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Yamareco

記録ID: 626575
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

両神 大ナゲシ、赤岩尾根

2015年05月02日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 群馬県 埼玉県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
05:19
距離
7.2km
登り
1,282m
下り
1,071m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:47
休憩
0:30
合計
5:17
距離 7.2km 登り 1,282m 下り 1,083m
7:01
53
ニッチツ社宅前
7:54
8:04
31
8:35
8:45
22
9:07
9:14
23
9:37
9:38
113
11:31
11:32
27
11:59
12:00
18
12:18
ゴール地点
天候 快晴 終日雲量0
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
R140
 ↓
中津峡
 ↓(県道210・中津川三峰口停車場線、約15.5km)
上落合橋(車デポ)
 ↓(チャリ、約1.5km)
赤岩橋ニッチツ社宅跡前(チャリデポ)
コース状況/
危険箇所等
・赤岩峠までは急なだけで特記事項なし
・大ナゲシへは、直登ルートとトラバースルートがあるが、いずれもロープ有
・赤岩尾根は全部で7つのピーク(小さいのを入れたらもう少しある)
 核心部はP6手前〜P5からP4への下りかかり
 P7:赤岩岳
 P6:P1583前衛峰
 P5:P1583
 P4:木に巻いてあるテープにP4と書いてある
 P3:P3と書いた木製の看板があるそうだが、見当たらず
 P2:P2と書いた木製の看板あり
 P1:岩に白ペンキで「八丁峠」「赤岩岳」と書いてある
・ギア類を使うような場面はなかったが、ルートロスト時を考え、ひと通りは持参
・ルーファイの技術はそこそこ要求される
・藪が多いので、ぼんやり歩いていると間違えやすい
その他周辺情報 R140沿いの道の駅大滝温泉で日帰り入浴可能。
木曜定休、700円。JAF会員だと会員証提示にて1割引きで630円

