大島山・本高森山、実距離よりも山深い


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,418m
- 下り
- 1,418m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:05
天候 | ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(アプローチ) ・中央道/松川ICから5分の高森ゴルフ場を目指し、クラブハウスを左に見て林道を奥へ。未舗装となった先間もなく右側に登山口。駐車スペースは登山口すぐ奥に2~3台、その他ゴルフ場から登山口までの間の所々にあり。 (コース状況) ・本高森山までは概ね開放的な稜線歩き。合目表示や標識も多く危険個所もない。 ・その先、大島山への上澤新道はシーズン初のせいか笹が伸びたり倒れたりしてルートを完全に覆っている箇所が多数。笹に隠れた踏み跡は概ね明瞭かつ方向も素直で道迷いの心配はないが、足元が見えないので下りではスリップ・躓き・踏み外しに注意。 |
写真
感想
GW前半の上高地があれだけ空いていたら、好天予報の後半は有名な山域どこも大混雑だろうと、南ア遠征を中止してまた松川方面へ。
高速事故でタイムロス、登山口に立ったのは既に8時過ぎ。大島山まで足を延ばしてみたいのだが何やら足も重い…
序盤は「よく踏まれた」という表現がぴったりの道。階段等の人工物は無く木の根が露出する程荒れてもいない。ふかふかで緩やかな登りが足をほぐす。一汗かく頃、尾根上にコメツガの巨木がドーンと。ネットで見たどの山行記録にも写真がある通り現れ方も佇まいもなかなかの存在感。これを過ぎるとすぐに急登が待っている。15分ほどの苦しい登りに息を切らすと展望台着。南ア方面も天気は良さそう、ちょっと残念。
この後は急登・小ピーク越えと平坦歩きの繰り返し、ヤセ尾根やトラバース等のスパイスも効いている。ちょうど2時間で本高森山に到着。山頂は木々に囲まれ展望なし、羽虫も多く落ち着かない。
20分程休んでかえって重くなった足をさすりつつ上澤新道へ踏み出す。ここまでの径に比べ幅が狭く笹も濃い。最初は急斜面のトラバース、ついでヤセ尾根と急降下が続き、小さなザレ場脇を幾つか通過するとふいに視界が開けて笹原の登りに、里見平というらしい。左に安平路山、振り返ると本高森山がすっきり見えて気持ちはよいが、日当たりで笹の成長がよく、徐々に笹コギの雰囲気に…
里見平を抜けると暫く樹林帯への出入りを繰り返す平坦な径が続く。しかし笹はいよいよ勢いを増し、所々でルートを完全に覆い隠すようになった。掻き分ければ踏み跡は確認できるし、ルートは概ねまっすぐ伸びているので道迷いの心配はないが、足元が見えないので慎重に。山頂までこんな箇所がそこかしこに出てくるが、特にもう少し先の大きなザレ場の真上の急坂は、ここで万一転倒でもすれば…と僅かな距離ながら帰路の下りでは腰が引けた。
太い木々が連なるヤセ尾根を過ぎると、後は山頂まで急登に次ぐ急登。日差しを背中にまともに受ける暑苦しさが疲れを増幅し、進んでは休み進んでは休みのカメの歩みでのろのろと高度を稼いでいく(休むのはカメでなくウサギだったw)
幾つか坂を越えるとようやく大島山頂が近くに見えて元気回復。ほどなく未だ雪で覆われたテント場に差し掛かるとツェルトが一張り、主人は不在だが地味ぃ~な感じが相当な達人を思わせる(失礼)
最後の登りは大川入山に似た笹原と風衝木の間を進み、本高森山から1時間半で山頂に到着。いやとてもそれしきの時間とは思えない遠さ、山深さ。
先客1名はやはり先ほどのツェルトの主、早朝から烏帽子・念丈を回ってきたそう。登山歴50年で国内の名だたる山は殆ど登り尽くし、傍らにあるのはザックでなく背負子、本物でいらっしゃいました。
展望はやや霞がかっているがぐるり360°の贅沢。暖かい日差しと、少し冷たいが柔らかい風とのミックスが何とも心地よく、久しぶりに尻が重くなる。ふと見ると達人もお昼寝中w
彼が目を覚ましたのを頃合いに挨拶をして帰路につく。登山口まで2時間余り、いつもながら「こんな急坂、よく登ったよな」などとつぶやきつつ。
今日出会った登山者は、達人と登り始め間もなく道を譲ってくれたベテラン男性、二人きり。
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