記録ID: 6220286
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ハイキング
関東
奥久慈ハイキング 篭岩周辺
2023年11月25日(土) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:22
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 708m
- 下り
- 710m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
篭岩と篭岩山は別物です。計画する際に混同しないように気をつけます。 難度は高くありませんが危険度は高く、ちょっとしたミスで死亡事故につながる箇所が連続します。 林道(舗装道路)から不動滝までの道はどうということはありませんが、湿っていて転倒しやすくやすく、右側は高さ数メートルの護岸になっていたり、急斜面になっていたりします。足を滑らせて転落、滑落しないように用心します。 篭岩展望台方面は、不動滝滝つぼから滝を高巻きます。ここは若干登はん要素があります。その巻き道は湿っているというよりは濡れていて、滑落の危険があります。特にこれからの季節(冬季)はアイスバーン化している可能性もあるので、装備には携帯用の滑り止めを持つことを推奨します。高巻きで落ちるとたぶん死にます。 滝の落ち口まで高巻いたあとは谷底のロックガーデンを少し歩いてから左岸(上流から下流を見て左側。今回の行程では右側)を少し高巻き、標識に従って沢から離れて尾根状の斜面を登高します。ちなみにこの谷を詰めると抱き返しの滝方面ですが、そちらへ迷い込まないようにします。「この先登山道無し」の標識が下がっているので大丈夫だとは思いますが。 篭岩方面へ高度を稼ぐところは、ロックガーデンを歩いていた勢いで沢がちな急斜面を行きたくなりますが、そちらはルートではなく、踏み跡をたどって尾根がちの斜面を進みます。この斜面もかなり斜度が高く、両側は深く切れ落ちていて、滑落すると行方不明です。鎖や補助ロープがあるので、それらを上手に使って慎重に進みます。 なお、鎖や補助ロープは支点がぐらついていたり、支点とルートとの関係でぶら下がったときに体を降られることがあり、最悪谷に放り出されますので、いわゆるごぼう抜きと呼ばれる、鎖や補助ロープにぶら下がる使い方は避けます(ここはそれをしなければいけないほどではありません)。 篭岩には高い場所へ上がるためのはしごがありますが、支点が抜けかかっていて、歩くと左右に大きく揺れます。これははしごを歩くスピードがはしごの振動数に共鳴するためで、最悪はしごが外れて転落します。1段上がって一瞬止まるようにするとこの振動は生じないので、そのように登り降りして、はしごから(ことによるとはしごごと)落ちないようにします。篭岩の石仏付近はざれていて滑落の危険があるので用心します。 篭岩から篭岩山方面へ進む登山道の途中には2箇所、深く切れ落ちた鞍部(よくキレット(切れ戸)呼ばれます)を通過します。特に篭岩側から見て最初の下りはほぼ90度の部分もあって高度感はかなりあります。幸い補助ロープや鎖があり、手足を置く部分も豊富にあるので、あわてずに慎重に通過します。 篭岩山頂からの下りは、序盤は案外開けていて、今回筆者は間違った尾根をたどってしまいました。落葉の時期であることも手伝って、踏み跡が追いにくい箇所があるため、地図(スマホGPSで見る地形図がお勧め)で現在位置を確認しながら進みます。以前はここで道間違えしたことは無かったのですが。むしろ篭岩産をひとくだりしてから谷へ降りていく降り口(鞍部)を見つけるのが大変でしたが、多少様子が変わってきたかもしれません。 その降り口は結構急な斜面を一気に降りてから、枯れ沢沿いをしばらく歩いた後に沢から離れて釜沢越を目指すのですが、今は踏み跡を見失わないようにしていれば道迷いは起こしにくいと思います。また県北(常陸国)ロングトレイルの黄色テープも随所にあるので目印にします。 釜沢越から林道までは急斜面です。濡れていても、逆に乾燥してざれていても、滑落しやすいところですので、歩くときには足許に用心します。 林道に飛び出したところで、左の林道を進めば不動滝への入り口に戻ります。西金駅を目指す場合は、直進する枝道をたどるのが近道です。 |
その他周辺情報 | 足湯「湯恵」(ゆめ)で売っているりんごは安いのにとてもおいしいものでした。お茶も売っていたので購入しました。使いかけがあって未開封ですが、こちらも楽しみです。 |
写真
湿った落ち葉を踏みながら北富田の不動滝入り口を目指した。奥地に入るごとに気温が下がり、草地を覆う水分は朝露から霜に変っていった。湯沢源流の幽谷が目に入ると感動は2度目ののクライマックスを迎えた。
標識にそのまま沿って進むとこのような行けそうな行けなさそうな沢になる。こっちははずれ。ここを左へ折れる。篭岩までのルートは踏み跡を丁寧に追いかける。落ち葉が積もるこの時期はやや難しい。
はしごを登って上部を目指したが、途中はしごが左右に激しく揺れ、支点がちぎれるのではないかと恐怖した。自分の歩き方がはしごの固有振動数と共鳴したせいだ。下りは1歩ごとに1秒ほど止まることで、共鳴を回避したので、快適に下降した。
篭岩上部から奥久慈の山々を望む。朝日を受けて金色に輝いている。もう少し日が高いほうが手前の日陰がなくなっていいかもしれない。反面、朝のうちはこの光と影のメリハリがついて美しい。一番良い時間帯は短い。
この赤銅色の気配も感じる黄葉はコナラだ。地味な茶色の枯れはというイメージがあるけれども、イロハモミジと並んで効用第2部の主役のひとつだ。年末年始にはコナラの樹林が杉林の中に黄金の川を作る。
装備
備考 | ヘッドランプ、雨具、スマホGPS,タオル、帽子、目出し帽(今回は出番なし)、タオル、ミトン、ゴム引き軍手(商品名「タフレッド」)行動食、水、 |
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感想
山全体の紅葉は11月終盤と言うこともあってピークを過ぎてしまった。
篭岩の谷のイロハモミジは暗い谷を背景にしてすばらしい紅葉を見せてくれるという印象がある。しかし今回の山行では、時刻がまだ早すぎて光線の按配がうまくなかったのか、若干控えめであった。
一方篭岩展望台から篭岩山へかけての尾根筋の紅葉はちょうど朝日の威勢の良い光線が木の葉を照らしたのと、快晴の青空の背景のおかげで金色、赤銅色、真紅、レモン色が複雑に入り混じり、きらきらと輝いていて、足が止まってしまった。
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