八丁隧道の向こうに行くなら、道の駅両神温泉薬師の湯でも入浴可能。
上落合橋Pに車をデポ。先客が2台ばかりいました。ここからチャリで赤岩峠への登山口まで下ります。
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上落合橋Pに車をデポ。先客が2台ばかりいました。ここからチャリで赤岩峠への登山口まで下ります。
ぴゃーっと下って数分、ニッチツ社宅跡地の入口が登山口です。ここにチャリデポ。
ぴゃーっと下って数分、ニッチツ社宅跡地の入口が登山口です。ここにチャリデポ。
門柱に「赤岩口」と書いてありますのでわかります。そうでなくても結構目立ちますしね。
門柱に「赤岩口」と書いてありますのでわかります。そうでなくても結構目立ちますしね。
往年はここに郵便ポストや商店があったそうです。ニッチツは今ではプラントの部品設計や製作が主業で、石灰の採掘はだいぶ規模を縮小したようですが、操業はしています。
往年はここに郵便ポストや商店があったそうです。ニッチツは今ではプラントの部品設計や製作が主業で、石灰の採掘はだいぶ規模を縮小したようですが、操業はしています。
もう誰の手も入れられず、荒れ放題。ヒッピーがいるとかいないとかのうわさも。。。
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もう誰の手も入れられず、荒れ放題。ヒッピーがいるとかいないとかのうわさも。。。
そして社宅の奥にある登山口。大ナゲシは危ないよー、という看板と。。。
そして社宅の奥にある登山口。大ナゲシは危ないよー、という看板と。。。
その隣には赤岩尾根も危ないよー、という看板。
その隣には赤岩尾根も危ないよー、という看板。
入山してしばらくは、ごく普通の登山道です。たまに砂地のトラバースがありますが、急なだけで特に危険個所はありません。
入山してしばらくは、ごく普通の登山道です。たまに砂地のトラバースがありますが、急なだけで特に危険個所はありません。
深緑の樹林に覆われた沢筋の道を赤岩峠まで突き上げます。気持ちいい。
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深緑の樹林に覆われた沢筋の道を赤岩峠まで突き上げます。気持ちいい。
赤岩峠。むかーし、1979年に八丁隧道が開通するまでは、この峠を越えて向こうの上野村の方へ石灰を運搬していたそうで、峠のお社さんはニッチツの方を向いて置かれています。
赤岩峠。むかーし、1979年に八丁隧道が開通するまでは、この峠を越えて向こうの上野村の方へ石灰を運搬していたそうで、峠のお社さんはニッチツの方を向いて置かれています。
赤岩岳方面。正面はほぼ垂直です。まずは大ナゲシ方面へ尾根沿いを歩きます。
赤岩岳方面。正面はほぼ垂直です。まずは大ナゲシ方面へ尾根沿いを歩きます。
樹林の間から大ナゲシ。「ナゲシ」とは、「建築に用いる化粧の横木」の意だそうですが、ピラミッド型のその山容が、ナゲシを重ねたような形に見えるからでしょうか。
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樹林の間から大ナゲシ。「ナゲシ」とは、「建築に用いる化粧の横木」の意だそうですが、ピラミッド型のその山容が、ナゲシを重ねたような形に見えるからでしょうか。
赤岩峠から10分ほどでこの看板が。
赤岩峠から10分ほどでこの看板が。
一度ガッツリ下って、そこから登り返します。藪岩だらけ。両神〜西上州の岩の典型ですね。
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一度ガッツリ下って、そこから登り返します。藪岩だらけ。両神〜西上州の岩の典型ですね。
ちょっと瑞牆の登りに似てるかも。正面から登るルートと、左からトラバースしてから登るルートがありますが、ぼくは前者で登りました。
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ちょっと瑞牆の登りに似てるかも。正面から登るルートと、左からトラバースしてから登るルートがありますが、ぼくは前者で登りました。
頼りないトラロープ。怖いので使いません。なかなか高度感があります。
頼りないトラロープ。怖いので使いません。なかなか高度感があります。
頂上直下。鎖はやはり古く、頼りなさそうですので触れません。ガバガバしているので、スタンスには困りません。
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頂上直下。鎖はやはり古く、頼りなさそうですので触れません。ガバガバしているので、スタンスには困りません。
そして大ナゲシ登頂。
そして大ナゲシ登頂。
藪の多いこの山域では貴重な大パノラマを提供してくれます。手前がこれから歩く赤岩尾根、奥は梵天尾根、その奥は奥秩父主脈の雁坂峠付近ですかね。
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藪の多いこの山域では貴重な大パノラマを提供してくれます。手前がこれから歩く赤岩尾根、奥は梵天尾根、その奥は奥秩父主脈の雁坂峠付近ですかね。
西上州の山々と向こうの白いのは八ヶ岳。北八は著しく融雪しているように見えます。
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西上州の山々と向こうの白いのは八ヶ岳。北八は著しく融雪しているように見えます。
赤岩尾根と八丁尾根。通して縦走することもできますが、かなりの長丁場となります。
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赤岩尾根と八丁尾根。通して縦走することもできますが、かなりの長丁場となります。
