさらなる難敵、エビス大黒ノ頭と仙ノ倉山。エビス大黒のあの形状はこちらから歩くと偽ピークをふんだんに準備していると見た。
8
エビス大黒のあの形状はこちらから歩くと偽ピークをふんだんに準備していると見た。
情報提供のため載せておきます。
咲きまくっていました。
☆
あれ、山頂標の写真撮ってないな。
ともかく谷川岳が随分と遠くなりました。
知ってる場所まで来たので終わりが見えた気分です。
言う事ないですね…いやあった。
ブヨ〜！
耳を齧られました。
なんだっけコレ。山の上でも咲きますよね。
あっ、オダマキか！
☆☆☆
三国小学校の17号を挟んだ向かい側です。有料駐車場からだと元橋バス停よりこちらの方が近いです。
感想
●●憧れの谷川連峰主脈縦走路へ●●
2年ほど前に初めて上越国境の山、平標山＆仙ノ倉山を訪れました。その時の山行は素晴らしくて大変満足しましたが、とりわけ仙ノ倉山から谷川岳へと伸びる主脈稜線の美しさには心を奪われました。
いつか必ず歩きたいコースとして刷り込まれたこの稜線。しかし私の脚では日帰りで踏破するのは無理。いえ、踏破するまでならナイトハイク込みで達成は可能かも知れません。しかし車の回収まで行うとなると、公共交通機関の営業時間から見て不可能に近いでしょう。
となると避難小屋利用で泊り山行にするしかありません。実は一度挑戦したことがあるのです。1年半ほど前の秋、どうせなら主脈縦走と馬蹄形を組み合わせて、2泊で一気に片付けようと白毛門登山口から歩き出したのですが、相当セーブしたペースで歩いたにも拘らず白毛門までに太腿、脹脛が全滅。当初の予定の蓬峠はおろか清水峠にすら到達出来ず、笠ヶ岳避難小屋に宿泊。
翌朝の冴えない天気に止めを刺され、とぼとぼと往路を引き返しての下山。翌日の赤岳へと転進したのでした。
その後も未練がましくチョロチョロとこの界隈に出没しては、いつか主脈稜線を歩きたいとの思いを温めて来たのでした。
●●当然、標高はご購入です●●
そして今回、久しぶりの連休です。金土の連休なので天気が良くてもそう混雑しそうもありません。花にも大いに期待出来るこの時期、ここで行かなきゃいつ行くのって話です。
月末の締めの仕事を何とか片付けて、徹夜で車を走らせて来ました。いつものハッピールート主体の下道です。西黒尾根…ただでさえ避けて通りたいと思ってるくらいですから、主脈縦走のため体力を温存したい今回は当たり前のようにロープウェイで標高をご購入です。
天神平から肩の小屋までの登りは全行程から見ればイントロのようなもの…って思っていたんですけど、さすがにこの時期の谷川岳は花がたっぷり。楽しませてくれますね。トマ・オキの耳付近からは大好きなハクサンイチゲが正に盛りで、その後ほぼ全行程で眼福となってくれました。
肩の小屋で平日とて暇そうな小屋番さんからビールを購入。主脈突入の前祝いです。高ぶる気持ちを一度冷やして置く冷静さは大事なのです。
●●く〜、テンション上がるよ●●
そして、いよいよ念願の主脈稜線に足を踏み入れます。冷えたビールで鎮めたはずの高揚感が頭をもたげ、ウヒャヒャヒャと馬鹿笑い。そりゃ仕方ない、ここからが本番ですからね。
この頃にはガスが掛かり始めていました。それでもハクサンイチゲやシラネアオイ、ハクサンコザクラなどの花々を愛でながら、ただ一人主脈稜線を歩く幸せ。
大障子避難小屋に着いたのは14時過ぎでした。行程上2時間先の越路避難小屋まで行けないこともないですが、徹夜明けで自覚のない疲れがあるかも知れないので自重し、ゆっくりすることにしました。
持ち上げたビールと酒のつまみで英気を養い、昼寝などをしていると、17時頃だったでしょうか。神奈川県から来たとおっしゃる方が見えて、この晩はこの方と2人で広々と小屋を使わせて頂きました。
●●明けて絶好の快晴●●
夜半は風が強く、不具合あるドアが音を立てていたため中々眠れません。そこで耳栓を使用したところ、時計のアラームに気付く訳もなく、翌朝は3時起床の予定でしたが実際に目が覚めたのは4時でした。
風はすっかり止んで絶好の稜線歩き日和です。同宿の方には先に行って頂き、ギリギリ視界に入るくらいの距離を保って歩きます。万太郎山に至ると、理論上見えるはずの山はほぼ全て見えています。正に眺望バカのためのコースです。
眺望だけではありません。道中至るところにハクサンイチゲをはじめたくさんの花が咲いており、厳しいアップダウンの苦しさを和らげてくれます。
万太郎山を越えた辺りからは、日帰り主脈縦走の猛者たちとのすれ違いが始まります。これだけ天気が良くて、花の季節ドンピシャの割にはそれほどの人数ではありませんでした。
仙ノ倉山に至ると、やはり結構な数の登山者が集い、人気の山域だと言うことが実感されました。多くの登山者に混じって平標山までの稜線を楽しみ、そこから先は松手山コースを暑さと虫に多少悩まされながら下山。途中少々焦りましたが結局は余裕たっぷりに14：06のバスに間に合いました。
