記録ID: 593860
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積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
西穂高独標〜忘れてはならない一日。
2015年02月20日(金) 〜
2015年02月21日(土)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 678m
- 下り
- 686m
コースタイム
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープウェイは現在第1ロープウェイが修理中のため代行バスにて第2ロープウェイまで移動。始発、最終時間については注意してください。 http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイから西穂山荘まではトレースあり。私はチェーンスパイクを履きましたが、なくても大丈夫そうでした。 丸山までは問題なく歩けるでしょう。その先独標の直下の岩場の登下降で怖いと感じた人はその先、進まないほうが賢明です。実際、この日、独標先のピークから降りられない人が数名いました。ロープを持っていたほかの登山者が確保して降ろしてあげる場面もありました。西穂高は雪山入門者が登れる場所ではありません。 ≪要注意≫独標先の雪庇について。この日、男性単独者が滑落。150〜200m岳沢(上高地側)へ滑落しました。同時刻、私を含めそこに5人いました。(私を含め全員冬の西穂へ登頂経験あり。一名はプロのガイドさん)その雪庇の存在には皆、気が付いていましたが、その時間まだ薄暗く独標が影になり見にくかったとのこと。前日まで数日間降り続いた雪と風が雪庇を急速に発達させたのかもしれません。その雪庇がこの日、異常に上がった気温により(春山のようでした)もろく崩れやすくなっていたと考えられます。雪庇から3メートル以上離れることは常識ですが、この場所は細尾根になっており、反対の斜面は崖になっています。雪庇から離れても2メートル。一昨年歩いたときは特に危険な場所とは思えませんでしたが、いろいろな要素が重なると、冬山は何が起きてもおかしくありません。 男性は無事。(本当によかった)足を怪我されているようでしたが、元気なようでずっと我々と交信することができました。2時間半後岐阜県警のヘリから救助隊が降りてくると自分から近づいていく様子が見えました。 |
写真
撮影機器:
感想
滑落された方が無事でよかった。
今はそれだけしか言えない。
あまりに美しい夕焼けの翌日。
こんなことが起こるのも雪山。
それでも山をやめたいと全く思うことができない。
経験のある人を頼り、学び、山をきちんとやる。
リスクに関する知識、経験を学びたい。
こんなに美しい山をやめることなんて絶対にできないのだから。
現場で県警のヘリを一緒に待った神奈川秦野市の方を含む3名の男性グループ。
山荘と警察と連絡を取っていただきました。
滑落された男性と連絡を取り合ってくれました。
2時間半の間、珈琲を沸かしてくれたり、和やかな雰囲気を作ってくれました。
東北と富士山を拠点にガイドをされているMさん。
何もできない自分を励ましてくれたり、
落ち込んでいる私にずっと優しい言葉をかけてくれました。
偶然にも帰りのバスが一緒でしたね。(席が隣り同士でした!)
そこで東京在住のプロのガイドさんを紹介してくれました。
昨日、その方に錦糸町のジムでクライミングを習ってきましたよ。
そこで一緒に習った女性に入会している山岳会も紹介していただきました。
あの場所で一緒にヘリを待った2時間半、自分にとって山頂よりも、
ずっとずっと貴重な時間でした。
本当にありがとうございました。
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雪山の山小屋はいいですね
夕焼け、朝陽‥まるで別世界のようです。。
これだけ快晴の山でも事故はあるものなんですね
それだけ雪山はリスクが高いということですよね。
滑落された方が無事で何よりです(><)
返信だいぶ遅れてしまいました。ごめん。
yukariさん。お疲れ〜。
はい。別世界でした。一年中、山が雪山であればいいのにと思います。
雪山は楽しいだけではありません。
楽しい。簡単に登れるというような勘違いをされないように。
登頂の一方でものすごい高いリスクがありますよ。
と自分を戒めるために書きました。
滑落された方から暖かいメッセージいただきました。
とっても嬉しかった。
俺のせいでという思いがとても強かったからです。
でも。厳冬の高山はとっても魅力的でしょ。
西穂山荘から丸山までは装備さえあれば安全に行くことができます。
makasioさんのレコに私も登場させてもらいました!
ありがとう!
私は少し遅れてあの場所にたどり着いたので、あの事故の瞬間を目の当たりに
した訳ではありませんが、それでも削げ落ちた雪庇を見ただけで、背筋が寒く
なる思いでした。
いい天気だったので、安易に独標から先へも行けたら良いな、などと考えていましたが、雪山の怖さを思い知りました。
あの場にいた方々、事故に遭われた方も含め、私には強い人たちに思えました。
励まそうとに声をかける方、ヘリが近づいて来たときのためにアンザイレンする方、みなさん冷静でした。
もっと学んで強い登山者になることを、私も目指します。
mtys10416さん。コメントありがとうございます。
返信がお遅れてすみません。
題名は自分の戒めのためにつけました。
高山の雪山は高いリスクがある。事故と常に隣り合わせである。
そんなことわかってはいましたが。
自分が当事者にならなければ本当の意味で理解しませんでした。
それよりもこの目で本当の山の景色が見たい。
行きたいという思いが強かったので。
待機中、情けなくて仕方が無かったです。
他の4人に比べ私は何もできませんでした。
リスク管理やレスキュー。ロープワーク。
今後、学べるところがあれば学びたいと思います。
しかし、あの夕日、朝焼け。山はどこまでも美しかった。
この世のものとは思えませんでしたね。またどこかで会いましょうね。
makasioさん、こんにちは。
綺麗と怖いは紙一重なのかなぁ〜なんて拝見していて感じました。
ホント、夕焼けのお写真綺麗ですね。
その中で、色々な方との出会いがあり、スキルアップにも繋げられるって
良かったですね。自戒も必要。それをしつつ、スキルも上げつつ
今回の山行は、収穫の多い山行になったのではないでしょうか。
滑落された方もお元気だったようで本当に良かったですね。
そういう場所に行ったことのない人間なのでよくわからない部分もありますが
常に危険と隣り合わせってことを意識しながら山と向き合わないと
まずいなって感じました。僕も自戒したいと思います。
お疲れさまでした〜(^O^)/
しゅんさん。
雨の日曜日ですね。お元気ですかぁ。
そう、美しい景色と危険は隣り合わせ。
特に自分がひかれるのが冬の岩峰です、
皆には写真撮影に行くと言いました。
でも、やはり、登りたくて仕方なかった、
こんな天気のもと色々な景色や人に感謝しています、
冬山何があってもやめません、
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