さて、引き返して赤岩峠。だいぶ陽が高くなってきました。ここから赤岩尾根に入ります。
さて、引き返して赤岩峠。だいぶ陽が高くなってきました。ここから赤岩尾根に入ります。
正面は垂直の壁で、とても普通には登れませんので、左(北)側に続く踏み跡を辿っていきます。
正面は垂直の壁で、とても普通には登れませんので、左(北)側に続く踏み跡を辿っていきます。
すると、ルンゼがあるので、そこから尾根に突き上げていきます。結構ガレているので、落石注意。
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すると、ルンゼがあるので、そこから尾根に突き上げていきます。結構ガレているので、落石注意。
赤岩岳。あまり眺望はありませんが、このエリアのお山らしい雰囲気です。
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赤岩岳。あまり眺望はありませんが、このエリアのお山らしい雰囲気です。
山頂の西側は開けています。大ナゲシ。
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山頂の西側は開けています。大ナゲシ。
西上州、金峰、八ヶ岳など。遮るものは何もなし。
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西上州、金峰、八ヶ岳など。遮るものは何もなし。
眼下にはニッチツの事業所と社宅跡が見えます。10時になると、ウウウ〜!とサイレンが鳴りました。この日も操業するんですね。
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眼下にはニッチツの事業所と社宅跡が見えます。10時になると、ウウウ〜!とサイレンが鳴りました。この日も操業するんですね。
赤岩のケルン。赤岩尾根だけに、赤い石が目立ちます。
赤岩のケルン。赤岩尾根だけに、赤い石が目立ちます。
樹林の向こうに、P1583前衛峰が見えます。なかなか急です。
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樹林の向こうに、P1583前衛峰が見えます。なかなか急です。
P1583前衛峰への登りは、正面の岩を直登するか。。。
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P1583前衛峰への登りは、正面の岩を直登するか。。。
新しいロープが張られた左のトラバースルートがあります。ぼくは前者を登ります。
新しいロープが張られた左のトラバースルートがあります。ぼくは前者を登ります。
登りきると、P1583が眼前に控えます。かなりの迫力です。右のルンゼから登ります。
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登りきると、P1583が眼前に控えます。かなりの迫力です。右のルンゼから登ります。
登りかかりまではP1583基部を右(南)側からトラバースしますが、結構微妙です。写真は通過後です。裏妙義縦走ルートにちと似ている。
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登りかかりまではP1583基部を右(南)側からトラバースしますが、結構微妙です。写真は通過後です。裏妙義縦走ルートにちと似ている。
そしてルンゼを直登。ガバガバ。ロープは古いです。
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そしてルンゼを直登。ガバガバ。ロープは古いです。
P1583三等三角点。奥秩父主脈が綺麗に見えます。
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P1583三等三角点。奥秩父主脈が綺麗に見えます。
これから歩くP4、P3
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これから歩くP4、P3
アカヤシオ。そこらじゅうで咲いていました。藪が多いだけに、その鮮やかな色は際立ちます。
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アカヤシオ。そこらじゅうで咲いていました。藪が多いだけに、その鮮やかな色は際立ちます。
P4。このテープがなければ、何が何だかわかりません。
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P4。このテープがなければ、何が何だかわかりません。
P3。ピークにはP3と書いてある木製の看板がある、という記録がありましたが、見当たりませんでした。
P3。ピークにはP3と書いてある木製の看板がある、という記録がありましたが、見当たりませんでした。
P2への登りかかり。ちょっと嫌なチムニーです。狭くてザックが引っかかります。
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P2への登りかかり。ちょっと嫌なチムニーです。狭くてザックが引っかかります。
クロモリのブレードハーケンが打ち込まれていました。クロモリなら、回収していけばいいのに。。。
クロモリのブレードハーケンが打ち込まれていました。クロモリなら、回収していけばいいのに。。。
P2.だいぶ昔からあるプレートのようで、パッと見文字が読み取れません。
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P2.だいぶ昔からあるプレートのようで、パッと見文字が読み取れません。
八丁尾根が眼前に。そう言えば、いつも東側から見てばかりの八丁尾根を、西側からまじまじと見たのは初めてかもなあ。
