【過去レコ】各務原権現山・伊吹ノ滝


- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 328m
- 下り
- 329m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
東海北陸自動車道の「各務原トンネル」が貫いている山が権現山である.「続ぎふ百山」にも選定されている.権現山といえば,2002年4月5日に大きな山火事があったことで,記憶に新しい.この山火事で410haが被災,6億7000万円の被害を出したという.地元住民の努力により,緑化が進められているが,その回復はいかほどだろうか?
なお,この近くには「権現山」という名称の山が3つある.ひとつは今回登った「各務原権現山」.その北に三角点のある「岐阜権現山」.東海北陸道「権現山トンネル」が貫く「尾崎権現山」である.「権現山」は各地にたくさんあるが,これほど狭い地域に3つもあると,混乱してしまう.
岐阜カントリークラブを目印に,名勝伊吹の滝へと向かう.滝の前には公園が整備されていて,10台程の駐車スペースがある.この公園の池には「猫面魚」の伝説があるようだ.伊吹の滝は立派な水量を落としていて,その脇に不動明王がある.不動明王の左手に登山口があり,ここから登り始める.すぐに分岐があり,階段の整備されている右の道に入る.少し上がれば,眼下に岐阜カントリークラブと東海北陸道が見えてくる.近々,各務原市の市議会議員選挙があるようで,選挙カーの放送が絶えず聞こえてくる.やがて尾根に出ると,あたり一面に黒い木が林立していて,あたかも炭の備長炭の林のようである.4年の時間が経過しても無惨な姿で曝され続けるのは,何とも胸が潰れる思いだ.よく踏まれた尾根道を進むと,家事で消失した展望台の跡地に出る.ここからは各務原方面の展望が開ける.東西に伸びた自衛隊の飛行場や,138タワー,名古屋のセントラルタワーが見渡せる.
ここからさらに尾根を進むと,左手に多度神社の鳥居が見えてくる.「蘇原中学校・権現山蘇生大作戦」の看板から急坂のゴツゴツした石段を登っていくと権現山山頂広場に到着だ.三重県の多度神社の末社である多度神社の鳥居は昭和10年に地元の人々が建設したものだそうだ.山頂にはあずま屋が建設途中であった.
ガイドブックには各務原権現山から岐阜権現山へのルートが紹介されていたが,踏み跡の薄い難路だという.どうなるかは分からないが行けるところまで行ってみようと,山頂から北東の方向に進んでいくと,すぐに立ち木に札が掛けられただけの北山山頂(308m)にたどり着く.ここからまっすぐ北に急な斜面を下って行くと,目の前に岐阜権現山が大きく見える.踏み跡は薄いが,赤テープがあり,迷うことはない.両権現山の間の峠には舗装道路が走っており,東海自然歩道になっているようだ.この斜面はひどく急で,足を取られそうになってしまう.岐阜権現山の登りもかなりの急登のようだ.再び各務原権現山へ戻ってくることを思うと,先が思いやられる.行くかやめるか,どうしようかと思っていたときに,小雪がぱらついてきた.雪が降ってきたのを理由にして,今回はここで引き返すことにした(この雪はすぐに止んだが・・・).
権現山の頂上まで戻り,ベンチに腰掛けてパンを食べた.太陽が雲に隠れると風が頬に冷たい.パンを食べつつ,山座同定を楽しむ.金華山,苧ヶ瀬池・八木三山,各務山,伊木山,尾崎権現山,さらに御嶽山も確認することができた.
下山路は伊吹の滝へと下らずに,尾根をそのまま西進してみた.この道は鉄塔巡視路になっているようだが,両脇には緑の木が立っており,こちらは山火事の被害を受けていない.尾根道はNo.12鉄塔を経て,白山神社へとつながっている.ガイドブックには「奥の院」とあったが,この白山神社のことであろう.神社の脇には石に囲まれた四等三角点があり,点名は「寺ノ上」.白山神社からは階段の付けられた道を六所神社へ下る.神社からは山麓の舗装路を伊吹の滝まで戻った.天気が良くて心地よかった.
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