あとはバス＆電車を乗り継ぎ土合に戻って車を回収。翌日曜日も休みなので道中仮眠を取りつつ、オール一般道で帰宅しました。
●●感想●●
想像以上の素晴らしいコースでした。キレッキレの稜線美とこれでもかっ、とばかりに咲き誇る花々、平日スタートなので行程のほとんどを一人で歩けて要所要所で馬鹿笑い。高い期待値もなんのそので今回の満足度は130％としておきます。うーん充実の山旅でしたなあ。
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こんばんは、muscatさん！
高速道路はお高いとお嘆きのお方が、標高は、っとなると、お手頃価格のようで、躊躇なくご利用されるところが、muscatさんらしくて、何ともイイです
えっ、肩ノ小屋で
二日目の好天は見事ですネ
お疲れ様でした
こんばんは、hottenさん。
コメントありがとうございます
＞高速道路はお高いとお嘆きのお方が、標高は…
鋭いツッコミですね。
しかし人は矛盾を抱えて生きていくものなのです。高速代は高くても、ロープウェイには躊躇なし。そうして体力温存を図ってる癖にビールは２本持ち上げてますからね（写真は撮りませんでしたが、あと１本あったのです）。当然それを冷やすための水を凍らせたペットボトルも持ち上げている訳で…。ふむ〜、矛盾だらけですね
ま、優先順位は人それぞれってことで
こんにちは〜
ステキな旅のレポートありがとうございました。
あの白い、キレキレの稜線が、今や花で埋もれているとは。
時が立つのは早いなぁ・・・というか、自然のたくましさってすごいね。
１ヶ月チョイぶりの主稜線。
相変わらず美しくもカッコ良く。
私を惹き付けてやみません。
でも、musさんもここにくるまで、案外と時間がかかってたんですねぇ。
その思いが、旅のスパイスにもなるのかな。
私もしばらくの間は、いつか歩ける日のことを思って、想いを温めてよっと。
それにしても。
出かける直前と、帰ってきてからのこのテンションの差が（笑）
いい旅になってよかったよかった〜
こんばんは、muniさん。
コメントありがとうございます
そう言えばmuniさんは主脈稜線を肉眼で眺めたのはこの前の山行が初めてだったんだよね。muniさんがここを歩きたいって話す時の気持ちが強く感じられるので、ずっと前からなのかと私も勘違いしてたよ。
素晴らしい道だってことは保証するよ。行ける時にぱっと行っちゃうのもアリだし、思いをしっかりと煮詰めてから行くのもアリだと思うよ。ともかくいつか必ず歩いて欲しいなあ。
ところで、出掛ける直前のテンション…そんなに低かったんだっけ
どうも記憶がはっきりしないな〜
でも、この山行の後どこに行けばいいのか、ちょっと困っちゃうね。全仏オープンの錦織くんも負けちゃったんで、日曜日に天気が良かったらどこかに行かないともったいないんだけど、今んとこなーんも考えてないんだよね。さーて、どうしたものか
こんにちは、musさん！
hottenさんと同じく、距離には厳しくも標高には優しいんだなあと気付きニヤニヤしておりましたカマセンです(^^)v
コメント入れたかったのですが、今週はどうもバタバタしておりまして(^-^;
ワタシも・・今年こそ谷川の主脈を縦走したいと考えていたんですけど、やっぱり今の時期がベストなんだなあとこちらのレコを拝見して存分に思い知らされました
残雪と華々しい雰囲気がたまりませんね〜
馬蹄形山行のレコもよく見掛けますけど、やっぱり先ずは主脈に引かれます。
あ、ちなみにこちらのコースタイムは一部を除けば概ね無難という感じですかね？
未来の山行のために参考にさせて頂きます
とりあえず・・musさんのモチベーションが持ち直してきたようで良かった良かった
こんにちは、カマセンさん。
コメントありがとうございます
＞距離には厳しくも標高には優しいんだなあ…
確かに
高速料金の場合、最寄りの東関道富里ICから水上ICまでフルに高速を使ったとして約２３０ｋｍで５０００円程度なので、ｋｍあたり２０円強、一方のロープウェイは６００ｍ弱登って１２００円ですから、ｋｍあたりに換算すると２０００円…。１００倍近い価格差があるのにねえ。
やはり、hottenさんへの返信と同じく、人は矛盾を抱えつつ生きていくものってことにしておきましょう。なんかミスチルの歌詞みたいですな。
谷川主脈縦走の時期なんですけど、紅葉の時期も良さそうですよ。日が短くなってしまうのがネックですけど、カマセンさんは日帰りで検討しているんですかね。
コースタイムについては総合的に見て妥当だと感じます。平標山から松手山経由の下りもセクション毎にはおかしなところがありますが、トータルではあんなもんだと思いますよ。
常念山脈縦走のレコ、拝見しましたよ。２日目の山行継続はナイス判断でしたね
私のモチベーションは…まだ結構怪しいところもありますなあ
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