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八丁尾根が眼前に。そう言えば、いつも東側から見てばかりの八丁尾根を、西側からまじまじと見たのは初めてかもなあ。
両神から南に延びる梵天尾根。アプローチが長いこともあって、まだ歩いたことがありません。
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両神から南に延びる梵天尾根。アプローチが長いこともあって、まだ歩いたことがありません。
最後のP1。これまた迫力があります。
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最後のP1。これまた迫力があります。
北側の山々です。浅間も完全に融雪しています。
北側の山々です。浅間も完全に融雪しています。
P1着。岩に「八丁」と。。。
P1着。岩に「八丁」と。。。
「←赤岩岳」と書いてあります。
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「←赤岩岳」と書いてあります。
P1にて赤岩尾根の全貌をバックに。今回は、大ナゲシのあたりで1人すれ違っただけで、他には誰も会いませんでしたので、自撮りです。あとは八丁峠まで下っていきます。
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P1にて赤岩尾根の全貌をバックに。今回は、大ナゲシのあたりで1人すれ違っただけで、他には誰も会いませんでしたので、自撮りです。あとは八丁峠まで下っていきます。
古びた看板1。まだ何とか判読できますが。。。
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古びた看板1。まだ何とか判読できますが。。。
古びた看板2。こちらは錆びてよくわかりません。「八丁峠」「(ア)カイワ」と、あと1つは謎です。昔は道があったのでしょうか。
古びた看板2。こちらは錆びてよくわかりません。「八丁峠」「(ア)カイワ」と、あと1つは謎です。昔は道があったのでしょうか。
お社さんに安全登山のお礼を言っていきます。
お社さんに安全登山のお礼を言っていきます。
お社さんのすぐ先。ここで正面の踏み跡を進んでしまいました。すぐに八丁尾根の位置がおかしいことに気づいて引き返し。左が正解。
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お社さんのすぐ先。ここで正面の踏み跡を進んでしまいました。すぐに八丁尾根の位置がおかしいことに気づいて引き返し。左が正解。
左へ下ってすぐ、見慣れた八丁峠の道標が見えてきました。遠くで声は聞こえましたが、いい時間なのに八丁峠には誰もいません。みんな、遠くのお山にいっちゃったのかな?
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左へ下ってすぐ、見慣れた八丁峠の道標が見えてきました。遠くで声は聞こえましたが、いい時間なのに八丁峠には誰もいません。みんな、遠くのお山にいっちゃったのかな?
注意喚起の看板が。赤岩尾根は西からより東からの方が難度が高い気がします。
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注意喚起の看板が。赤岩尾根は西からより東からの方が難度が高い気がします。
昨秋は坂本へ下りましたが、あの荒れた沢ルートをエアリアの実線ルートで載せるのはいかがなものかと。。。おまけにコースタイム設定がシビアすぎ。
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昨秋は坂本へ下りましたが、あの荒れた沢ルートをエアリアの実線ルートで載せるのはいかがなものかと。。。おまけにコースタイム設定がシビアすぎ。
今回は車デポ地の上落合橋へ下ります。
今回は車デポ地の上落合橋へ下ります。
とても楽ちんなルート。
とても楽ちんなルート。
20分で下りました。
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20分で下りました。
無事に下山。5時間ばかりの山行でしたが、濃密な時間でした。
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無事に下山。5時間ばかりの山行でしたが、濃密な時間でした。
車デポ地へ帰還。ここからチャリデポ地まで下ります。
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車デポ地へ帰還。ここからチャリデポ地まで下ります。
そしてチャリを回収。朝にはなかった車が、何台か路駐されていました。何だろう。
そしてチャリを回収。朝にはなかった車が、何台か路駐されていました。何だろう。

装備

個人装備
ギア類(メット・ハーネス・ビナ3・シュリンゲ3・ショートロープ2・ATC) 水2L 行動食 雨具 防寒具 作業用手袋

感想

前から歩きたかった赤岩尾根を歩いてみました。

百名山とは言え、道路でも交通機関でもアプローチの悪さのため、
(埼玉県なのに、自宅から片道100km。。。)、
ただでさえひとが少ない両神エリアですが、
その中でもひときわ静かな場所、つまりぼく好みの場所です。
今回も1人しか会いませんでした。

本当にGWか?というほどの静けさと、
真夏のように強烈な日差しの中、
深緑に包まれた岩尾根を堪能してきました。

明日から谷川岳を縦走してきますが、
その前のいいウォームアップになりました。

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